一般的に趣味でそば打ちを行っている人は、美味しいそばを求めてそば打ちを始めたものと思うが、そば打ち段位認定会やそば打ち名人大会を目標に、そば打ち技術に重点を置いている人が多いようである。そばは原材料が一番とそばの栽培をやっている人、美味しいそば粉を求めて製粉にはまる人、有名ブランドのそば粉にこだわる人等色々である。しかし、最終段階の茹で、洗い、盛り付け等に重点を置いている、と言う人の話はあまり聞かないものである。素晴らしいそば粉でそば打ちの達人が打った、美味しそうなそばが出来上がっても、茹でが正しくなかったり、冷水で締めてなかったり、水切りが悪く水っぽいそばや、笊に盛り付けたときにほぐしてなく、箸でつまんだときにそばがもつれ団子状に固まっていたりすると、そばの美味しさは半減するものである。公民館講座ではそば打ちが主目的ではあるが、そばを美味しく食べてもらうために、年間20回の講座を行う過程で講座生全員に、そばの茹でから盛り付けまでをやってもらっている。打ったそばをお裾分けする場合にも、茹で方や締め方を説明してあげることも、手打そばの美味しさを解ってもらう上で大切なことである。
1 コメント
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- 茹で (田舎の蕎麦キチ)
- 2010-04-27 08:19:20
- 茹でと盛り付けが大事なことは同感です。特に、どんなに良い麺でも茹でに失敗したら、腰も角も粘り(モチモチ感)もなくなりますね。同じ日に同じ釜で茹でても、最初と最後では茹で時間が変わりますから、麺の表情を確認して揚げザルを操作しなくてはなりませんが、これが中々のことです。
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