2人は アン の家の庭をよぎる 小川の岸の青草の中に座っていた。 水は2人の側を煌き、 低い声で歌いながら流れて行った。 樺は2人に斑の影を投げており、 小径に沿って薔薇が咲いていた。 空中は綾なす音楽に満ちていた。 家の裏手の樅の木立で風が 1つの調べを奏でているかと思うと、 砂州では波が別の調べを奏で、更に、 かの小さな青白い婦人が近くで眠っている 遠くの教会の鐘が又別の 楽の音を奏でていた。 【「アンの夢の家」 第21章】 |
こちらはまるで梅雨が明けたかのような・・・
ギラギラ太陽の照り付ける1日となりました。
昨日までの単なる? 蒸し暑さと違って、
最早(もはや)、盛夏を思わせる厳しい暑さ。
こんな日の蒼い空は、吉屋信子や三島由紀夫の言う、
陶器のように硬い空にも思えます。
ゴーヤの葉がさわさわと揺れ、
その向こうのブルーサルビアも揺れています。
こうして風が吹き抜けるのが僅かな救いになっています。
そんな今日。
例の黒レースの胸当てを仕上げ、(小さい物ですからすぐ出来ます)
何をするでもなくボ~ッと庭に目を遣(や)っていましたら・・。
又々、青いアゲハ蝶。
慌ててカメラを取り出し、駆け付けたのですが時、既に遅し。
気配を感じたのか、ヒラヒラヒラ~~ッと今度はお隣の金木犀に。
その代わりに・・今では、すっかりお馴染みのアゲハ蝶を。
と言っても今年は初めてでしたね。やはりセージの花に。
セージの花が大好きでしたものね。
ところで、やはり夏ですね。
昨日の蕾の薔薇は、一夜にして神秘のベールを脱ぎ、全開。
それは、はじける笑顔です。
色は紛れもなくバニラ色なのですが、
今日はバニラ色と言うよりも純白に見えますね。
そうそう、今日の引用文は私の願望です。
それにしても家の庭をよぎる小川・・。素敵意外の何物でもありません。
私の心の中にも一瞬、爽やかな風がス~ッと吹き抜けた気がします。