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漫画家・弘兼憲史が教える高齢者の恋愛と結婚

2022-07-23 09:05:07 | 日記
『島耕作』シリーズや『黄昏流星群』などで、お馴染みの漫画家・弘兼憲史氏の著書『死ぬまで上機嫌』より一部抜粋。

「生涯未婚率」という言葉があります。
現在は「生涯未婚率」とはいわずに「50歳時未婚率」という言葉が使われています。この50歳時未婚率は、時代とともに右肩上がりの傾向を示しています。
異性との恋愛関係から、結婚に発展する可能性は、高齢者であっても当然考えられます。

1985年までは男女ともに5%未満だったのですが、2015年には男性23%、女性14%となり、もはや男性の4人に1人、女性の7人に1人は50歳になっても未婚という状況です。国立社会保障・人口問題研究所では、2035年に男性約29%、女性約19%に達すると推計しています。これは全国平均であり、都市部の未婚率はもっと高くなるはずです。
未婚率が高くなった理由は、「結婚を面倒だと思うようになったから」「非正規労働者の数が増えたから」など、いろいろといわれています。結婚しない人が増えると、少子化に拍車がかかりますから、社会的な問題とされるのはよくわかります。

ただ、あえてポジティブな面を探せば、50歳を過ぎた独身者がたくさんいるわけですから、高齢になってから結婚をする可能性も大いにあるということです。
また、今の日本の離婚率はおよそ35%。離婚してシングルになった人もたくさんいます。高齢になると配偶者と死別するケースも増えますから、これから高齢者の結婚が大きなマーケットになることは十分に考えられます。

高齢者の結婚にハードルがあるとすれば、それは「相続」の問題です。高齢になった親の結婚は、たいていは家族から猛反対されることになります。財産を相続するときの割合は法律で定められていて、配偶者に2分の1、子どもに2分の1となっています。配偶者が亡くなり、子どもが2人いれば、子ども1人あたり2分の1を相続する計算です。相続が“争続”に発展するケースがあります。
70代で結婚を考えるなら、同居しても籍を入れない「パートナー婚」が望ましいと思います。

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