【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

そして、はじける笑顔

2012-07-15 17:00:17 | 薔薇の追憶







2人は アン の家の庭をよぎる
小川の岸の青草の中に座っていた。
水は2人の側を煌き、
低い声で歌いながら流れて行った。
樺は2人に斑の影を投げており、
小径に沿って薔薇が咲いていた。
空中は綾なす音楽に満ちていた。
家の裏手の樅の木立で風が
1つの調べを奏でているかと思うと、
砂州では波が別の調べを奏で、更に、
かの小さな青白い婦人が近くで眠っている
遠くの教会の鐘が又別の
楽の音を奏でていた。                  
               【「アンの夢の家」 第21章】


   こちらはまるで梅雨が明けたかのような・・・
  ギラギラ太陽の照り付ける1日となりました。

   昨日までの単なる? 蒸し暑さと違って、
  最早(もはや)、盛夏を思わせる厳しい暑さ。

   こんな日の蒼い空は、吉屋信子や三島由紀夫の言う、
  陶器のように硬い空にも思えます。

   ゴーヤの葉がさわさわと揺れ、
  その向こうのブルーサルビアも揺れています。
  こうして風が吹き抜けるのが僅かな救いになっています。

   そんな今日。
  例の黒レースの胸当てを仕上げ、(小さい物ですからすぐ出来ます)
  何をするでもなくボ~ッと庭に目を遣(や)っていましたら・・。

   又々、青いアゲハ蝶。
  慌ててカメラを取り出し、駆け付けたのですが時、既に遅し。
  気配を感じたのか、ヒラヒラヒラ~~ッと今度はお隣の金木犀に。

   その代わりに・・今では、すっかりお馴染みのアゲハ蝶を。
  と言っても今年は初めてでしたね。やはりセージの花に。
  セージの花が大好きでしたものね。

   ところで、やはり夏ですね。
  昨日の蕾の薔薇は、一夜にして神秘のベールを脱ぎ、全開。

   それは、はじける笑顔です。
  色は紛れもなくバニラ色なのですが、
  今日はバニラ色と言うよりも純白に見えますね。

   そうそう、今日の引用文は私の願望です。
  それにしても家の庭をよぎる小川・・。素敵意外の何物でもありません。
  私の心の中にも一瞬、爽やかな風がス~ッと吹き抜けた気がします。