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loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

蜜蜂と遠雷 CD

2017-03-21 | 

先日読んだ本

「蜜蜂と遠雷」に関係のある曲を求めて

昨日

銀座 山野へ行って来ました。

選んだCDです

 

 

 

私は

音楽には

そう詳しくないのですが

あの本を読んでいる時

俄然

曲も聴いてみたいと思った訳です。

これから

CDを聴くのが楽しみです。

 

さて

話は変わるのですが

銀座に出たついでに

デパ地下でも覗いて行きましょうと

全く

主婦感丸出しで

三越の地下へ行きました。

びっくり!

食品は見当たらず

B1Fは化粧品売り場となっていました。

それも

かなり外国の旅行者の方々に

便を尽くした売り場と変わっておりました。

 

お化粧品には縁のない婆

そこはスルーして

更にエスカレーターで降り

食品売り場に辿りつきましたが

そちらは

売り場縮小

随分狭くなっていました。

勝手が狂って

地下鉄乗り場を探して迷い

前でしたら

目をつぶってでも辿り着きましたものを

右往左往してしまいました。

尤も

これはギネス物

方向音痴の私故ではあります。

 

銀座は本当に

観光客の方々の街と化している

行く度に

思い知らされております。

我々世代に於いては

島国根性だった

日本には

良い風が吹いているともいえるのでしょうが。

 

 

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本 蜜蜂と遠雷

2017-03-19 | 

「蜜蜂と遠雷」  恩田 陸 著

直木賞を受賞された作品です。

普段

私は、受賞作というものには

あまり手を出さないのですが

今回の作品は

受賞のニュースを聞いた時から

関心があり

本屋さんで手に取って

思わず買ってしまいました。

 

芳ヶ江国際ピアノコンクール

という大きなコンクールで

エントリーから本選までを描いた1冊ですが

数日の事ながら

500頁にものぼる

大作です。

 

その500頁

ハードカバーでもありましたので

最初

読み切るのに

かなりかかりそう

と思ったのですが

つぎつぎ

つぎつぎ

はらはら

どきどき。

 

そして

演奏される曲を

ノスタルジックに表現され

コンテスタントの

微妙な心の動き

曲の捉え方にも

細心の心配りで描き出されます。

 

本選に残った

6人の中

二人の日本人

日本人ではありますが

アメリカ国籍の一人

そして

本選には残らなかったものの

特別賞を受けることになる

やはり

日本人の男性

主に

この4人に寄って構成されていきます

 

この4人が

非常に心地よい関係で

あやとりの様に繋がっていきます。

 

読み応えがあるのに

決して重すぎないと感じていたのは

文章の描き方に

癖がなく

美しかったからだと思えるのです。

 

ここのところ

良い本に恵まれていて

幸せを感じています。

 

近々

本選で演奏された曲のCDを

買ってこようかと思っています。

 

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本 落陽

2017-03-05 | 

本 「落陽」 朝井まかて 著

明治45年 明治天皇が崩御され

渋沢栄一氏他東京の政財界から

御霊を帝都に祀る運動が起こり

反対に

帝国大学農科大講師の本郷高徳らは

神宮には杉の様な針葉樹を

という思いから

針葉樹に帝都は風土が適さぬ

という意見を述べます。

 

これらを

取材した

三流新聞社の瀬尾亮一が

その流れを追うストーリーです。

 

私は

長い事

子供時代を明治神宮そばで育ったこともあり

明治神宮が

どの様にして出来上がっていったのかを知ることに

興味を抱きました。

同じ

現在も青山在住の方から

お借りした本です。

 

天皇家は

元々は京都であられるので

御霊を祀る場所を移すこともに

大きな苦難があったと思います。

 

何気なく

何度も訪ねている明治神宮に

そんな歴史が渦巻いていたのだとは

あまりにも

空気的に感じていたので

思いも寄りませんでした。

 

何気なく関わっていたもの

何気なく眺めていたもの

何気なく利用していたもの

全てに

歴史や謂われがあるのだと

改めて考えさせられました。

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本 皿の中にイタリア

2017-02-16 | 

「皿の中にイタリア」  内田洋子著

 

長野に住む

姪っ子さんが

薦めてくれた作家です。

 

イタリア在住の方

内田洋子さんが

主に

イタリアの食について書かれた本です。

 

場所場所で違う

人との関わりも

食を通じて描かれています。

 

食について内田洋子さんは

こう言っておられます。

 

「食べることは、生きる事

口にするものが連れてくるのは

栄養やカロリーだけでない。

嬉しくても

悲しくても

お腹は空く。

食べて楽しくなることもあれば

泣きたくなることもある。

何も喉を通らないこともある。

食べられないということも

食べることなのだ。」

 

そう

食というのは

当たり前のことでもあり

当たり前とはいえないことも多々あります。

食が連れてきてくれるものって

人間には

一番切実なものなのかもしれません。

食でその人の性格もわかったり

生活ぶりなんかも推察されます。

もしかして

趣味までもわかってしまう事も良くあるのです。

私は

若い頃から小食で

端から見ると

あまり食べる事には興味ない様に見られがちなのですが

案外拘りがあったりするのです。

これからも

自分なりの食を大切にしていきたい

と思うのでした。

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本 「108年の幸せな孤独」

2017-02-06 | 

「108年の幸せな孤独」キューバ最後の日本人移民 島津三一郎

中野健太 著

 

ロンドンの映像ジャーナリスト芸術大学を出られて

その後

キューバの番組制作会社で

映像を学び

ドキュメンタリー制作に従事されている方の書いた本です。

 

度々

キューバを訪れ

日本人最後のキューバ移民

島津三一郎さんの事を取材した本です。

 

キューバ移民が

米国へ渡った方々と同じように

第二次世界大戦で味わされた

辛苦

(ここでは島津さんが語りたがらなかったこともあり

 あまり詳しくは書いてありませんが)

 

アメリカからの経済封鎖

に加え

ソヴィエト連邦の経済崩壊

等に翻弄されるキューバ

それでも

自国を見失わず

苦しい中にも

幸せを追求したのは

フィデルカストロの強い意志があったからだと思えます。

 

社会主義が良いのか

自由主義が良いのか

という答えは見出せませんが

キューバは

しっかりした社会主義を貫き通したことにより

教育と医療の保証は充実していると言えそうです。

 

島津さんは

こういう保証の元に

108歳という高齢まで

出来ることは自分でして

静かに世を去った方ですが

結婚もせず

日本の土を再び踏むこともなく

正に

静かで幸せな孤独の中で

生涯を閉じられたと言えそうです。

 

私を振り返ってみると

カストロやチェ・ゲバラを愛し

華やかな芸能人より

植村直直己さんや星野道夫さんの様な

自然派というか

静かな人が大好きなのです。

どちらかというよりと

自由主義より

社会主義に興味があり

都会より田舎に住みたい人種なのですが

さりとて

社会主義の中では暮らしにくかろう

とか

田舎では刺激がなくて飽きるだろう

とか

矛盾しています。

全くの

我儘というほかありません。

憧れにすぎないのですね。

 

そんな自分を恥じ入る

読了後です。

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本 殉教者

2017-01-20 | 

「殉教者」 加賀乙彦 著

江戸時代初期に

日本人として初めて

砂漠を徒歩で越え

聖地エルサレムを旅した

ペトロ岐部カスイが

日本へ戻ってから

キリスト教迫害の中で

身を隠しながら

教えを説き

迫害がピークに達した頃

ついに捕まり

拷問の末に

命を落とす

という

悲惨な物語ですが

本人は

そういう気持ちは

きっと抱いていなかったろうと思います。

 

最後まで信じて

主の元に

召されていったのです。

 

私は

クリスチャンではないので

この本は理解出来ない箇所が多々ありました。

この本を貸してくださったお友達は

叔父様が牧師さんで

彼自身もクリスチャンですので

私より

はるかに

この文章を理解して読んだことと思うのです。

 

凡人の私には

途中

重すぎて

押しつぶされそうになる箇所も多かった様に思います。

 

でも

恐らく

自分で選ぶ本は

自分の好みの域を脱しないので

未知の内容である本に出合えたことは

良かったと思っています。

 

それが

読書会の良いところなのです。

 

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本 「戦国大名」 失敗の研究

2017-01-07 | 

「戦国大名」失敗の研究(群雄割拠編)  瀧澤 中著

戦国時代の武将達の

戦略、性格等から

どうして天下を取れなかったのか

を分析した本です。

主に

伊達政宗

長宗我部元親

の事が

多く語られていますが

勿論

それに関係した人物

家康

秀吉

・・・・

多くの武将

そして

現代や戦時中の世界 政治

と照らし合わせて書かれています。

 

ですので

登場人物 事項

スペイン内戦あり

アイゼンハワーあり

ヒトラー、スターリン

ダヤン

エジプト ナセル

等々

幅広い例を挙げての分析です。

 

最初は

何が何やら、わからなくなりそうで

メモを取りながらの読書となりました。

 

文庫370頁弱の1冊ですが

ずしっ!と重い1冊となりました。

 

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本 フェルメールの憂鬱

2016-12-15 | 

「フェルメールの憂鬱」  望月諒子 著

フェルメールを始め

ブリューゲル

レンブラント

等の

名画を巡って

名画 裏の世界

騙しあいを綴った

ミステリー的な本です。

 

「羊と鋼の森」の様な

淡々とした

美しい文章とは正反対の

世の中の醜さ(?)

みたいなものを

暴き出した

ある意味では

痛快な文章と言えるのかもしれません。

その痛快さは

やはり

文章の技が成したものでしょう。

 

私は

どちらかと言いますと

羊・・・の方が好きではありますが・・・

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本 「行かずに死ねるか」 「いちばん危険なトイレといちばんの星空」「洗面器でやぎごはん」

2016-11-30 | 

石田ゆうすけさんという青年が

世界9万5000km

自転車で一人旅をした時の事をまとめた本です。

シリーズ。3冊

私は知らずに

第3巻の「洗面器でやぎごはん」

から読み始めてしまったのですが

その面白い事!面白い事!

この第3巻は

世界中の食について書いたものです。

 

そして第1巻は

勿論紀行文ですが

コミュニケーション

特に

出会って

又出会って

一緒に数日間の旅を共にした

仲間(?)とのお話しがウェイトを占めている様に思います。

 

第2巻は

題名の如く

世界一

をテーマに

いくつかの話を取り上げています。

 

いずれにしても

これはたんなる紀行文なのではなく

この方の人格

キャラクター

姿勢

みたいなものが

大いなる魅力になっているのだと感じてしまいます。

 

1巻の解説を椎名誠さんが書かれているのですが

椎名さんの言われる事

その通り!!

深く合点してしまいました。

 

椎名さんの1節引用

例えばアルゼンチンとチリの国境付近でアルベルトという無表情な青年との邂逅は感動的だ。

ほとんど会話らしき会話もなく、紅茶とパンくらいしか食べていないのだが、その寂寥とした中での人と人との熱い出会いが素直に語られていて、静かでありながら力強い小説を読むような感動を覚えた。

 

まあ、まだまだあるのですが、正に!

この方は純粋に人間であると思ってしまうのです。

それが、文章を面白く、感動的に作り上げています。

 

 

 

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本 「ぼくたちは戦場でそだった」

2016-11-01 | 

「僕たちは戦場で育った」  サラエボ 1992~1995

ヤスミンコ・ハリロビッチ 著

 

ボスニアヘルツェゴビナ

サラエボ

今でも

この地球上

色々な所で

内戦があり

戦争があり

テロが渦巻いていますが

もう、

20年程にもなる

サラエボの悲劇は

私の中では

まだ

目新しい記憶の様に

残っています。

 

10年か15年か前になりますが

「グッバイ・サラエボ」

という映画を観て

初めて

私の心の中にサラエボという名前が

しっかり

住みつきました。

 

そして

それから数年後に

クロアチアを訪れた際に

通り過ぎたサラエボ

その印象は

忘れることはできません。

 

そんな思いで

この本を手に取って

1ページ1ページ

めくっていきました。

 

戦火の中で子供だった方達の

一言をまとめたものです。

一番多く聞かれるのが

その日から

子供が子供でいられなくなることを強いられた

という事。

そして

人道支援のランチパックに入っていた

イカール缶(おそろしく不味かったと思われます)

水タンクを持って

砲撃の中走る

夢にまでみるチョコレート

 

食べ物の殆どない中

それでも

美味しいものを見つけた時

小さな子供でも

独り占めをせず

分け合って食べる

人間と人間の濃い関係

 

暗い臭い地下室

そんな中でも

子供達は遊びを見つけ

楽しかったといいます。

人間関係においては

むしろ

今より幸せだったという人さえいます。

 

極限の中で

人は支えあい 慈しみあい

素敵な関係が生まれていたのだと思います。

 

でも

一方

勿論悲しみや怒りは

沢山沢山

心の中に

今でも残っているのだと思います。

 

たった1行が

何頁もの重みのある一言一言でした。

 

それでも

読み終わった後は

悲壮感というよりは

心の中が

ほっこりと温かい思いがしたのは

人間の強さだろうと思います。

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