みっちゃんのブログ

今日のありがとう

魂のぬけがら

2009-06-08 21:59:30 | 日記・エッセイ・コラム

 今日、実家へ行った。とうとう一人暮らしになってしまった父。

長年連れ添った母を亡くした悲しみは底知れず、まるで魂のぬけがらのように

ぼーとしていることが多くなった。「さよならは言わない。」と言っていた父。

母の死後の事務処理も終わり、父に説明。ふと見ると、薬がない。

 「薬は?」「きらしている。」というのでかかりつけの病院に連れて行く。

何種類もの薬の量・・・こんなに飲んでいいのかしら? 一度確認してみなくてはと

思いながら、薬を朝、昼、夕 用にセット。

 しばらくして、母の納骨をいつするかを尋ねると、「お盆くらいにどうか」と

答える父。(お盆くらいまでは傍においておきたいのだね)

「納骨がすんだら、私や妹のところに来る?」と投げかけてみる。

すかさず、「行くよ。」と答えた父。切ない気持ちになる。

母の代わりはできないけれど、これからは父の世話をして、母を安心させよう。

 たびたび母の夢をみる妹。この間は遺影の服を着て、「難儀かったんよ。」と

涙を流して、妹に話したという。「分かってほしかったんよ。病気が難儀だったんよ。」

 母さん、父さんの夢にも、でてやってよ。そして、「まだきたらいけんよ。

元気でおやりな。」と言ってやってよ。