話題作、図書館で半年待つてBook1を詠み終わりました、りゐべです。
何日か前にBook1 の224ページまで読んで、ふと思つたのですが。
言はれたことだけをやつてゐればよい『ユートピア』に存在してゐた知人の話をする老人の話がある場面。
その『ユートピア』では「自分で考へる」ことをせず「言はれたことだけ」をやつてゐればよいので、「脳死的な状況を進んで求める連中」には居心地がよひが、「自分の頭で物事を考へやうとする人間」には「脳味噌に纏足のやうなもの」をうけてゐることとなる。
(「」内単語は村上春樹氏作品より)
「脳味噌に纏足」とは全く上手い表現ですね~、それから「脳死的な状況」
すごいな。
これに続ひて、村上さんに1票といふのが516ページ。
「そつちのほうが魅力的だよ、だんぜん」
いいですねえ、この台詞! 何がいいつて、「だんぜん」の一言です。最近、間違つた日本語を書く馬鹿な作家が出てきて、編集者もそれに気付かないのか知らんが、かのやうな場合に「全然/ぜんぜん」などと書いてある本があるが、これは断じて許しがたい日本語の間違ひである。
村上さんがかのやうなオバカな誤りをしないので、ほつと致しました。
村上さんは、オウムサリン事件で被害者のインタビューを録りそれを「アンダーグラウンド」「約束された場所で」と2冊に分けて発表なさつてゐます。
そして、この1Q84、これは日本で起きてゐた「何か」の集大成の物語のやうに感じます。そしてそこにいつもの村上さんのファンタジツクな世界が広がり・・・・
素敵な作品になつてゐると思ひます。
B00k2 は後2-3人の読後、順番が回つて参ります。楽しみです。
もう、続編の話があるやうですね・・・・・
村上春樹さんの「1Q84」続編めぐって“狂想曲” (1/2ページ)
2009.10.8 18:52
村上春樹さんの5年ぶりの長編『1Q84』BOOK1、BOOK2(新潮社・各1890円)
2巻で220万部を超すベストセラーとなっている村上春樹さんの長編小説「1Q84」の続編をめぐる動きが熱を帯びている。早々と事前予約の準備を進める書店も登場し、ストーリー展開を予測する議論もにぎやかだ。
続編待望論を盛り上げたのは、新潮社が5日に首都圏の主要駅に張り出した広告だ。「BOOK1」「BOOK2」の表紙に描かれたのと同じ黄緑色とオレンジ色の「Q」の横にもう一つ、青色の「Q」が並ぶ。第3巻について新潮社は「広告を見た方の想像にお任せします」としているが、関係者によると、村上さんは来年初夏の刊行を目指して執筆中だという。
書店は敏感に反応。東京都千代田区の丸善丸の内本店は、問い合わせがあった場合には購入予約を受け付ける方針を決めた。担当者は「発刊も確定していない段階での予約は異例だが、できるだけ早く動きたい」と話す。
村上作品では、2部完結とみられながら翌年に第3部が出た「ねじまき鳥クロニクル」の例がある。「1Q84」も刊行当初から続編の有無に関心が集まっていた。一方で、作中に出てくるバッハの「平均律クラヴィーア曲集」の構成にならった24章に収まっていることや、分量が原稿用紙1984枚であることなども手伝って、2巻完結とみる声も根強かった。
2巻での完成度を評価していたのは早稲田大教授の石原千秋さん。「多くの謎が読者に放たれた、きれいなエンディング。続きを書けば、読者の楽しみを奪ってしまう可能性もある。続編にはさらに大きな謎を持ってくるしかない」と話す。一方、文芸評論家の清水良典さんは「重要なテーマでもある善と悪の逆転がまだ描かれていない。完結編は題名自体が変わることもありえる」と大胆な説を唱える。限られた情報が、読者の好奇心と想像力をかき立てている状況だ。
マーケティングプランナーの山本直人さんは「じらされることで期待感が高まる。『世界のムラカミ』というブランド力ゆえの事例」と評している。
何日か前にBook1 の224ページまで読んで、ふと思つたのですが。
言はれたことだけをやつてゐればよい『ユートピア』に存在してゐた知人の話をする老人の話がある場面。
その『ユートピア』では「自分で考へる」ことをせず「言はれたことだけ」をやつてゐればよいので、「脳死的な状況を進んで求める連中」には居心地がよひが、「自分の頭で物事を考へやうとする人間」には「脳味噌に纏足のやうなもの」をうけてゐることとなる。
(「」内単語は村上春樹氏作品より)
「脳味噌に纏足」とは全く上手い表現ですね~、それから「脳死的な状況」
すごいな。
これに続ひて、村上さんに1票といふのが516ページ。
「そつちのほうが魅力的だよ、だんぜん」
いいですねえ、この台詞! 何がいいつて、「だんぜん」の一言です。最近、間違つた日本語を書く馬鹿な作家が出てきて、編集者もそれに気付かないのか知らんが、かのやうな場合に「全然/ぜんぜん」などと書いてある本があるが、これは断じて許しがたい日本語の間違ひである。
村上さんがかのやうなオバカな誤りをしないので、ほつと致しました。
村上さんは、オウムサリン事件で被害者のインタビューを録りそれを「アンダーグラウンド」「約束された場所で」と2冊に分けて発表なさつてゐます。
そして、この1Q84、これは日本で起きてゐた「何か」の集大成の物語のやうに感じます。そしてそこにいつもの村上さんのファンタジツクな世界が広がり・・・・
素敵な作品になつてゐると思ひます。
B00k2 は後2-3人の読後、順番が回つて参ります。楽しみです。
もう、続編の話があるやうですね・・・・・
村上春樹さんの「1Q84」続編めぐって“狂想曲” (1/2ページ)
2009.10.8 18:52
村上春樹さんの5年ぶりの長編『1Q84』BOOK1、BOOK2(新潮社・各1890円)
2巻で220万部を超すベストセラーとなっている村上春樹さんの長編小説「1Q84」の続編をめぐる動きが熱を帯びている。早々と事前予約の準備を進める書店も登場し、ストーリー展開を予測する議論もにぎやかだ。
続編待望論を盛り上げたのは、新潮社が5日に首都圏の主要駅に張り出した広告だ。「BOOK1」「BOOK2」の表紙に描かれたのと同じ黄緑色とオレンジ色の「Q」の横にもう一つ、青色の「Q」が並ぶ。第3巻について新潮社は「広告を見た方の想像にお任せします」としているが、関係者によると、村上さんは来年初夏の刊行を目指して執筆中だという。
書店は敏感に反応。東京都千代田区の丸善丸の内本店は、問い合わせがあった場合には購入予約を受け付ける方針を決めた。担当者は「発刊も確定していない段階での予約は異例だが、できるだけ早く動きたい」と話す。
村上作品では、2部完結とみられながら翌年に第3部が出た「ねじまき鳥クロニクル」の例がある。「1Q84」も刊行当初から続編の有無に関心が集まっていた。一方で、作中に出てくるバッハの「平均律クラヴィーア曲集」の構成にならった24章に収まっていることや、分量が原稿用紙1984枚であることなども手伝って、2巻完結とみる声も根強かった。
2巻での完成度を評価していたのは早稲田大教授の石原千秋さん。「多くの謎が読者に放たれた、きれいなエンディング。続きを書けば、読者の楽しみを奪ってしまう可能性もある。続編にはさらに大きな謎を持ってくるしかない」と話す。一方、文芸評論家の清水良典さんは「重要なテーマでもある善と悪の逆転がまだ描かれていない。完結編は題名自体が変わることもありえる」と大胆な説を唱える。限られた情報が、読者の好奇心と想像力をかき立てている状況だ。
マーケティングプランナーの山本直人さんは「じらされることで期待感が高まる。『世界のムラカミ』というブランド力ゆえの事例」と評している。