今日、実家へ行った。とうとう一人暮らしになってしまった父。
長年連れ添った母を亡くした悲しみは底知れず、まるで魂のぬけがらのように
ぼーとしていることが多くなった。「さよならは言わない。」と言っていた父。
母の死後の事務処理も終わり、父に説明。ふと見ると、薬がない。
「薬は?」「きらしている。」というのでかかりつけの病院に連れて行く。
何種類もの薬の量・・・こんなに飲んでいいのかしら? 一度確認してみなくてはと
思いながら、薬を朝、昼、夕 用にセット。
しばらくして、母の納骨をいつするかを尋ねると、「お盆くらいにどうか」と
答える父。(お盆くらいまでは傍においておきたいのだね)
「納骨がすんだら、私や妹のところに来る?」と投げかけてみる。
すかさず、「行くよ。」と答えた父。切ない気持ちになる。
母の代わりはできないけれど、これからは父の世話をして、母を安心させよう。
たびたび母の夢をみる妹。この間は遺影の服を着て、「難儀かったんよ。」と
涙を流して、妹に話したという。「分かってほしかったんよ。病気が難儀だったんよ。」
母さん、父さんの夢にも、でてやってよ。そして、「まだきたらいけんよ。
元気でおやりな。」と言ってやってよ。