【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

青と白を纏って ~ 梅雨の “涼”

2012-07-06 17:30:07 | リラのお気楽ユメ日記

【昨日より沢山花芽を付けた 「ボッグセージ」】


【露草】




時々突き刺すような驟雨しゅううが訪れ、
その合間は薄ら寒くじめじめして冷たく、
鉛のような空の下を不吉な溜息をつきながら
さっと吹き付ける風はうめき声を上げた。                 
               【「エミリーはのぼる」 第13章】


   雨こそ降っていないものの、昨日以上の蒸し暑さとなりました。(起床時)
  こんな風に、一旦は上がっていた雨も昨日より少々遅く、
  午前10時頃から今度は強い勢いで雨が降り出しました。

   その後、降ったりやんだり。
  今はやみ、何と太陽も顔を出しています。
  それでも又々、ザ~ッと。おかしな天気です。

   こんな時、不思議に思い出すのが、ある小説の巻頭部分の描写。
  土屋隆夫の推理小説ですから、ロマンティックどころか物騒極まりないものです。

   でも淡々と・・抑制されて記されている雨の描写に、
  なぜか余計にドキドキしたものです。とは言え題名すら覚えていません。
  その本も探せばあると思うのですが、その気力もありません。

   そう言えば、かれこれ1ヶ月前位になるでしょうか。
  新聞のコラムに、“この季節になると永井荷風の 『つゆのあとさき』 を
  つい手に取ってしまう” ~云々(うんぬん)の記事を目にしたものです。

   尤も、この本は梅雨には全く関係ないそうですが・・。
  話が逸(そ)れました。
  







【半夏生】



   再三、申している通り、雨が1番似合うのは紫陽花ですが、
  つい先日もお伝えしたように、今年は不作です。

   雨に洗われると一層青くなり、瑞々しさを増す紫陽花は、
  梅雨になくてはならない花とも言っていいでしょう。

   その意味では、紫陽花のない今年の梅雨は、
  心にぽっかり穴が空いたような気分です。

   その代わりを埋めてくれているのが、
  「半夏生」 や 「朝顔」 などの白やブルー、寒色系の花。

   僅か1日でぐっと花芽を付けた 「ボッグセージ」、
  次から次へと咲く小さな野の花 「露草」 と。
  紫陽花の華やかさとは対極にある花ですが、心を和ませてくれます。

   今、17時過ぎ。再びPCを開きました。やっと雨が上がったようです。
  16時半頃だったでしょうか、いきなり凄い雨の襲来。

   それは久し振り、雷も伴って。一時停電もした程です。
  『アンの世界』 なら雨が降れば、夏とは言え肌寒さを増すのでしょうね。

   ただ一雨来てもこちらは益々、蒸し暑さを増すばかり。
  それは湯気が出そうな程です。