【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

香気溢れる季節~再び

2009-10-16 18:43:18 | 路傍の花~道草


    今日も、こんな美しい空で
   明けました。

    右を見ても左を見ても、前も後ろも
   360度、何もありません。

    ゴミ出しの時などその淡い、
   水色の空に見入ってしまって、
   思わず1回転してしまう始末です。

    おまけに辺りは、
   金木犀の香りで咽せかえるよう。

    それにしても、香る街・・なんて、
   何と素敵なのでしょう。

   『アンの世界』 のように、羊歯(しだ)や樅の木はないけれど、
  私達には金木犀がありますものね。その事をすっかり忘れていました。


  
   さて私は、今日も外出。
  出たついでに道草をするのが、
  この所の日課になっています。

   その道草が、結構冒険心を
  満足させてくれ、同時にストレス
  解消となってくれてもいます。

   ところで又々、「失望の家」 を発見。
  古い日本家屋です。
  
   上と右の写真は全く違う家ですが、
  金木犀がまるで天に届こうかという
  勢いで、それはまるでお化けのように
  伸び放題。( ↑ 写真)

   これだけたわわに金木犀の花が咲いていますと、
  それこそ、その甘い芳香で、クラッ! 状態です。
  
   でも、いかんせん主を失った家の淋しさと申しましょうか・・
  その甘い芳香も、侘(わび)しさを増幅させる以外の何物でもありません。  
  
   そして、その下の写真のお宅。
  玄関ドアは、今では珍しくなった引戸です。
  (余談ですが、引戸って、和服に最適なドアなんだそうですね)

   そうなりますと、着物を着なくなった今、
  引戸自体が廃(すた)れて行くのも、仕方ない事かも知れません。

   こんな写真ですと、忘れ去られた場所のように見えますが、
  ここは駅から遠い住宅地ではなく、ごく、ごく近い場所。

   特に下の写真のお宅は、駅から歩いて5分もかからない場所の、しもた屋。
  それでいて、たっぷり前庭があり、以前の生活状況が偲ばれます。~なんて。
   
   「失望の家」 なんて呼んでいますが、ただお引っ越しなさっただけかも知れませんのに。
  でも、どうせならミステリー要素があった方がいいのではないかと・・。
  秋は、ミステリーが似合いますものね。

   そして我家に近付く頃。
  高速道の上には、こんな雲が
  お出迎え? です。

   見方によって、曇って、
  どんな風にでも見えますね。

   この雲、刻々と変わりますので、
  見惚(と)れていると大変です。
  つい、ふらふらと・・。

   そうそう、お化けのような木・・。
  リンド夫人 のこんな言葉で、
  締めくくるとしましょう。

   「木も子供のようなものですよ。
  ちょっと背を向けている間に大きくなる事は、
  恐ろしいくらいだものね。・・・」
             【「炉辺荘のアン」 第1章】