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牛体で最大の筋肉であるロース(胸腰最長筋)を大きくするには、
①これは、筆者の体験であるが、生後6~7ヵ月令の若い月齢から15ヵ月令頃まで、良質の乾草を飽食させ、腹づくりにより肥育前半の増体を図り、背腰を充実させることと、その後ビタミンAのコントロールを正確に行い、肥育後半旨く食い止まりすることで、70~80㎠台のロース芯面積が出る確率が高くなっている。
今やこのケースが筆者のところでは、安定して同様の成績を収めるようになった。
写真のロース芯面積は82㎠。
②血統的には但馬系などが大きいとされている。
(余談:ロース芯は、リブロースとサーロインが一体となっていて、一般的には、この中間の部分はサシが若干少なくなっている。
しかし但馬系の場合、サシの能力が高いだけでなく、サシの状態がロース芯全体に均等に入っているとして、業界では好まれているようである。)
③肥育期間中は、増体のレベルに起伏が無く、常に長期間肉付き良好な状態を保つことが、最大の条件となる。
これによりロース芯面積だけでなく、皮下や筋間脂肪の割合も少なく、サシも期待できる。これらは全て関連しており、肥育の過程が最も重要である。
逆に肥育末期まで多量に摂取させれば、筋間脂肪など体脂肪が多量に蓄積するため、ロースやカブリなどは、圧縮されて小さめとなり、形も変形する。
カプリも大きいし枝のしあがりは良好です。