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loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 「桜風堂ものがたり」

2018-01-12 | 
桜風堂ものがたり  村山早紀著
 
ある書店員が主人公ですが
本を売る為のそれぞれの書店の努力とスキル。
書店員の熱意、楽しみ、コミュニケーション
等が主題となっています。
ここでは
1冊の本を巡って団結する中で生まれる事件
人間関係
淡い恋などが絡み合って物語になっていますが
とても柔らかいタッチで描かれた文章で
心地よい流れになっています。
 
私は
本というものは
読むだけでなく
買いに行く事自体が楽しみになっており
本屋さんで過ごす時間
この ものがたりに出てくる様に
紙の匂いであったり
ディスプレイの仕方であったり
そこにいるだけで
ワクワクする様な
うっとりする様な
そんな時間の流れが
とても楽しいのです。
 
今まで
其々の書店が
ある時は他店とも連携しながら
より良い本の売り方を模索しているということは
あまり良くわかっていませんでした。
これからは
訪ねた本屋さんの特徴やら
工夫なんかも頭に入れて
本選びをしたら
もっと楽しくなるだろうと
もう
ワクワクしているのです。
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琥珀の夢

2017-12-15 | 

「琥珀の夢」 上下  伊集院静 著

 

伊集院静さんの本は数々あれど

私はこの方の本は初めてでした。

中々面白い本でした。

 

サントリーの創始者

鳥居信次郎さんの事を書いた本です。

この方の生まれたのは

お父上が商う米問屋さんでした。

そして

母こまさんは

信心深い方で信次郎を連れて

近くの神社を毎日詣でておりました。

それに

兄 喜蔵は

思いついた事に突進してしまう信次郎と違って

家督を継ぐべくして産まれ育った

心も優しい兄でした。

 

そんな家族の中で育った信次郎は

ある日、

父親から薬問屋、小西儀助商店の丁稚奉公を薦められ

そこで

丁稚として働きながら

儀助の洋酒作りの研究というものを

学んでいきます。

その頃はまだ

酒は身体の滋養として研究されていました。

 

そこで得た様々なものを抱えながら

信次郎の大きな人生がスタートしていきます。

 

丁稚奉公を終えると

信次郎は

葡萄酒

そして

ウイスキー

日本の洋酒の開幕を作り上げていくのです。

 

忘れかけている

信心

義理人情という

良き時代の姿を垣間見る思いが致しました。

 

 

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本 蘇我の娘の古事記

2017-11-13 | 

「蘇我の娘の古事記」    周防柳 著

大化の改新

壬申の乱

時代的にはその頃

古事記の編纂に纏わるお話しです。

蘇我入鹿の娘

盲目のこだまを巡って

様々

周囲が翻弄されていきます。

私はこの時代を書いた本は初めてでした。

 

なんとなく

とっつきにくいかとの思いは

読み始めたすぐから取り払われ

読みやすい文章でした。

 

学校で習う歴史というものは

なんとつまらないものかと

いつもいつも

歴史物を読むときに思わされます。

勿論

時間数の少ない中で

長い長い年月の知識を盛り込まなければならないのですから

学校の授業のあり方というのも無理ないのですが。

 

合間合間に入る

グレーの生地に綴られる

語り部の話も

面白い作りでした。

 

今までは

全くこの時代には興味を持っていなかった私は

この本に寄って

歴史って

どの時代も

其々

興味を抱く様な事が必ずあるものなのだな

頭から決め込んでいた

自分の考えを反省させられる1冊でした。

 

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本 チョコレート工場の秘密

2017-11-13 | 

「チョコレート工場の秘密」   ロアルド・ダール 著

                クェンティン・ブレイク 絵

                柳瀬尚紀  訳

 

チャーリー君

この男の子がお話しの主人公

チャーリーの家は大黒柱のお父さん一人の僅かな稼ぎで

二人のおじいちゃん、二人のおばあちゃん、

そして

お父さん、お母さん

チャーリー

の6人を賄わなければなりません。

ひどい貧乏で

いつもいつも

チャーリーはお腹を空かせています。

それでも

温かい家族が

チャーリーをしっかり育てているのです。

 

チャーリーの家から見える

いつも良い香りを放つ巨大チョコレート工場があります。

 

ある時

その工場主が

5組の家族を抽選で

工場見学に誘ってくれます。

おまけに特別プレゼントとして

一生分のチョコレートとキャンデーをくれるというのです。

 

チャーリーは

奇跡的にもその抽選に当たり

おじいちゃんと二人で工場見学に参加することになります。

 

工場内で起こる奇想天外の数々の出来事

4名の子供たちは

甘えるだけ甘えて育てられた子供達

色々な出来事にハマっていくのです。

チャーリーは

そんな中で

正しく優しい家族に育てられていましたので

素晴らしい結果を得ることになります。

 

大人にも

子供にも読める

絵本です。

 

ドキドキ ワクワク

一気読みでした。

 

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シンラ 2

2017-10-29 | 

捨てられない雑誌

「シンラ」

その理由は

数々に及ぶ

私を魅了する写真

記事にあります。

 

例えば

私がこよなく愛する写真家

星野道夫さんの写真

これはヌーの大移動

こういった写真や

自然界の感動

驚き

興味津々

の写真が収まっています。

 

記事としては

気象予報士の森田正光さんの記事

「流星群」のお話し

自然界ではよくあるお話ではありますが

流星群も

軌道周辺のゴミが大気圏突入時に

摩擦で発光しながら燃焼したもの。

オーロラも確かそうだったですよね。

考えてみますと

ロマンチックな

流星やオーロラは

ゴミだったか!

このギャップの面白さ。

 

そしてよく見かける

飼い猫のトイレ窓でのくつろぎ姿

これは

雄にとっては

外から見れば高い位置で

それでいて

廻りが囲まれている安全な場所

敵を見張るには

もってこいの場所なのだそうです。

 

 

全然自然界とは関係ないのですが

これは

1ページの広告写真

あどけない笑顔のこの人

安達祐実さんです。

この雑誌の創刊号は

1994年

23年前という事になります。

 

古い雑誌って

こういった広告も

結構面白いものがあるのです。

 

今では

当たり前に使っているI phone

この雑誌の広告では

コードレス

電話の子機が

画期的な通信機器でありました。

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シンラ 1

2017-10-29 | 

カテゴリーを本にしようか

日記しようかと迷いました。

 

断捨離で本箱を片づけていたのですが

創刊号から買い始め

最後

絶版?出版中止?

まで集めた

「シンラ」

 

なかなか なかなか

捨てられない一塊でした。

今日

いよいよbook off さんに引き取って貰おうと

もう一度

テーブルに取り出したのですが

結局

捨てられない。

に辿り着きました。

 

「シンラ」のタイトル選びは

コピーライターの方々が

世界を一周して

色々 色々

言葉を集めてみたのですが

結局

日本に戻って

原点に返り

日本語タイトルに拘りたい

ということになったそうです。

そして

「森羅万象」

「シンラ」

がネーミングに。

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本 ツバキ文具店

2017-10-21 | 

「ツバキ文具店」 小川 糸 著

鎌倉で小さな文具店をしている

雨宮鳩子 

ポッポちゃんと呼ばれ

文具店主というより

むしろ

代書屋

先代から引き継いで

この仕事をしています。

 

若い時は

厳しい先代に反抗して

絶対そんな仕事、引き継がない

海外をあちこち飛び回っていましたが

先代が亡くなって

ひょんなことに引継ぎをしてしまいます。

 

様々な事情を抱えて

訪れ

代書を依頼する人達

彼女の代書は

心籠った

真に考え

文字を選びぬき

用紙選び

文面

素晴らしいです。

 

そんな中

ご近所さんとの交友も深まり

素敵な人間関係も生まれてきます。

 

本の中では

其々の代書を

実際の字体で

昔の先代の手紙等は

紙に現れたシミや

手紙を書きながら

流した涙の後まで

実際のものの様に

ページに広がっています。

 

私は

昔々

ブラジル?アルゼンチン?

ちょっと国は忘れましたが

文字を書くことの出来ない

文盲の人の為の代書屋の映画を観たことがあります。

 

これは

学問のない人の為のものですが

ポッポちゃんの様な

自分自身で書きたくなかったり

書きにくい手紙だったり

大事な手紙

様々な理由から

その人に代わって書く事を引き受ける

こういった代書屋さんが

しかも

日本にもいるという事は

知りませんでした。

 

ストーリーの終わりは

生きている間は

全く噛み合わなかった

先代への

彼女からの手紙で締めくくられています。

 

美しい本でした。

 

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本 機長、事件です!

2017-09-29 | 

「機長、事件です!」  秋吉 理香子著

 

治郎 ニッポン・エアラインに入社して三年半

副操縦士として

デビューフライト。

フランス

シャルル・ド・ゴール便に搭乗です。

お相手

キャプテンは

機長、氷室翼

幸村操雄。

この二人

全く正反対の人物です。

 

非常に厳しく難しい氷室

ジョークの塊の様な幸村。

 

ところがこの二人

それぞれに

優秀なキャプテンなのであります。

 

さて

飛行中に起こった事件

フランスで

滞在日に行ったモンサンミッシェルでの出来事

帰りの機内で起きた

マタマタの事件。

 

それらが

敏腕な機長氷室翼に寄って

解き明かされていきます。

 

あまり

奥深い内容ではありませんが

すらすらと読める

ある種

夢中になれるストーリーでした。

 

数年前に訪れたモンサンミッシェルの記憶を辿りながら

サクサクと読み進みました。

 

 

 

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本 「ジョンマン 6順風編」

2017-09-14 | 

ジョンマン 6順風編   山本一力 著

待ちに待ったジョンマンの続きが出ました。

ジョンマンは

読書会のお友達が担当しておられるので

毎回拝借することにしています。

 

二等航海士となったジョンマンは

船長デイヴィスの脇に立ち

ニューベッドフォードを出航し

ボストンへ向かいます。

 

ボストンを経てフランクリン号は

アフリカ、ケープタウンを目指し

更にオランダ領

バタピア スマトラ島に来た辺り

船長のデイヴィスに

心配要素が現れ始めます。

身体の異変。

不安材料を抱えながら

グアム島アガニア港に到着

 

鯨は殆ど取れていません。

そこでジョンマンは

一年前ハワイで逢ったコックス船長と出会います

コックスから

ハワイで別れたデロこと伝蔵とグイモこと五右衛門の消息を聞きます。

懐かしい思いを胸に

相変わらずの船長デイヴィスの心配を抱えながら

この後の航海で

大成果を得られれば

仲間との帰国も手に入る

こぶしを空に突き上げて

「俺はやるき!」

と決心するのでした。

 

相変わらず

息もつかずに

どんどん読み進む本です。

読み終わった途端

もう

次の巻を待ち焦がれる事になるのでした。

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本 アノ二ム

2017-09-01 | 

「アノ二ム」  原田マハ 著

 

盗まれたアートを

元の持ち主に返す事を目的に活動している集団アノ二ムが

アメリカの抽象表現主義アーティスト

ジャクソン・ポロックの作品

「ナンバーゼロ」

をオークションにかけて

本物を持ち主に戻そうという仕掛け

自分ではわからずに

一枚関わった

難読症を患っている

張英才

この2場面が噛み合って

その仕掛けは成功するのです。

 

最後のオークション場面は

ちょっとスリリングで面白い

ストーリーの流れとなりました。

 

 

 

 

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