牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

カラスの害

2011-05-27 19:10:53 | 牛の病気


人里離れた山中に立地する肥育センターは、牛を肥育するには素晴らしい環境であると自負してやまなかった。
ところが、カラスの大群にとっては、これ以上の素晴らしい環境はない様である。
周囲をナラなどの大木で囲まれていて、カラスにはねぐらにもなり、待避所にもなるからである。
そろそろ、雛を育てるシーズンになったのか、又ぞろ仕上げ牛のロース辺りをつつき始めた。
育成牛をつつくことはない。仕上がり状態の良好な牛の背腰、つまりロースめがけて、深さ数センチの穴を開ける。
薬の付いたガーゼなどを詰めても、外してしまう。
バスタオルにひもを付けて四肢にくくりつけても、牛自身が、いやがって外してしまう。
様々な忌避効果を確かめたが、お手上げ状態である。
畜舎の周囲の開いた部分をネットでカバーする計画中である。
畜舎への出入り口は、ネットで塞ぐわけにいかないため、上げ下げのブラインドのような装置を付ける予定である。
この程度の傷が出来ると、ロース(エ)つまりアタリの格付けとなり、枝肉単価が20~30%程度値引きされる。
噂に過ぎないが、カラスは狩猟の対象になっていないと聞いたことがある。




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1 コメント

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噂ですね (べっと)
2011-06-03 22:35:02
カラスはちゃんと狩猟鳥類になってますよ。
好んで撃つ人はいないでしょうが・・・
被害を役所に報告して駆除申請すればいいかと思います。
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