牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

抗生剤を用いない病気

2008-05-26 22:17:03 | 牛の病気

肥育中に発症する病気のうち日常的に見られ、抗生剤以外で治療を必要とする病気にコクシジューム症、尿石症、脂肪壊死症、蹄葉炎、ビタミンA欠乏症などがある。
コクシジューム症は、本来鶏の病気であり、腸粘膜の炎症が次第に悪化して、血便となる。
コクシジューム菌の増殖感染による。
抗コクシジューム剤で治癒するが、薬事法の拘わりのため、対処療法としてサルファ剤と下痢止めの投与で難を逃れている。
尿石症は、腎臓や膀胱と尿道にリン酸マグネシュームを成分とする結石が溜まるもので、塩化アンモンが特効薬で三日間連続投与で治癒する。
脂肪壊死症は、一般的に脂肪腫と呼ばれているもので、腸管脂肪周囲に塊が出来て肥大する。
治療法は無い。予防として鳩麦などが用いられていると聞く。
脂肪壊死症は、発症しやすい系統がある。
蹄葉炎は、アシドーシスを煩ったり、濃厚飼料主体で育成した結果、罹りやすいとされている。
蹄の形が丸くなり、伸びやすくなり、ロボット病の症状で、次第に食い込みが低下し、増体しなくなる。
牛は草で育つの格言通り、粗飼料を多量摂取させることで、蹄葉炎の発症は予防可能である。
早め早めの削蹄で対処する。
ビタミンA欠乏症は前述した。







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1 コメント

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Unknown (シュト)
2012-02-03 20:06:34
そうなんですか、スゴいですね。
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