失ってきたこと

これまで振り返りあまりに多くのものを
得ることもなく失ってきた
そもそも失うということではないのだ
失う以前のことだったと言える
無為に過ごしてきたことを
自身に対して突き付けているようだ
何もせずに得ようとしていたのかもしれない
その狡さを別のものに摺り替えようと必死だった
間違っていたんだ何もかも
失ってから気付くことはあるだろう
失うことすらない愚かさで生きてきた
そう思うと過去に何も学べない自分に呆れるだけ
失いもせずに立ち尽くすだけだった
ただ理解できたことは自分がおかしいということだけ
当たり前のことが当り前でないと理解した
できないのではなくて、やろうとしなかったのだ