マーライオン

昨日、稽古の帰り道、家路を急ぎ最終の特急に乗車。降車する駅の出口ドンピシャの扉から乗り込み、かなりのすし詰め状態をこらえつつ、周りの酔っ払いに気をつけて、時には遠慮なく寄っかかってくる背広姿のオヤジを牽制しつつ、早く着かぬものか、と。


発車してしばらくすると、駅に着いたわけでもないのに、さらに人の波が自分を押し流そうとする。何だろう?と背後の人垣の合間からかいま見たのは、床にへたり込み豪快に噴射するマーライオンの姿だった。周りの人々は、その背広姿の男を取り巻くように輪になって逃げ場を失っていたのである。


いろいろな意味で気分が悪くなる状況から逃れるために、次の駅で別の車両に移ってから考えた。『そういえば、学生の頃はあんなむちゃな飲み方をしていたな。』と。アルコールハラスメントなどという言葉が当たり前になる、はるかに前のことだ。あの頃は、先輩に酒を強要されるのは人間関係を作るための儀式であり、それを甘んじて受けられない輩は不遇をかこつことも多かったのである。あぁ、自分にもあんな頃があったんだ、と考えると、先ほどまであんなに悪かった気分も、いくらか和らいだ気がした。そうだよ、高校生の頃からメチャクチャだったもんな~、自分は。










2013 Salsa X'mas Party





Editor CABEZÓN

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