☕コーヒーブレイク

時が過ぎていく。
ときには、その日の風まかせ。
ほっとひと息しませんか。

「もったいない」の美徳は金運を遠ざける?

2016-05-07 07:57:37 | 日記
家の中に、始末できないスーパーのビニール袋やビニール傘がたくさんある、というご家庭は少なくない。
このようなご家庭の冷蔵庫を開けると、ドレッシングの調味料など、使いかけの小瓶やチューブがたズラリと並び、戸棚には、買い置きがあるも関わらず、特売だからと買ってしまった日用品が、多くある可能性が高い。実は、これらの習慣は、いずれもお金が貯まらない人に共通する。その根底にあるのが、「もったいない」思想である。

今や、この言葉は「MOTTAINAI」として、世界共通語となった。

もちろん、モノを大切にし、もったいないと感じる美しい心は、否定するつもりはない。
ただ、この「もったいない」思想が、モノを処分できない、片付けられない行動の言い訳となっている場合も少なくないのだ。

お金が貯められない人は、掃除や片付け、整理整頓が苦手もしくは、できていない傾向が強い。お金を貯めるという行為は、目的を考えて、そのためにどうすれば良いか具体的な方法を検討し、それを実行する意思や行動力が必要となる。整理整頓ができない、モノが捨てられないということは、それが自分にとって必要かどうかを判断できないために起こりやすい状態であり、その「混沌」は家計管理にもつながってくる。

人は目標の貯蓄額が設定できれば、それを達成するために、ムダなお金を使わないように努力する。お金を貯められる人は、「疲れた」「ちょっと喉が渇いた」などと言って、カフェに立ち寄ったり、コンビニで飲み物を買ったりしない。ちゃんとマイボトルを持参し、寄り道しないでまっすぐ家に帰る。

お金が貯めたいなら、まずは身の回りの片づけ、整理整頓を習慣づけよう、といっても、「仕事も忙しいし、どこから手を付ければいいのかわからない」という人も多いだろう(ちなみに、お金が貯められない人は、言い訳も多い)。

そんな人は、まず次の3つを実行して欲しい。

【1:モノを増やさない】

現時点でモノがあふれているのであれば、まずは、供給をシャットアウトすること。無料でも、不要なティッシュペーパーや景品、モノはもらわない。安いものに目がない人は、100円ショップに行ってはいけない。行くなら、事前に必要なものをリストアップし、それ以外の売り場には行かないようにしよう。

【2:自分の必要なモノの量や数を決める】

必要であっても、人間使える量や数は限られている。我が家の場合、原則として無料・有料に関係なく、スーパーのレジ袋はもらわない。いつもショッピングバックを携帯する。ただ、レジ袋が必要なこともあるので、ストックする量を決め、きちんとたたんだ状態で、クッキー箱程度の大きさの缶がいっぱいになるまでが我が家のリミットである。
食料品や日用品も、基本的に買い置きはしない。
調味料も、賞味期限内に使い切れない大瓶はやめ、割高であっても小瓶を選ぶ。
以前、割安だからと大瓶を愛用していたある人の話を聞いたからだ。その方は、冷蔵庫にあった賞味期限切れのドレッシングをもったいないからと使い、急激な腹痛に見舞われて、病院に駆け込んだそうだ。ケチって、もっと大きなお金を失うことにもなりかねない。
そして、何かモノが必要になったら、購入するのは、最後の選択肢。本当に必要なのか、今あるもので代用できないかを考えよう。
過度の「もったいない」がビンボー人をつくる

【3:判断できないものは、時間を決めてそれを過ぎたら処分する】

以前、モノにあふれる実家の片づけをしたとき、高齢な母にとって、処分すべきかどうかを判断するのは、非常に困難な作業なのだと痛感した。どんなモノについても「これ使う?」と聞くと、「いつか使う」という答えしか返ってこない。戦前生まれの母にとって、廃棄は罪悪に等しい。
そこで、いつか「使うかも」と、判断を留保するなら、3カ月~1年といった期限を決めて、それでも使わなければ処分するようにしよう。
このモノにあふれる現代においては、美徳であるはずの「もったいない」思想が、生活に弊害を及ぼしかねない。
もったいないというお題目を唱えて、不要なモノを貯め込むのはもうやめよう。それによって、片付ける手間や時間、お金がかかることこそが、よっぽどもったいないということに、早く気付いていただきたい。
  【プレシデント配信】

コーヒーブレイク

https://1drv.ms/i/s!AmOouZUUlzoZgo0nmy77jGBuiP6DSA?e=6KyHyc