今日も、こんな美しい空で
明けました。
右を見ても左を見ても、前も後ろも
360度、何もありません。
ゴミ出しの時などその淡い、
水色の空に見入ってしまって、
思わず1回転してしまう始末です。
おまけに辺りは、
金木犀の香りで咽せかえるよう。
それにしても、香る街・・なんて、
何と素敵なのでしょう。
『アンの世界』 のように、羊歯(しだ)や樅の木はないけれど、
私達には金木犀がありますものね。その事をすっかり忘れていました。
さて私は、今日も外出。
出たついでに道草をするのが、
この所の日課になっています。
その道草が、結構冒険心を
満足させてくれ、同時にストレス
解消となってくれてもいます。
ところで又々、「失望の家」 を発見。
古い日本家屋です。
上と右の写真は全く違う家ですが、
金木犀がまるで天に届こうかという
勢いで、それはまるでお化けのように
伸び放題。( ↑ 写真)
これだけたわわに金木犀の花が咲いていますと、
それこそ、その甘い芳香で、クラッ! 状態です。
でも、いかんせん主を失った家の淋しさと申しましょうか・・
その甘い芳香も、侘(わび)しさを増幅させる以外の何物でもありません。
そして、その下の写真のお宅。
玄関ドアは、今では珍しくなった引戸です。
(余談ですが、引戸って、和服に最適なドアなんだそうですね)
そうなりますと、着物を着なくなった今、
引戸自体が廃(すた)れて行くのも、仕方ない事かも知れません。
こんな写真ですと、忘れ去られた場所のように見えますが、
ここは駅から遠い住宅地ではなく、ごく、ごく近い場所。
特に下の写真のお宅は、駅から歩いて5分もかからない場所の、しもた屋。
それでいて、たっぷり前庭があり、以前の生活状況が偲ばれます。~なんて。
「失望の家」 なんて呼んでいますが、ただお引っ越しなさっただけかも知れませんのに。
でも、どうせならミステリー要素があった方がいいのではないかと・・。
秋は、ミステリーが似合いますものね。
そして我家に近付く頃。
高速道の上には、こんな雲が
お出迎え? です。
見方によって、曇って、
どんな風にでも見えますね。
この雲、刻々と変わりますので、
見惚(と)れていると大変です。
つい、ふらふらと・・。
そうそう、お化けのような木・・。
リンド夫人 のこんな言葉で、
締めくくるとしましょう。
「木も子供のようなものですよ。
ちょっと背を向けている間に大きくなる事は、
恐ろしいくらいだものね。・・・」 【「炉辺荘のアン」 第1章】
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