【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

映画 「ココ・アヴァン・シャネル」

2009-10-20 19:35:15 | 映画の香り
   起床時こそ、真珠色の空でしたが、
  こちらは今日も秋晴れです。

   そんな中、遅ればせながら、
  フランス映画 『ココ・アヴァン・シャネル』 を
  観て来ました。

   この映画は先月、
  “室内と戸外の優劣” に負けてしまって
  ・・と言いますか、新型インフルエンザが
  流行っているという事もあり、
  やめてしまった経緯があります。

   “ジュリアン 2世” から又々、券を頂き、
  今日の映画行きとなりました。

   新型インフルに関しましては、
  先月より今月の方がもっと大変ですのに、
  皮肉なものですね。

   物事とは得てしてこんなものでしょう。
  ~なんて、かなり開き直っています。

   ただ幸いな事に、映画も封切から1ヶ月を過ぎましたので、
  中心部の映画館にしては空いていました。
  
   何しろ、この映画館では観客動員数 NO1 の映画だそうですから。
  そして何事にも感化されやすい私は・・例の如く、夢見心地で帰って参りました。







   さて映画は、タイトルからも
  容易に想像出来ますね。

   今、世界中で最も愛されている、
  トップブランドの創始者であり、
  デザイナーの 「ココ・シャネル」 の
  半生を描いた、伝記ドラマです。

   先に挙げた数々の写真からも
  分かりますように、時代背景も
  『アンの世界』 に重なります。

   シャネル自身も、
  孤児院育ちなのですね。
  
   そんな所も、アンを彷彿したものです。
  尤もシャネルは、アンと違って
  生涯、結婚生活には無縁でしたが・・。

   映画は、意外にもデザイナーとして
  成功する彼女を描くのではなく、
  何事にも粘り強く、才能を信じ、ひたむきに生きる姿を描いています。

    この時代、彼女ほど自分の意志を
   曲げない人も少ないでしょう。
  
    だからこそ成功を導いたとも言えますが、
   なかなか出来る事ではありません。

    大嫌いなものは、当時の大袈裟な
   ファッションと言います。
  
    過剰なまでにレースで装飾され、
   不自然なまでにウェストを締め付けた、
   コルセット。大きく開いた胸元。
  
    (尤も、この “レースで装飾ファッション”、私は大好きなのですが)
   彼女は帽子から飾り立てている花を、女性を締め付けている、
   コルセットを取り去るのです。(まぁ、勿体ない・・)

   印象的だったのは、ドレスの色を選ぶ時。
  黒い瞳と髪に合うのは黒と、黒のドレスを選びます。デザインも至ってシンプル。
  
   周りが様々な色で溢れているのですから、これは目立ちますね。 ( 写真)
  白もそう。この二つの色には、絶対的な美しさがあると言っています。

   そうそう、冒頭のポスターもそうですが、彼女は煙草が大好きだったようですね。
  (このポスター、パリでは取り外されたとか)
  映画のあらゆるシーンで、煙草をくわえている姿が印象的でした。

   それでも88歳で亡くなるその日まで夜遅くまで仕事をし、
  パリのホテル・リッツ、スイートルームで眠ったまま息を引き取ったと言います。
  
   それは、シャネルの春夏オートクチュール・コレクションの数日前とか。
  ある意味、幸せな一生だったのではないでしょうか・・。

   それにしても、当時のフランス貴族たちの優雅で、怠惰な? 生活。
  私の脳裏には未だに華やかな衣装に身を包んだ、
  女性たちの歓声がこだまし、広大できらびやかな宮殿の光景が交錯しています。