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『スウェーデンを知るための60章』を知っていただくために!

先日『スウェーデンを知るための60章』という文献をいただいた。

村井誠人編、明石書店、定価2000円(+税)

渡辺博明様(大阪府立大学教員)、兼松麻紀子様(スウェーデン在住)、ありがとうございました!

渡辺様は1つの章(第36章 洗練された政党政治)を、兼松様は2つの章(第52章 スウェーデンの大衆メディア内の日本人像、第53章 漫画・アニメの世界)を担当されておられる。

全体の構成は、スウェーデンの諸地域(8章)、スウェーデン語とは(5章)、スウェーデンの歴史から(12章)、外から見たスウェーデン(5章)、

スウェーデンの政治(7章)、スウェーデンの社会(5章)、スウェーデンの文学(6章)、スウェーデンの芸術(6章)、スウェーデンの暮らし(6章)となっている。

この構成は、素晴らしくバランスが取れていると最初感じたが、

ちょっと待てよ!、である。

スウェーデンを知るためには、スウェーデンの高齢者ケアや障害者ケア、スウェーデンの年金制度なども必要不可欠なトピックするであるが、

「スウェーデン型福祉社会」というタイトルで、包括的に、しかし短めに紹介されているのみである。

スウェーデンの年金制度などは完全に捨象されている。

おお、ナンタルチア!

まえがきを見ると、こうしたテーマについては<類書をみてチョーダイ>とある。

キョトンZZZ!

全体を通じて重視されているのは、スウェーデン語という言語とその<魅力的な言語>をどのようにカタカナで表記すると、もとのスウェーデン語に近づくかという視点である。

『スウェーデンを知るための60章』は明石書店の<エリアスタディーズ>の第75冊目である。

そんなにたくさんの本が出版されているとは知らなかった。

研究室を見まわしても、『フィンランドを知るための44章』があるくらいだ。

デンマークも最近出たようだし、ニュージーランドも少し前に出たようだ。

最近CMで「うちの旦那は、グアテマラ生まれ・・・」というフレーズをよく耳にするが、そのグアテマラも1冊になっている。

色んな<エリア>を買ってみようと思う。

 

 

 

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