【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

見上げれば秋!

2009-10-11 16:13:16 | 四季のスケッチ




     ふと、目覚めた朝・・。
    いつもの癖で反射的に窓に目をやりますと、
    カーテンが仄かな、オレンジに染まっています。

     枕元の時計を見ますと、午前5時半過ぎ。
    まだまだ起きる時間ではありません。
    しかも休日。でも気になります。

     そんな誘惑に勝てなくて、
    カーテンの隙間から見た空は・・こんな紫色の美しい空でした。

     最近では日の出も随分遅くなり、この時間、まだ明けてはいません。
    遥か向こうの、高速道の常夜灯が輝いて見えます。
    何だか今朝は、やけに親しげに感じるから不思議です。

      いつもでしたら、そろそろパタパタと新聞配達のバイクの音が聞こえるのですが、
    今朝は、それもありません。し~んと静まり返っています。静寂(しじま)の時間。

     “・・・アンはいつも日の出前の、妖精と昔の神々のものである、
    あの神秘的な30分に間に合うよう早く起きるのが好きだった。
     アンは教会の尖塔の後ろだけ金色の、
    淡い薔薇色の朝空や砂丘の上に拡がる薄い半透明の日の出の
    輝き、村の家々の屋根から勢いよく渦巻きながら立ち上り始める
    煙を眺めるのが好きだった。”
             【「炉辺荘のアン」 第15章】





   さて、気が付けば・・空を見上げている私がいます。
  朝から何度、見上げた事でしょう。
    
   それは、広大な青いキャンパスに白い絵の具で自由自在に描きなぐった、
  絵画のようにも見え・・。

   かと思えば、巨大なスクリーンにも・・。
  次から次へと、それこそ様々なキャラクターが登場して来ます。
  本当に見ていて飽きません。

   「あたしに、こんなに想像力があって幸せだったわね。
  きっと素晴らしく役に立つでしょうよ。・・・」
       【「赤毛のアン」 第23章】

   アンの誇らしげな声が聞こえて来ます。
  お陰様で退屈という言葉だけは私にもありません。