まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

雨ふり御舟

2014年05月01日 | 日記

朝からずっと雨降りでした。
決して強くはないものの間断なく降り続いていました。

わずかに残った八重桜が
しっぽりと雨に濡れていい感じでした。
相変わらずの「部屋ごもり」でしたが、途中、ちょっと雨散歩へ・・・

今日から5月ですね。
この季節に降る雨を「穀雨」と言うそうです。
田畑の準備が整い、GWがあけると各地で田植えが始まります。

  「雨がふって百穀を潤す」

人間にはいささか憂鬱な雨でも
植物にとっては貴重な恵みの雨なんでしょうね。

間違って家人の傘を持って来てしまいました。
でも、赤い傘と新緑の緑のコントラストが、なかなかです。(笑)
雨の中、ゴロゴロとキャリーバッグを引っ張るオジサン
どこか旅行にでもお出かけでしょうか。

雨がちょっと強くなって来ました。
いつもはお年寄りの憩いの場になっている池の端も
人影がなく閑散としていました。

なす術もなく濡れそぼるハトの群れ。
何やら薄ら寒いような気分になって来たので、これにて散歩終了。
どうも雨は苦手です。(笑)

   よるべなき 朝の散歩に 穀雨かな (杉作)

一日中、速水御舟と格闘しました。
「細密描写」の限界に挑んだこの稀代の天才画家は
わずか20年の画業の中で、何度も何度も画風を変えながら
日本画の新しい表現を模索しつづけた人です。
一度、世間の評価を得た画風を捨て去る覚悟は半端ではありません。

  梯子の頂上に登る勇気は尊い
  更にそこから降りて来て、再び登り返す勇気を持つ者は更に尊い
  大抵は一度登ればそれで安心してしまふ。
  そこで腰を据えてしまふ者が多い。

うーん、この天才画家をどう料理すべきか・・・
まだ梯子の頂上にさえ至ったこともないオジサンは
しばし、途方に暮れるのでした。(笑)