風薫る扉を開く古納戸
( かぜかおるとびらをひらくふるなんど )
淡路島には、人形浄瑠璃が、あります
島を訪れた方なら、専門の小屋が、観光コースになっている専門の劇場で
ご覧になった方もいらっしゃるかと存じますが
島の南の方の高校は、人形浄瑠璃が、盛ん
私が子供の頃には、女学生が太夫さんとして 当時のソ連に公演にも行きました
小学生低学年の頃、学校の映画上映会で、人形の顔のからくりを見た時の
トラウマ(*)が、あり 人形浄瑠璃には、興味が持てずに過ごしてきました
(*) 優しいおんなの顔が、一瞬で夜叉になる・・・この映像が、怖かった
父は、男臭い人でした
でっかいオートバイや狩猟が、趣味の人
その父が、何を思ったから、70歳を前に、おばさま方に交って
人形のかしらを作り始めたのです
それ以前から、面は、趣味で集めていたようですが
実家あたりでは、お祭で 神社に「浄瑠璃」を奉納するので
浄瑠璃には、親しみがあったでしょうが、かしらを自ら作るとは、
父の趣味に驚かされ続けた母もビックリの極みだったようです
向かって右の娘さんの頭の髪は、本物女性の髪を使って結い上げてあります
洗面台に1本髪の毛が、落ちていても嫌った父が、よくこの髪の毛に
触ったものだと、母は言います
確かに
でも、父は、この2体を作ったところで、体調をこわしてしまい
もう新しい作品が、仕上がることは、ありませんでした
くりまんじゅうさんの記事、92歳の人形作家さんに元気を頂いたので
父の作ったかしら達の写真をupしようかと
この人形たちは、誰にも知られぬまま朽ちていくだろうから
今日、薩摩のカルカンを頂きました
いつもひまわりさんのブログで可愛いピンクの蓮根のアップリケがのったカルカンを拝見しているので、
思わず直ぐに頂きました
やわらかくて、甘さ控えめで美味しゅうございました