【借景の 「梅」】
「人はいさ心も知らず古里は 花ぞ昔の香ににほひける」 【紀貫之(きのつらゆき)】 |
【庭の水仙】
起床時には少々、残っていた雨も
予報通り上がりました。
しかしながら、
重い空に変わりありません。
太陽は、その光を出し惜しみ、
やっと姿を見せたのは午後1時過ぎ。
渋々でしたけれど。
それでも今日は昨日以上の
暖かさになりました。
それこそ動けば汗ばむ程の陽気に。
そう言えば今日は、
沈丁花の香りを嗅ぎました。
この香りを嗅げば、すぐそこに春。
このまま一気に春になるのでしょうか・・。
いいえ、まだまだ寒暖の
上下降はありますね。きっと。
さて、先日の梅に引き続き、
こちらは借景とさせて頂いている
お隣の梅。
先日の 「紅梅」 より、ちょっぴり淡いピンクの梅です。という事は・・。
淡いのは本来の紅梅色、つまり江戸時代の紅梅ですね。
さて、今日の引用文は和歌。
作者は、先日の 【鴬宿梅】 の紀内侍(きのないし)のお父上、紀貫之。
この歌は長谷寺にお参りする時の常宿を久し振りに訪れ、
主人とのやりとりの中で梅の花を手折って詠んだとあります。
主人は女性だとか、男同士の友人が恋歌のように興じたなどの説があるそうです。