お葬儀といえば 最近では葬儀会社が全て取り仕切って 人生最後の
セレモニーとなっております。
昨日 私は初めて教会所でのお葬儀をおつとめ致しました。
事の始まりは 私がこの教会所に赴任して 国鉄通りの住人になって
しばらくたってから こんなことがありました。
町内に住む会長さんから 「先生、わしが死んだら お葬式をしてよ。」と
言われました。 信者さんでもないのに 始めは冗談かと思っていました。
ところがそうではなくて 色々ご縁があることが分かりました。
数年前から 重き病気にかかり 入退院を繰り返すようになられました。
今どきのお葬儀を考えておられたご家族のお一人が
それはちょっと違うじゃないと思われたそうです。 ここで生まれて育って
ここで仕事をして（理髪業） この国鉄通りにある教会所で結婚式を挙げて
ずっとここに住んでいて・・・
ということで 教会所でお葬儀をと ご家族も故人も希望されて 承知されて
取り運びとなりました。
お通夜の後も 次々と弔問客が絶えず 故人のご人徳だと感じ入りました。
また親孝行なお子さんたちのおつあいも多方面にわたり
「親父 立派なお葬式にしてやるけんな」と ご長男の言葉に
引き寄せられるかの様でした。
人々の真心のこもった有難いお葬儀になりました。故人への感謝の言葉を祝詞に
託して おつとめさせていただいたことを心より感謝しています。
平成から令和になる今 ゴールデンウイークの始まるこの時期を選ぶかのように
ご昇天されていかれた故人は これからもご家族を始め この国鉄通りを
見守ってくださるでしょう。
ありがとうございました。 佐々木拝
