♪句あれば 楽し ♪♪

独りよがりのおしゃべりを綴っています
photoと575で、私なりの世界を作りたいと思いつつも・・・

寒威

2011年01月07日 | 自然

親不孝胸突きぬくる霜の声


( おやふこうむねつきぬくるしものこえ )

田舎に帰った最初の朝は、霜の朝でした
ガレージに行く時、葉牡丹が
美しい霜でデコレーションされているのに気がつきました

霜は降りますが、霜柱も、殆ど見た事も無い瀬戸内
どんな気象条件で出来るのかは、定かではないが
美しい霜との一期一会です

「寒威」て言葉があるそうです
私にとっては、年明けの寒い日々は、充分「寒威」なのですが
北国の方からすると、”ちゃんちゃら可笑しい”のでしょうね

                  


今度のお正月、初めて知った衝撃の事実がありました
実は、年末 1kmほど離れたところで火事がありました
有名な方の未亡人のお宅です
何台も、消防車が行くので、余程大きな火事だろうとは思っておりました
実家で、その話題が出た時、妹が未だ幼稚園にも行ってなかった時の
記憶が甦ったそうで
「そういえば、おとうさんの寝煙草で蒲団から煙が出たことがある」って

50年ぶりで始めて聞く話です
妹曰く「おかあさんが、黙って台所から水の入ったやかんを持って
寝間のある部屋に行った」
その音も無く、母親が落ち着いて(?)ヤカンを抱えて歩く姿が印象に残っていると

なんでも、 父親が仕事に出かけた後
蒲団を上げようと母が部屋に向かうと
蒲団から煙が、モクモク一筋上がっていたと言うではないか
何があっても、声をあげた事ない母は、流石です
あわてず、騒がず、冷静沈着、消火活動です

その日、仕事から戻った父を、母が叱責したか?
とにかく私は、そんな事件があったことなど、今の今まで
全く知りませんでした 
それから何年後かに、隣家から火事が出た時もその話題は出ませんでした

「その蒲団どうしたのよ?」
「すぐ、綿を打ち直したわ」だって
昭和一桁、母は強しです

この事件を父の存命中に聞きたかったなあ
チクリ、チクリ出来たのに

冷静で滅多と大きな声を出さない母ですが、
子供たちがダラダラしていると、雷が落ちます

コメント (2)
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