【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

まなざしの先の花

2012-03-06 17:56:56 | 四季のスケッチ

【借景の 「梅」】




「人はいさ心も知らず古里ふるさと
花ぞ昔の香ににほひける」
              【紀貫之(きのつらゆき)】
 




【庭の水仙】


   起床時には少々、残っていた雨も
  予報通り上がりました。
  
   しかしながら、
  重い空に変わりありません。

   太陽は、その光を出し惜しみ、
  やっと姿を見せたのは午後1時過ぎ。
  渋々でしたけれど。

   それでも今日は昨日以上の
  暖かさになりました。
  それこそ動けば汗ばむ程の陽気に。

   そう言えば今日は、
  沈丁花の香りを嗅ぎました。

   この香りを嗅げば、すぐそこに春。
  このまま一気に春になるのでしょうか・・。

   いいえ、まだまだ寒暖の
  上下降はありますね。きっと。

   さて、先日の梅に引き続き、
  こちらは借景とさせて頂いている
  お隣の梅。

   先日の 「紅梅」 より、ちょっぴり淡いピンクの梅です。という事は・・。
  淡いのは本来の紅梅色、つまり江戸時代の紅梅ですね。

   さて、今日の引用文は和歌。
  作者は、先日の 【鴬宿梅】 の紀内侍(きのないし)のお父上、紀貫之。

   この歌は長谷寺にお参りする時の常宿を久し振りに訪れ、
  主人とのやりとりの中で梅の花を手折って詠んだとあります。
  主人は女性だとか、男同士の友人が恋歌のように興じたなどの説があるそうです。