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介護保険制度の何が、今、問題なのか?

本日もぎっくり腰にがっくり。3日目。

これまで腰が痛いなあと思っても、2日目ぐらいに、何となく和らいでいたが、今回は初めて3日目に突入。いよいよ緊急事態か。

さて、

介護保険制度の何が、今、問題なのか?

介護保険制度の構造的な問題点が、<要介護認定調査>にあるとして、

拙著『スウェーデンの高齢者ケア-その光と影を追って-』(新評論)でも1章分割いて論じたところである。

(久しぶりに、あの写真載せても良いですかあ?)

私からみれば、要介護認定の論理的な考え方が、コロコロ変わり、要介護認定ソフトがそれに合わせてコロコロ変わることが最大の問題点だと思う。

安定していないために、介護保険サービスを利用する時期の違いによって、<著しい不公平>が発生している。

この要介護認定のロジック構築を一手に引き受けてきた研究者が、国立保健医療科学院(昔の公衆衛生院)の「筒井孝子」氏である。

一度、白金にある院を訪問し、ツッツーにインタビューしたいと思う。

本人は自信に満ちている。

当たり前である。

この10年間、介護保険の軸である<要介護認定>のキモを構築し続けているから、逆に自信を持ってもらわないと困る。

キモが正しいキモであり続けるために、国から多額の補助金を得続け、エビデンスに基づいて、ロジックを構築している。

この4月からスタートした<大チェンジ>では、これまでにない魔法の3次元を編み出した。

すなわち、「能力での評価次元」、「介助の方法での評価次元」、「有無および頻度での評価次元」の次元3兄弟。

この多次元測定はユニークであり、うまくいくかに見えた。

ところがどっこい、結果がついてこないのが、次元3兄弟!

どのような問題が生じているかというと、この4月に初めて要介護認定を申請した高齢者に関して、

<非該当>という認定結果をもらう人が、旧制度に比べて、1次判定では2倍近く、2次判定でも2倍前後増えているのである。

この4月以前から介護保険サービスを受けている人については、4月以降における更新の認定結果が軽かった場合、従前(前回)の認定結果を要介護認定結果と見做してよいという<キョトンZZZ マジック>

が使われている。

激変緩和措置なのだろう。

しかしこのマジックがいつまで続くかは、明示されていない。

このマジックが生まれたのは、自民党の次のリーダーと目される、外添厚労省大臣の鶴の一声から。

介護保険関係の鶴の一声は亀井静香以来、2人目。

                                   (続く)

 

 

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