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loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

トゥルー・ストーリー

2016-06-05 | 映画

やはりイランの作品

アボルファズル・ジャリリ監督

 

イランでは

よくあるのですが

役者というものを使わず

一般人から

出演者を出しています。

 

このやり方が

私は好きで

イランの映画に魅力を感じる理由の一つとなっています。

 

監督が

出演者を探している時に

ふと見つけた男の子。

彼は

子供の時に

友達に油をかけられ

火をつけられて

今でも

命に関わる火傷を足に負っています。

 

その少年の

手術に漕ぎつけ

成功するまでの

本当のお話しです。

 

インタビュー

とか

手術現場の撮影など

殆ど

ドキュメントに等しい映画です。

 

この少年の

ちょっとはにかんだ様な表情

笑顔

それでいて

結構したたかさも持っていて

まずは

私は

この少年の魅力に引きずり込まれてしまいました。

 

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ペルシャ猫は誰も知らない

2016-06-04 | 映画

以前観たことのある

「酔っぱらった馬の時間」

「亀も空を飛ぶ」

の監督

バフマン・ゴバディさんの作品です。

 

文化、芸術に厳しい規制のある

イランに於いて

ゴバディ監督は

ゲリラ撮影を続行して

この作品を最後に

撮影後

イランを離れたそうです。

 

同じく

主役(ミュージッシャン)の二人も

撮影後

4時間後にイランを出たそうです。

 

好きな音楽を演奏すること

逮捕、保釈を繰り返しながらも

自由を求めて

厳しいイスラム国では考えられない

ロック、フォーク、

そして

ラップ、ヘビメタに至るまで

音楽活動をする若者達

 

映画の中では

結構

明るい表情が見られるのは

自由を表現することへの

情熱と

それに寄って得られる

活き活きとした

心の充足感が

多少なりともあるからかと思われます。

 

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DVD

2016-06-04 | 映画

5月誕生月で

蔦屋さんのレンタル割引

何本でも¥100という魅力に負け

猛烈忙しい中

3本借りました。

 

「ペルシャ猫を誰も知らない」

「トゥルー・ストーリー」

「猫の恩返し」

 

最後の「猫の恩返し」は

ジブリ映画で

日本の物ですが

後の2本は

私の好きな

イランの映画です。

 

イランの映画は

画面

暗い物が多いのですが

(実際、目を凝らして映像探りすることがあります)

映像や

出演者に魅力を感じることが多々あります。

 

夫が比較的夜いなかったので

これ幸いと

落ち着いて見られる

夜に集中して観ました。

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映画 「馬々と人間たち」

2016-01-02 | 映画

昨日は

昨年から恒例せんとしている

元日蔦屋訪れ。

代官山蔦屋へ行って

映画を4本ほど借りて来ました。

 

その1本目

「馬々と人間達」

を観ました。

 

単に

私のアイスランド好きが高じて

それだけで借りて来てしまったこの映画。

観終わった時の満足感は

あったものの

なんか

ちょっと

ストンと身体の中に落ちるものがない・・・

 

それは

私のアイスランドという国への理解度が

浅過ぎたからでした。

アイスランドの馬への思い

というのは

格別なものがあって

それを理解していないと

この映画を理解

楽しむことはできないのでした。

 

感覚的には

素朴さ

周りの景色

根底に流れる

人々の善良さ

そんな物が

観終わった時に

私に満足感を与えてくれていた様です。

 

そもそも

アイスランドに興味を持ったのは

昔々

永瀬正敏さん出演の

「コールド・フィーバー」

という映画を観てからでした。

この映画の監督が

「馬々と人間達」のプロデューサー

フリズリクソンさんだったのです。

 

映画には

やはり

監督やプロデューサーの方の

色というものが

見え隠れして

香辛料の役目をしているのだと思いました。

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映画 「僕たちの家に帰ろう」

2015-09-23 | 映画

一昨日観に行った映画

リー・ルイジュン  監督

ファン・リー     プロデューサー

「僕たちの家に帰ろう」

シアター・イメージ・フォーラム

 

中国の

かつて

唐王朝を脅かすほどの王国を持っていた

ユグル族(今では1万4000人しかいない)の

お話です。

 

アディカ―(弟)とバーテル(兄)

二人の兄弟が主人公ですが

この子供達を含めて

殆どの出演者(駱駝をも含む)は

素人だそうです。

監督の叔父や従妹

挙げ句の果てには

奥さんまでが

出演しいるとか。

 

ストーリーは

兄弟が

離れて暮らしている親の住む所を目指して

駱駝で旅をするのですが

テーマは

人類が地球に犯した破壊

の様です。

 

シルクロードを舞台としていますが

流れていた川は干上がり

豊かだった草原は

砂漠と化して

いたるところに

廃墟が出没する。

 

そして

最後に子供達が辿り着き

父親に巡り合った

その地は

工業化され

人々は

川で砂金を採掘している

そんな

人工的な土地となってしまっているのです。

 

広い広い

広大な土地を持つ中国の発展

豊かな経済の裏に

危機とも見える

自然が失われていく

警鐘を鳴らす映画でした。

 

ところどころ

子供の子供らしさが

気持ちを救ってくれる。

素人だから

素地の見える

演技に拍手です。

 

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映画 「僕は歩いて行く」

2015-06-22 | 映画

監督ジャリリ

イランの映画です。

 

麻薬中毒の両親を持ったが為に

親は子供の出生を届けず

9歳の少年ファルハードは戸籍がない。

 

その為に

学校にも行けず

仕事も中々貰えない。

それでも

仕事を得るために

少年は一生懸命

働き口を探す。

 

文字が読める様になりたい。

仕事が欲しい。

 

こんな思いで

でも

これが特別な事でもない様な感じに見える少年。

 

経済の豊なこの国で

特別な事でもないような

その感じを

理解するのは

難しいことです。

 

監督ジャリリは

実際に

それに近い境遇にいた少年を目に留め

この映画を作ったのだそうですが

この映画が上映された後

監督の助力もあって

この少年は戸籍も取れて

学校に通うこともできたそうです。

 

画面は

暗い暗い映画でしたが

逞しく生きる

子供の力に

驚かされました。

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映画 「少女ヘジャル」

2015-06-21 | 映画

蔦屋さんで借りた映画

3本の中の1本です。

「少女ヘジャル」

両親を失った少女ヘジャルは

伯父に連れられて

イスタンブールの親戚の家に預けられる。

じきに

その親戚も武装警官に殺害され

ヘジャルは

アパートの隣人である

トルコ人の老人に匿われる。

 

子供の扱いがわからない

不器用な老人

クルド語しか解せなくて

頑固な少女。

 

この二人が

徐々に歩み寄っていく姿を描いています。

老人は情が移り

この子を養子にと思うのですが

最後には別れが待っています。

ヘジャルを窓から見送る

老人の姿が

印象的です。

 

この映画は

クルド人問題を扱ったもので

トルコでは

上映禁止にもなったそうですが

世界各地

民族の問題

難民問題は

我々幸せな国に暮らしている者にとって

どれほど理解できているだろうかと

我ながら

反省してしまいます。

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柳と風

2015-06-17 | 映画

蔦屋さん、Tカードの更新時に

サービスで付いてきた

レンタル券

新作でなければ2本サービスということで

それに1本加えて

3本1週間で借りてきました。

 

全てイランの映画。

昨晩は

私の大 大 大好きな

アッパス・キアロスタミさんの

これは監督ではなく

脚本の映画

「柳と風」

を観ました。

1999年物です。

 

イラン北部

雨の多い地方の村で

ク―チェキという一人の子供が

小学校の窓ガラスを誤ってボールで割ってしまい

先生から

窓を直すまで

教室に入ってはいけないと言われてしまいます。

 

と言っても

決してこの先生

意地悪でもいじめでもないのです。

おそらく

イランという国では普通の罰なのでしょう。

 

子供も逞しく

泣きそうな顔をしていても

ちゃんとやり抜く。

それだけの

意志と我慢強さを持っているのです。

弁償するだけのお金はなく

父親も金銭的にも時間的にも余裕はなく

たまたま転校してきた男の子が

父親からガラス代を貸して貰ってくれて

ガラス屋さんで買うことが出来ます。

 

ガラス屋さんからの道程。

お教室で

彼が一人で踏ん張ってガラスを取り付ける・・・・

ハラハラ ドキドキです。

そして・・・・

そこで映画は終わっているのですが

最後の画面の余韻が

すごーーーいのです。

素晴らしい!!

 

この方の映画を見ていると

イランという国がそうなのか

この方の感性によるものなのか

わからないのですが

人々は素朴で

余計なお世辞や

笑いを見せなくとも

自然な優しさや思いやりを感じてしまいます。

 

そして

転校生の父親の仕事場までお金を借りに行く道程

帰り

ガラス屋さんに寄って

学校までの道程。

この画像

どこかで観たぞ!!

と思う程

やはりキアロスタミさんの

「友達の家はどこ?」

と同じなのです。

 

それでいて

新鮮味はあるのです。

 

多分この方のテーマなのかと思いますが

道、天気、地味な光線、あまり多くを語らない人々

この印象が強い映画に纏まっているのです。

 

やはり

借りてきて良かったア。

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映画 パリよ永遠に

2015-03-11 | 映画

昨日、

日本語教室が午前中だけになりましたので

渋谷に寄り道。

Bunkamura で

映画

「パリよ永遠に」

を観てきました。

 

映画は久しぶりでしたが

すご~~く良いものを観た

という充実感を感じて帰って来ました。

 

第二次世界大戦も

終末を迎えている頃のドイツ。

目の前に敗戦が迫っていました。

それでも

自国

ベルリンが廃墟になるも

美しいパリの姿は

変わりなくその姿を

保たれたまま

戦争を終えることが

決して許せぬという気持ちの

ヒットラーの命令で

セーヌ川の橋

エッフェル塔

ルーブル美術館

ブルボン宮殿

をはじめ

多くの美しいパリの姿に

爆弾が仕掛けられますが

その指揮を取ることになっていた

コルティッツの英断で

パリの破壊は避けられたということです。

 

この映画は

その

コルティッツと

爆破回避の説得役を担った

中立国であった

スウェーデンの外交官

ノルドリンクの

巧みな説得の時間で

殆どが構成されています。

 

勿論

他にも役者さんは登場していますが

この

二人芝居

といってもよい映画でした。

 

最後に

セーヌ川を下る

船から目線の映像が流れ

昨年

ほんのちょっと覗いて来た

パリ

セーヌクルーズと

景色が重なって

尚更

この映画に浸ることができました。

やはり

実際に

様々な国を見るという事の意味を

深く感じました。

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「アルゲリッチ 私こそ 音楽!」

2014-10-14 | 映画

もう、10日以上も前になるのですが

渋谷bunkamura Le Cinema で

「アルゲリッチ 私こそ、音楽!」

を観てきました。

 

アルゲリッチには

父親が異なる

3人の娘さんがいます。

その一人

三女である写真家

ステファニー・アルゲリッチさん

監督の映画です。

自身が語りかけ

あの

偉大なピアニスト

であり

母である

アルゲリッチの素顔と取り組んだドキュメント映画です。

 

そこには

一切の取材拒否

演奏会を度々キャンセル

父親のそれぞれ違う

3人の娘を持つ

等の

スキャンダラスなイメージからは

程遠い

穏やかなアルゲリッチの姿があります。

それであっても

オーラは放っている

やはり

ただ者ではない彼女が

存在しているのです。

 

因みに

長女リダ・チェンは

中国人指揮者との間に生まれ

ヴィオラ奏者

 

次女アニー・デュトワは

スイス人指揮者との娘で

ジャーナリスト

 

そして

三女ステファニー・アルゲリッチは

カリフォルニア生まれ

ロンドンで暮らす

ピアニストとの間に生まれた

写真家です。

 

彼女の父親だけが

唯一

この映画に現れています。

 

 

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