和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

蝸牛/今日の俳句 ≪第2167号≫

2016年06月14日 13時32分23秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月14日(火)≫(旧暦5/10)



 木にのぼり遠国へゆくかたつむり     国武十六夜

 かたつむり甲斐も信濃も雨の中       飯田龍太

 万葉のなかの一葉かたつむり       正木ゆう子

 かたつむり少し大きな葉に戻す       山本一歩

 アリバイは消してるつもりかたつむり   中谷三千子


※ 蝸牛 マイマイ目の有肺類で、よく知られている陸生の巻貝。木や草に這い上がり雨露をなめ、若葉を食う。螺施形の殻を食い、頭に屈伸する二対の角がある。その長い方の先端に目があるが、それはただ明暗を判別するだけである。世界には食用になる種もある。


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】



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       ※☆*わが友に贈る*☆※


 地区部長・婦人部長の

 尊き奮闘に最敬礼!

 皆様の力走ありて

 地域の発展は盤石なり。

 わが使命を果たしゆけ!

       

       (2016年)6月14日




       ※☆*寸 鉄*☆※


 青年の心を揺さぶるのは青年の叫び―恩師。大情熱の対話で時代を動かせ
      ◇
 女子部「華冠G」が結成50周年。人々に喜び送る美の創造者。使命は燦然
      ◇
 「幸なるかな楽しいかな」御書。弾む生命で前進。黄金の自分史を綴ろう!
      ◇
 大地震の発生確率、太平洋側で上昇―調査。自主防災意識と万全な備えを
      ◇
 現金やカードを取りに来る「受取型」詐欺増加。不審な訪問・電話は即通報



【聖教新聞:2016年(平成28年))6月14日(火)≫付】





      ※☆*名字の言*※


創価学会の会館の前をよく通るという教育関係者の方が語っていた。「会館から出てくる人は、いつ見ても皆、はじけるような笑顔ですね。よほど楽しいことがあるのでしょう」

励まし合い、学び合う。友の決意に触れて、自分も新たな挑戦を誓う。そういう場を持てることが、いかに貴重なことか

ある座談会で、青年が決意を述べた。うまく話す自信がないのか、顔を下に向け、たどたどしく原稿を読み上げる。会合終了後、年配の壮年が、さっと近づき言った。「発表、よかったよ! 頑張ったね」。緊張を解かずにいた青年の顔から笑みがこぼれた

ノンフィクション作家の石井光太氏が、宗教コミュニティーの良さとして、「共感し、肯定することができる」点を挙げていた。社会生活の中で人は、常に他者との比較にさらされる。自分を肯定できずに苦しむ人も少なくない。互いを掛け替えのない存在として認め合い、たたえ合う仲間の中でこそ、人間は自尊心を持ち、成長への勇気を得ることができる

多忙な中での会合は、なるべく短時間で、話も要点を絞って的確に。だがそこには常に、一人一人の命を無上の宝と見る「法華経の心」と、“戦う歓喜”がなければならない。生命の健康を育む場が、広布の集いである。(集)




【聖教新聞:2016年(平成28年))6月14日(火)≫≫付】



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青田/今日の俳句 ≪第2165号≫

2016年06月12日 05時17分39秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月12日(日)≫(旧暦5/8)


 うたた寝の合間の青田湖西線     津田このみ

 筑波嶺や鷺の飛びゆく夕青田      内藤八重

 きしむ椅子きしませてみる青田風    中原幸子

 青田向こうの外側白き病院ビル    五十嵐研三

 青田にも琵琶湖にも水ゆれてをり    櫻井幹郎



※ 植田が青一色になるころは、土用の日差しも強く、鮮やかになる。その青田に入って田草を取る人たちの姿も見られる。青田風が吹き渡ると稲が揺れ、見るからに爽快である。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】




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       ※☆*今週のことば*☆※


 広布のための労苦は

 全てが黄金の福徳に。

 「賢者はよろこび」と

 快活に動き語ろう!

 徹して強気で前へ前へ!


       2016年)6月12日



       ※☆*寸 鉄*☆※



 肉声こそ最大の言論じゃないか―恩師。一対一の対話で正義と真実を拡大
      ◇
 総東京の同志が勇戦!誓願の炎は胸に赤々。世界の本陣から勝利の扉開け
      ◇
 きょう未来部の日。人材を育てる人が大人材だ。励ましの声を絶え間なく
      ◇
 新入社員に求めるのは①意思疎通力②向上心③責任感と。学会活動で錬磨
      ◇
 公明は建設的な合意形成を担う安定した政治勢力―識者。庶民の為に戦え


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月12日(日)付】





      ※☆*名字の言*※



今から80年ほど前。幅広い文化芸術の振興を目指し、帝国美術院が「帝国芸術院」に改組された時、志賀直哉は芸術院会員の選から漏れた。会員には泉鏡花や幸田露伴など、そうそうたる顔ぶれに加えて、志賀より年下の菊池寛や谷崎潤一郎らも名を連ねていた

心中穏やかではない志賀の様子を、末弟子の阿川弘之氏がつづっている(『七十の手習ひ』講談社)。志賀は次期会員の打診を固辞し続け、周囲も説得を断念したという。だが、菊池寛だけは諦めなかった

「話に行きたい」と電話しても、「来ても無駄だ」と一方的に切られた。それでも自宅に赴き、思いを語った。私心なく、芸術院の未来を思う菊池の“人間の豊かさ”に心打たれ、志賀は会員になることを承諾した

御書に「いまだこりず候法華経は種の如く仏はうへての如く衆生は田の如くなり」(1056ページ)と。断られ、あしらわれても、相手の生命に植えた幸福の種が必ず花開くことを確信して、忍耐強く、誠実に仏縁を広げていきたい。もちろん非常識になってはいけないが、「至誠天に通ず」は一つの真理である

きょうの相手と、明日の相手が、同じ対応とは限らない。心は変わり得る。一事を成そうとする時、まず問うべきは自分自身の決意である。(城)



【聖教新聞:2016年(平成28年))6月12日(日)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月11日(土)付

先月開かれた衆院国土交通委員会での樋口尚也議員の質問を聞いて、「やっぱり公明党の役割は大事だな」と実感した。この日、樋口さんが取り上げたのは民間航空機に搭載されている医薬品についてだった

客席数が60を超える旅客機には、航空法第六十二条ならびに航空法施行規則第百五十条で、救急患者が発生した場合に備え医薬品や医療用具を装備することが義務づけられている。ところが具体的にどういう医薬品を搭載するかについての通達は、2000年に出されて以降、16年もの間見直しがなされていなかったのだ

「随分年月が経っている。この間、使用しなくなった医薬品や販売中止になった医薬品があるかもしれない」と考えた樋口さん。搭載医薬品一覧と厚生労働省が認可している薬価基準の医薬品を一つずつ照らし合わせてみた

すると驚くべき事実が分かった。既に製造販売されていない気管支拡張剤や販売中止となった鎮痛剤が旅客機搭載の医薬品一覧に記載されていたり、劇薬とすべきところを“毒薬”と分類されている医薬品もあったのだ

これに対し国土交通省の航空局長は、「適切な医薬品および医療用具が搭載されるよう必要な対応を行う」と明解に答えた。“行政の山の中”に眠る問題を一つずつ解決するのが公明党議員の仕事である。(流)

【青山繁晴】 舐めんじゃねぇ! 安倍総理 朴槿恵の薄汚い誘いを敢然と拒否!!!

2016年06月11日 11時03分50秒 | 今日の俳句
【青山繁晴】 舐めんじゃねぇ! 安倍総理 朴槿恵の薄汚い誘いを敢然と拒否!!!


■本文

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入梅/今日の俳句 ≪第2164号≫

2016年06月11日 05時38分43秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月11日(土)≫(旧暦5/7)


 梅雨に入る庵ともなし青畳
      渡辺水巴

 入梅の廰舎の地下に混む自転車
     柳生千枝子

 おほさかをけむらしゐたる入梅かな
      今井妙子

 入梅や箱階段の鐶の数
      福本郁子

 入梅の関所の跡や蔦盛り
      藤波松山


※ 入梅・梅雨入・梅雨に入る・梅雨始まる 
 暦の上で入梅は、六月十一日あるいは十二日になっている。これは太陽が黄経八〇度を通る日のことで、この日から気象上の梅雨に入るわけではない。梅雨型の天気図になったときから、梅雨は始まるのである。本州の南方海上に停滞した前線があり、オホーツク海に高気圧があって、三陸沖や日本海に張り出しているときに、梅雨の状態になるのである。六月十一日よりも遅れることが多い。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※



 「なにの兵法よりも

 法華経の兵法」だ。

 徹して御書を拝し

 いざ信心で奮い立て!

 間断なき前進の日々を!


       2016年)6月11日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 「なをなを」「いよいよ」と大聖人。ここからが正念場。勇気の二字で語れ
      ◇
 新潟、長野の同志が猛進撃!底力見せる時。わが地域に勝利の暁鐘鳴らせ
      ◇
 板橋師弟の日。大東京の錦州城に栄光の旗高く。賑やかに希望の輪を拡大
      ◇
 活断層評価や地震予測難しい―専門家。もしもの備え再確認。教訓忘れず
      ◇
 職場での熱中症が増加。若者も油断せず注意を。水分・塩分補給小まめに


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月11日(土)付】





      ※☆*名字の言*※



東京・創価中学の3年生が研修旅行で福島県を訪れ、大震災と原発事故の被災者との懇談会に臨んだ

参加した原発避難者が語っていた。昨秋、仮設住宅から災害公営住宅に入居した壮年である。「震災から5年がたち、自分では『もう大丈夫』と思っていた。しかし震災直後のように涙が止まらず、言葉に詰まってしまった」。故郷に帰れない――その深い悲しみが、懇談する中で、せきを切ってあふれた

近しい人を亡くしたり、故郷を失ったつらさは、時がたっても消えるものではない。心の奥にしまわれただけだ。ふとしたきっかけで、思慕の涙を流す人も少なくない。「なぜ自分がこんな目に」――この苦しみを振り切るために頑張っていると言ったほうがいいだろう

だから励ましが必要だ。それも通り一遍でなく、「励まし続ける」ことだと思う。日蓮大聖人が、息子を急に亡くした母に思いをはせ、共に悲しまれ、何度も何度もお手紙を記されたように

先の壮年は懇談会の席で、孫のような世代の生徒に聞かれた。「夢は何ですか」。ハッとした。“幾つになっても、夢は持っていいのだ”。悲しみは消えないが、希望という心の宝もまた、消えることはない。福島の友にとっても学園生にとっても、新しい決意の出発となった。(川)



【聖教新聞:2016年(平成28年))6月11日(土)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月10日(金)付

新たな挑戦なくして新たな拡大はない。長野県で初の試みが、参院選公明党予定候補(比例区)の新たな支援者を増やしている。同予定候補と、自民党の選挙区予定候補の両後援会が、このほど5会場で開いた合同総決起大会だ。公明党県本部の働きかけで実現した

長野県は定数が1に減った。過去の得票数から見て野党統一候補が優勢。危機感を強める自民党の支持者も各会場に集った

席上、公明党予定候補は、選挙区予定候補の実績を紹介。平和安全法制を「戦争法」「憲法違反」と言い立てる野党の誤りを指摘し、戦争防止法であることを明快に説明した。その訴えは、参加者に自信を与え、初めて聞く自民党支持者らの心を動かした

長野市での大会に参加した自民党支持の男性は、公明党支持の女性に、感動をこう語ったという。「(公明党予定候補は)仕事のできる人だ。ああいう人を国会に出さなきゃダメだ」。女性はびっくりし、感動。うれしくて活動に弾みがついた。ある会場に参加した無党派の県議も同予定候補の話に感銘、支持拡大に取り組んでいるという

参院選投票日まで1カ月。公明党は選挙区7人全員当選、比例区6人以上の当選をめざす。どの予定候補も魅力たっぷり、どの党より素晴らしい顔ぶれだ。これを具体的に語り、支持を広げよう。(直)

力走/六十七〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月11日 05時20分08秒 | 今日の俳句
力走/六十七  法悟空 内田健一郎 画 (5824)




 徳島県の幹部総会では、県の組織が一圏三地域本部としてスタートすることが発表されるなど、明「人材育成の年」への、晴れやかな助走の総会となった。
 山本伸一は、あいさつのなかで、「其れに付いても法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり」(御書一三五七ページ)の御聖訓を拝して指導した。
 「ここでは、私どもの信心の在り方を示されております。すなわち、断じて退転することなく、偽りのない強盛な信心を貫き、一切を御本尊様にお任せしきって、仏の言葉通りに仏道修行に励んでいきなさい。そうしていくならば、後生はもちろんのこと、今生においても、安穏な長寿の人生を飾り、すばらしい大功徳を受け、広宣流布の大願も成就していくことができるとの仰せなんです。
 つまり、生涯を信心に生き抜こうと心を定める“覚悟”こそが、一切の勝利の原動力であることを知っていただきたい。
 どうか、徳島の皆さんは、清流のように清らかな、たゆむことのない信心を貫き、明年もまた、悠々と師子のごとき一年を送ってください。お元気で!」
 その後も伸一は、県の代表幹部と懇談し、希望あふれる徳島の未来図を語り合った。

 四国指導最終日の十三日もまた、四国研修道場を出発する間際まで、役員らと共に勤行するなど、激励に終始した。
 この日、伸一が学会本部のある東京・信濃町に戻ったのは、午後八時近くであった。幹部からの報告や、多くの決裁書類などが彼を待っていた。間断なく奮闘は続いた。
 トインビー博士は『回想録』に記している。
 「常に仕事をしていること、しかも全力を出して仕事をしていること、これが私の良心が義務として私に課したことであった」(注)
 伸一もまた、同じ信念をもって一瞬一瞬を過ごした。自身の人生と民衆の勝利のために。

 小説『新・人間革命』の引用 文献
 注 A・J・トインビー著『回想録I』山口光朔・増田英夫訳、社会思想社 

【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月9日より転載】


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梅雨茸/今日の俳句 ≪第2163号≫

2016年06月10日 05時34分27秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月10日(金)≫(旧暦5/6)




 梅雨茸の咲くわが棺に腰掛けて
        野見山朱鳥

 梅雨茸の小さくて黄に君の墓
         田村木国

 わたくしに劣るものなく梅雨きのこ
         池田澄子

 梅雨茸を蹴りころがして誕生日
        赤城さかえ

 梅雨茸の人にも見せて捨てらるる
         後藤夜半



※ 梅雨茸
 きのこ類は秋にはえるのが大部分だが、梅雨の頃にも生じ、中には食べられるものもある。しかし、じめじめと陰湿な梅雨期に生じるキノコであるから、感覚的に秋のキノコと違った暗鬱なものがある。キクラゲ・アミガサダケ・スッポンタケ・カラカサタケ・ナラタケその他の食用になるキノコの他にベニテングタケ・ヒラタケ・ツキヨタケなどのような有毒なキノコも多い。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※



  正義の闘魂光る

  東海道の共戦の友よ!

  仏法は勝負なり。

  師弟誓願の天地に

  新時代の金字塔を築け!


       2016年)6月10日



       ※☆*寸 鉄*☆※




 世界一の婦人部が結成65周年。永遠に師と共に!幸福と勝利の大道を行進
      ◇
 茨城、群馬、栃木の友よ天の時は来た!敢闘精神を滾らせ痛快に勝ち捲れ
      ◇
 学会青年部のたくましさが今の青年層を蘇らせる―恩師。未来を開く力と
      ◇
 スマホの安全対策、親の9割が知識不足実感と。子と一緒に学び考えよう
      ◇
 列島に梅雨前線。大雨に十分な警戒を。無冠の友の皆様、無事故最優先で


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月10日(金)付】





      ※☆*名字の言*※



太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河。この世紀の大工事を成功へ導いたのが、技師長のゴーサルズだった

あらゆる現場に足を運び、朝から夜まで働いた。日曜には、運河工事の関係者の誰もが面会できる「相談所」を開き、仕事をはじめ、あらゆる悩みに応じた。病身の子の将来を案じる母の声にも、じっと耳を傾ける。胸の内を親身に聞いてもらえるだけで、皆うれしかった。歴史に残る大事業の陰には、“一人”に光を当てた人間の歴史があった

戸田第2代会長は65年前の5月、顧問を務める会社の事務所を東京・市ケ谷に構えた。そこに学会本部の分室を設け、毎日60人もの会員と面談した。「どうした?」。その温かい声に、同志は率直に悩みを打ち明けた。群馬のある壮年の母も、その一人だった。「『あの日の指導でわが家は救われたんだよ』と、目を潤ませていた母の顔が忘れられません」と壮年は言った

65年前の6月10日。婦人部結成と同じ日に、戸田会長の歌が発表された。「戦も我が身のつらさも喜べど 君等をいといて一人なやみぬ」。その大精神を継ぎ、励ましを続ける池田SGI会長の「力走」ありて、今日の広布の大発展はある

目の前の一人を救うことが、万人を救うこと――学会永遠の精神である。(江)



【聖教新聞:2016年(平成28年))6月10日(金)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月9日(木)付

全国には、“がっかり名所”と呼ばれる観光スポットがいくつかあるようだが、高知市の播磨屋橋はその筆頭格だという。同所を訪れた観光客から、どの程度がっかりしたかを聞き取った地元新聞の記事が面白かった

60人に印象を二択で聞いた調査では、評判通りに「がっかりした」人は、意外に少なく21人。残る39人は「赤い欄干に風情がある」「川があってきれい」などと答え、「がっかりしていない」という

中には「どれだけがっかりなのか、ワクワクしながら来た」という人や、「もっとショボいと思ったのに」と期待通りにがっかりできなかったことに、がっかりした人も。しかし、国民の期待を裏切る政治に、がっかりするのだけはごめんだ

22日に公示が迫った参院選は、連立政権の経済政策に対する評価が最大の争点。「安定の自公」か、「混乱の民共」か。政治の命である肝心の政策などそっちのけで、中身のない“野党共闘”のパフォーマンスに終始する政党をうっかり選んでしまえば、取り返しがつかない結果になる

われわれがかつて訴えた、「うっかり1票、がっかり4年」が現実になってしまったのは、忘れもしない民主党政権の時代だが、参院議員の任期は6年。「うっかり1票、がっかり6年」の愚を二度と繰り返してはならない。(祐)

力走/六十六〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月10日 05時21分44秒 | 今日の俳句
力走/六十六  法悟空 内田健一郎 画 (5823)



 高知文化会館を発った山本伸一は、十一日の午後六時前、香川県・庵治町の四国研修道場に到着した。彼は、移動の疲れも全く感じさせず、元気に香川県の最高会議に臨んだ。この席で、香川県は二圏一地域本部の布陣で新出発することが決まった。
 翌十二日午後は、徳島県から代表二千八百人が集い、第一回の県幹部総会が行われた。

 伸一は、開会前、二十人ほどの青年たちと記念のカメラに納まった。一九六九年(昭和四十四年)の十月、香川県立体育館で行われた四国幹部会で合唱を披露した、「香川少年少女合唱団」のメンバーである。
 彼は、この四国幹部会終了後、幼い合唱団員と一緒に写真を撮り、こう語った。
 「今日は、全国、全世界の少年・少女部の代表という意味で記念撮影しました。
 みんなのなかから大人材が育っていくと、私は強く確信しています。十年後に、また会おう。みんな、立派な人になるんだよ」
 “十年後”――この言葉が、皆の目標となった。それから十年目に入った今、メンバーは伸一の四国訪問を聞き、互いに連絡を取り合って、喜び勇んで駆けつけてきたのだ。
 かつての小学生は、凜々しく、はつらつとした青年に育っていた。伸一は嬉しかった。

 「よく来たね! 本当に大きくなったなー」
 彼は、感慨を噛み締めながら目を細め、声をかけ、一緒にカメラに納まった。皆、この日をめざして、立派な創価の後継者に育とうと決意し、受験や就職、また学会活動に奮闘してきたにちがいない。
 決意は大成の種子である。しかし、決意を成就するには、日々の着実な挑戦と努力が必要である。勝利の実証が尊いのは、その粘り強い精進の蓄積であるからだ。
 彼は、二十一世紀を託す思いで語った。
 「負けないことだよ。真っすぐに伸びるんだ。真っすぐ伸びて、大樹になるんだよ」

 青年たちの力強い返事が響いた。そして、あの日歌った「チキ・チキ・バン・バン」と、“大楠公”の歌を、新たな誓いを込めて合唱した。


【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月9日より転載】


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土用波/今日の俳句 ≪第2162号≫

2016年06月09日 05時45分55秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月9日(木)≫(旧暦5/5)



 近づかむために陸あり土用波
        三橋敏雄

 土用波わが立つ崖は進むなり
        目迫秩父

 土用波停泊してゐるイージス艦
       杉井真由美

 人参の花よごれゐて土用波
        細見綾子

 一帆なき沖蒼きより土用波
        野澤節子



※ 土用波・土用浪。
 夏の土用のころ、南方海上に熱帯低気圧が発生し、それは台風に発達することが多い。その影響によって太平洋沿岸に打ち寄せて来る大きなうねりをともなった波のことである。台風が生まれ、土用波が来る前には、底波が動くからわかると熊野の鮑(あわび)海士はいう。風もなく、空に太陽の輝いている日でも土用波が立ち、ときには思いもよらないような大きな波高のうねりが寄せたりする。サーファーはこのうねりをとらえて、みごとな波乗りをしている。土用波の立つ日が続くと、秋潮が近づいて来たといい、海べりに住む人達は秋のおとずれの近いことを感じ取っている。

【「新版・俳句歳時記/第四版/監修・桂信子ほか」(雄山閣)より転載】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  気候の変化に注意!

  体調を崩さぬよう

  健康管理を賢明に。

  リズムある生活で

  心身共に充実の毎日を!


       2016年)6月9日



       ※☆*寸 鉄*☆※



 「せめ返し・せめをとし」御書。最後まで諦めない人が勝つ!祈り語り抜け
      ◇
 鳥取、島根の同志が破竹の勢いで前進。山光天地に歓喜と勝利の万歳を!
      ◇
 経験が未熟でも勇気があれば十分補われる―英雄ヤング男子部よ駆け巡れ
      ◇
 小中高などの新任教員、10年間で1・5倍。聖業担う青年教育者の使命大
      ◇
 人工知能開発で指針案。科学は人間の幸福、人類の平和の為―根本忘るな


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月9日(木)付】





      ※☆*名字の言*※


チェコの作家カレル・チャペックが「ロボット」という言葉を世に出して96年。人工知能(AI)が、囲碁で世界最強レベルの棋士に勝つ時代を迎えた。AIの活用は、日本の成長戦略の柱にも位置づけられる。医療の画像診断、車の自動運転などに用いることで、社会の安心・安全に寄与することが期待される

一方、実験中とはいえ、人工知能が人種差別的な発言をした、というニュースも。インターネット上で人と会話を重ね、言葉と会話を学習するAIに、差別的な内容を覚えさせた人間がいたようだ。AIがもたらす未来へ、一抹の不安を抱かせる話だった

AIは“雑談”が苦手とされる。「パターン化された言葉の往復」をプログラムするだけでは、文字通り、お話にならない

言葉だけでなく身ぶり、表情、声の調子を感じ取る。相手の言葉に刺激され、次々と新しい発想、発見が生まれてくる――それが対話の醍醐味である。「対話する」ことは、とても高度な人間の能力なのだ。ましてや人を慰め、励ますことが、どれほど難しい行為か

「総合性こそ、信仰者の徳である」と池田SGI会長は語る。知性と情熱、強さと優しさを兼ね備えた存在へと自身を鍛え、人材を育てる。これ以上に崇高な人間の営みはない。(申)

【聖教新聞:2016年(平成28年))6月9日(木)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月8日(水)付

先日、郊外の友人を訪ねる途中で目にした水田は、満々と水が張られ緑の早苗がそよいでいた。稲刈り後の寒々とした冬の姿はすでになく、シラサギやカモたちの姿も見られた。<白鷺の 羽ずりに動く 早苗哉>浪化

ジャガイモやエダマメ、支柱を伝うキュウリやトマトの葉で、畑も緑あふれている。梅雨入りの季節。苗が幼く水面が見える植田は次第に青々とした青田に変わっていくことだろう

そんな農作物たちの育つ姿を目にして、地道な農作業の積み重ねがあればこそと改めて思った。土を耕し、肥料を与え、種をまく。草取り、病害虫への備え……。結実までにどれ一つ欠かせない作業の連続

「準備を怠るものには、チャンスは決して訪れない」「偶然は準備のできていない者を助けない」。狂犬病ワクチンなどの開発で感染症の脅威から人類を救ったパスツールの言葉だ

この言葉を「座右の銘」とする浅田剛夫・井村屋グループ会長が次のように述べていた。「何事も正しい準備の先に目的達成への道が拓けるのであり、偶然に見える僥倖も多くの努力と準備の先に表れる」(東京新聞のコラム)

さあ決戦の参院選。これまで積み上げてきた努力と準備をさらに加速させ、公明党の7選挙区完全勝利と比例区6議席以上の獲得を実らせていきたい。(六)

力走/六十五〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月09日 05時23分40秒 | 今日の俳句
力走/六十五  法悟空 内田健一郎 画 (5822)


 高知文化会館には、まだ、たくさんの人が詰めかけていた。山本伸一は、もう一回、勤行会を行った。ここでは、創価の同志の絆を強め、不退の信心を貫くよう、情熱を込めて呼びかけた。彼は、一人たりとも、一生成仏の軌道から外れてほしくはなかった。
 帰り支度をして、会館の一階に下りた伸一は、運営に使われていた部屋に顔を出した。

 彼の姿を見ると、合唱団のピアノ演奏を担当した女子部員が、伸一に報告した。
 「先生、私は平尾光子と申します。今回、高知で先生の出られた勤行会に、すべて合唱団として参加することができました。
 実は、家族のなかで、父だけが未入会なんですが、私は感激のあまり、毎日、先生のお話を父に伝えておりました。父も、熱心に話に耳を傾け、一緒に喜んでいました。
 それで、こんな句を詠んでくれたんです」
 彼女は、短冊を差し出した。
 「大いなる 冬日の如き 為人」
 「曰はく 一語一語の 暖かし」
 伸一は、微笑みながら言った。
 「いいお父さんだね。あなたは本当に愛されているんです。娘さんが、冬の太陽のように周囲を照らし出し、慕われる人に育ったことを、心から喜んでいる心情が伝わってくる句です。また、あなたの姿を通して、私のことを知り、共感してくださっているんだね。
 娘としてのあなたの誠実な振る舞いが、お父さんの心に響いたんです。大勝利です。

 私も、お父さんに句をお贈りしたいな」
 しかし、出発間際であり、筆もなかった。
 「では、お父さんに、『近日中に句をお贈りさせていただきます』とお伝えください」

 それから一週間ほどして、伸一から彼女のもとへ、父親あてにトインビー博士との対談集『二十一世紀への対話』が届けられた。
 そこには、一句が認められていた。
 「父の恩 娘の幸せ 祈る日々」
 ほどなく父親は、自ら入会した。そして、自宅を会場に提供するなど、学会を守る頼もしい壮年部となっていったのである。



【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月9日より転載】


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植田/今日の俳句 ≪第2161号≫

2016年06月08日 05時36分41秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月8日(水)≫(旧暦5/4)



 丸きゆゑ地球はころぶ植田雲
      宇都宮滴水

 影うつす高圧線や植田水
       皆川盤水

 植田植田つづく植田委細承知済み
        島津亮

 絆支えの植田さざなみ明りかな
      五十嵐研三

 他事でなく車窓の植田つぎつぎに
       立岩利夫


※ 植田
 田植えを終えて間もない田のことである。苗は整然と列を成して植えられ、水田に影を写している。苗を植えて一ヶ月もすると青田となる。また稲の苗を植える田のことも植田という。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】





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       ※☆*わが友に贈る*☆※



  「長の一念」が

  組織の勢いを決める。

  皆が心軽やかに

  生き生きと進めるよう

  名指揮を頼む!

       

       2016年)6月8日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 学会は他者を尊重する心を世界に広げた―識者。対話こそ人間尊敬の実践
      ◇
 鹿児島、宮崎に輝く勇者のスクラム!使命の天地に金剛不壊の勝利城築け
      ◇
 奈良、和歌山が師子奮迅。関西魂の本領ここから!常勝の空に勝鬨響かせよ
      ◇
 「人を頼る心があれば、本当の戦いはできない」恩師。青年よ決然と立て
      ◇
 6月は「土砂災害防止月間」。危険箇所や避難経路を確認。盤石の備えを

【聖教新聞:2016年(平成28年))6月8日(水)付】





      ※☆*名字の言*※



福島市の水道水「ふくしまの水」が、国際的な品質評価コンテスト「モンドセレクション」で2年連続の金賞を受賞した。水道設備の老朽化が課題の日本にあって、この朗報は希望と輝く。蛇口の水をそのまま飲める国は、世界でも数えるほど。そこには日本の技術支援を受けた、カンボジアのプノンペンも含まれる

世界に冠たる日本の水道も、明治期の創設時は困難を極めた。先頭に立ったのは、“近代水道の父”中島鋭治博士。仙台で生まれ育ち、大学卒業後、ドイツで衛生工学を学んでいた時、水道整備の命を受けた

当時、木製の管は腐り、コレラも流行していた。東京の近代水道は1892年に着工するが、日清戦争や市民の反対運動などの試練が続いた。だが、「死すとも仕事を捨てぬ」の信条のまま、6年がかりで給水場を建設し、鉄管敷設を成し遂げた

技術者を育てながら、各地で水道整備に尽力。晩年に手掛けたのが福島市だった。その精神は受け継がれ、発展を遂げた技術は世界を潤している

池田SGI会長の指導に「うまずたゆまず実践した人に、最後はかないません」「長期的視野に立った事業が、最後は歴史を画するのです」と。人生も、苦難に鍛えられてこそ長く朽ちない基盤が築かれると、深く心に刻みたい。(朱)

【聖教新聞:2016年(平成28年))6月8日(水)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月7日(火)付

ファンならずとも、今も興奮冷めやらぬ人がいるだろう。第74期将棋名人戦七番勝負。挑戦者・佐藤天彦棋士が4勝1敗で、羽生善治名人を破ったからだ

名人は最も伝統あるタイトル。相手の羽生は20年前、25歳で王将位を獲得し、名人、竜王、棋聖などと合わせ、将棋界初の7冠を独占した「絶対王者」だ。今回も、敗れるまで4冠を持っていた。その羽生を、28歳の佐藤が圧倒したのだから、無理もない

将棋界の隆盛を築いた大棋士・大山康晴の孫弟子に当たる佐藤。プロ棋士養成機関の「関西奨励会」に所属し腕を磨いてきた。「しぶとい将棋」(毎日)とは師匠・中田功七段の評だが、「逆転勝ちが一番多い棋士」と称された大山に一脈通じよう

不利な状況を覆すには地力に加え、相手を見る力が必要になる。「大山先生は盤面よりも駒の動きよりも、相手の心の内を読み、自分の思う方へと追い込む力に長けていた」。間近で見て感動した羽生が自著『直感力』(PHP新書)で記している

一方で、大山は将棋盤を離れると、やることなすことが早かったらしい。5分も時間があれば色紙を書く。声を掛ける。ファンに指導対局もした。佐藤は先輩に近づけるよう挑みたいと言う。自公政権が進めてきた経済政策は成果を上げつつあるも、道半ば。勝機は一人のための行動と眼力から生まれるのだ。(田)

植田/今日の俳句 ≪第2161号≫

2016年06月08日 05時35分59秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月8日(水)≫(旧暦5/4)



 丸きゆゑ地球はころぶ植田雲
      宇都宮滴水

 影うつす高圧線や植田水
       皆川盤水

 植田植田つづく植田委細承知済み
        島津亮

 絆支えの植田さざなみ明りかな
      五十嵐研三

 他事でなく車窓の植田つぎつぎに
       立岩利夫


※ 植田
 田植えを終えて間もない田のことである。苗は整然と列を成して植えられ、水田に影を写している。苗を植えて一ヶ月もすると青田となる。また稲の苗を植える田のことも植田という。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】





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       ※☆*わが友に贈る*☆※



  「長の一念」が

  組織の勢いを決める。

  皆が心軽やかに

  生き生きと進めるよう

  名指揮を頼む!

       

       2016年)6月8日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 学会は他者を尊重する心を世界に広げた―識者。対話こそ人間尊敬の実践
      ◇
 鹿児島、宮崎に輝く勇者のスクラム!使命の天地に金剛不壊の勝利城築け
      ◇
 奈良、和歌山が師子奮迅。関西魂の本領ここから!常勝の空に勝鬨響かせよ
      ◇
 「人を頼る心があれば、本当の戦いはできない」恩師。青年よ決然と立て
      ◇
 6月は「土砂災害防止月間」。危険箇所や避難経路を確認。盤石の備えを

【聖教新聞:2016年(平成28年))6月8日(水)付】





      ※☆*名字の言*※



福島市の水道水「ふくしまの水」が、国際的な品質評価コンテスト「モンドセレクション」で2年連続の金賞を受賞した。水道設備の老朽化が課題の日本にあって、この朗報は希望と輝く。蛇口の水をそのまま飲める国は、世界でも数えるほど。そこには日本の技術支援を受けた、カンボジアのプノンペンも含まれる

世界に冠たる日本の水道も、明治期の創設時は困難を極めた。先頭に立ったのは、“近代水道の父”中島鋭治博士。仙台で生まれ育ち、大学卒業後、ドイツで衛生工学を学んでいた時、水道整備の命を受けた

当時、木製の管は腐り、コレラも流行していた。東京の近代水道は1892年に着工するが、日清戦争や市民の反対運動などの試練が続いた。だが、「死すとも仕事を捨てぬ」の信条のまま、6年がかりで給水場を建設し、鉄管敷設を成し遂げた

技術者を育てながら、各地で水道整備に尽力。晩年に手掛けたのが福島市だった。その精神は受け継がれ、発展を遂げた技術は世界を潤している

池田SGI会長の指導に「うまずたゆまず実践した人に、最後はかないません」「長期的視野に立った事業が、最後は歴史を画するのです」と。人生も、苦難に鍛えられてこそ長く朽ちない基盤が築かれると、深く心に刻みたい。(朱)

【聖教新聞:2016年(平成28年))6月8日(水)≫付】



彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡


【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月7日(火)付

ファンならずとも、今も興奮冷めやらぬ人がいるだろう。第74期将棋名人戦七番勝負。挑戦者・佐藤天彦棋士が4勝1敗で、羽生善治名人を破ったからだ

名人は最も伝統あるタイトル。相手の羽生は20年前、25歳で王将位を獲得し、名人、竜王、棋聖などと合わせ、将棋界初の7冠を独占した「絶対王者」だ。今回も、敗れるまで4冠を持っていた。その羽生を、28歳の佐藤が圧倒したのだから、無理もない

将棋界の隆盛を築いた大棋士・大山康晴の孫弟子に当たる佐藤。プロ棋士養成機関の「関西奨励会」に所属し腕を磨いてきた。「しぶとい将棋」(毎日)とは師匠・中田功七段の評だが、「逆転勝ちが一番多い棋士」と称された大山に一脈通じよう

不利な状況を覆すには地力に加え、相手を見る力が必要になる。「大山先生は盤面よりも駒の動きよりも、相手の心の内を読み、自分の思う方へと追い込む力に長けていた」。間近で見て感動した羽生が自著『直感力』(PHP新書)で記している

一方で、大山は将棋盤を離れると、やることなすことが早かったらしい。5分も時間があれば色紙を書く。声を掛ける。ファンに指導対局もした。佐藤は先輩に近づけるよう挑みたいと言う。自公政権が進めてきた経済政策は成果を上げつつあるも、道半ば。勝機は一人のための行動と眼力から生まれるのだ。(田)

力走/六十四〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月08日 05時17分08秒 | 今日の俳句
力走/六十四  法悟空 内田健一郎 画 (5821)

 高知の男子部に、山本伸一は訴えた。
 「私たちは、青年部の時代、兄弟以上に同志の結合を固めながら、ありとあらゆる闘争をしてきました。皆、権力もない。財力もない。ただ学会精神一つで、今日の世界的な平和と文化の大推進団体を創り上げてきました。
 今度は諸君が、それをすべて受け継ぎ、さらに発展させていく番です。自分の世代の広宣流布は、自分たちが開き築いていくんです。
 長い広布旅の人生には、一家の問題、職場の問題、自身の性格の問題等、多くの悩みと直面するでしょう。私たちもそうでした。
 しかし、肝に銘じてもらいたいことは、ともかく御本尊から離れないこと、創価学会の組織から離れないことです。
 しがみつくようにしてついてくる。どんなに苦しくても、いやであってもついてくる――その人が最後の勝利者になります。
 また、一人ひとりが、なんらかのかたちで社会に貢献してほしい。何かでトップになっていただきたい。それが、未来の広宣流布を決する力となっていきます。
 ともあれ、諸君は、既に創価学会という世界で青春を生きてきた。自分の信念、信条として、その人生を選んだのだから、“誰がなんと言おうと、この仏法を一生涯貫き通して死んでいく。もしも、皆が倒れても、その屍を乗り越えて、広布の峰を登攀してみせる”という、決意で進んでいただきたい」
 黒潮躍る高知の男子部に、伸一は、広布の精神のバトンを託したのである。
 翌十一日は、高知の滞在最終日である。
 この日、午前十一時半から、高知文化会館開館一周年記念の近隣勤行会が行われた。近隣としてはいたが、「来られる方は、皆、来てください」と全県に連絡が流れていたので、会館の大広間は参加者でいっぱいになり、ほかの部屋も次々と人であふれた。
 勤行会で伸一は、「『教学を深め、法を弘める』すなわち“深学弘法”を私どもの精神として、晴れやかに信心強盛な日々を送っていただきたい」と念願し、あいさつとした。

【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月8日より転載】


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力走/六十四〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月08日 05時15分51秒 | 今日の俳句
力走/六十四  法悟空 内田健一郎 画 (5821)

 高知の男子部に、山本伸一は訴えた。
 「私たちは、青年部の時代、兄弟以上に同志の結合を固めながら、ありとあらゆる闘争をしてきました。皆、権力もない。財力もない。ただ学会精神一つで、今日の世界的な平和と文化の大推進団体を創り上げてきました。
 今度は諸君が、それをすべて受け継ぎ、さらに発展させていく番です。自分の世代の広宣流布は、自分たちが開き築いていくんです。
 長い広布旅の人生には、一家の問題、職場の問題、自身の性格の問題等、多くの悩みと直面するでしょう。私たちもそうでした。
 しかし、肝に銘じてもらいたいことは、ともかく御本尊から離れないこと、創価学会の組織から離れないことです。
 しがみつくようにしてついてくる。どんなに苦しくても、いやであってもついてくる――その人が最後の勝利者になります。
 また、一人ひとりが、なんらかのかたちで社会に貢献してほしい。何かでトップになっていただきたい。それが、未来の広宣流布を決する力となっていきます。
 ともあれ、諸君は、既に創価学会という世界で青春を生きてきた。自分の信念、信条として、その人生を選んだのだから、“誰がなんと言おうと、この仏法を一生涯貫き通して死んでいく。もしも、皆が倒れても、その屍を乗り越えて、広布の峰を登攀してみせる”という、決意で進んでいただきたい」
 黒潮躍る高知の男子部に、伸一は、広布の精神のバトンを託したのである。
 翌十一日は、高知の滞在最終日である。
 この日、午前十一時半から、高知文化会館開館一周年記念の近隣勤行会が行われた。近隣としてはいたが、「来られる方は、皆、来てください」と全県に連絡が流れていたので、会館の大広間は参加者でいっぱいになり、ほかの部屋も次々と人であふれた。
 勤行会で伸一は、「『教学を深め、法を弘める』すなわち“深学弘法”を私どもの精神として、晴れやかに信心強盛な日々を送っていただきたい」と念願し、あいさつとした。

【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月8日より転載】


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梅雨/今日の俳句 ≪第2160号≫

2016年06月07日 06時00分55秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月7日(火)≫(旧暦5/3)




 四万十川(しまんと)に白波を見ず梅雨曇
        桂 信子

馬洗ふ梅雨のすげ笠最上川
        細見綾子

子規庵に靴の並びし梅雨晴間
        小倉喜郎

「くずきりあります」鍵善良房梅雨滂沱(ぼうだ)
        楠本憲吉

自動扉の今日の地下鉄梅雨に入る
        立岩利夫



※ 梅雨・梅雨(ばいう)・黴雨・荒梅雨・梅雨夕焼・梅雨曇り
 暦の上では六月十一日ごろの入梅から三十日間の期間をさすが、実際には梅雨前線は六月初旬から北上し始め、各地にじめじめした霖雨をもたらす。北の寒冷高気圧と南の温暖高気圧との境にできる前線が停滞して生じる東アジア独特の雨季だが、北海道にはまれにしか現れない


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】




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       ※☆*わが友に贈る*☆※


  不屈の魂が燃える

  火の国・大九州の友よ!

  先駆の誉れも高く

  「いざ楽し」と

  広布の山を登りゆけ!


        2016年)6月7日



       ※☆*寸 鉄*☆※


 御書「地走る者の王たり師子王のごとし」。青年よダイナミックに走り語れ
      ◇
 宮城・山形・福島の友が不撓不屈の勇戦!列島に歓喜呼ぶ民衆勝利の旗を
      ◇
 きょう高等部結成の日。君達の舞台は世界!前途洋々の未来へ学びに学べ
      ◇
 熊本に仮設住宅完成。過去の教訓から敷地に談話室も。心支える施策更に
      ◇
 自転車の傘差し運転は危険。規則を厳守し、安全第一で。梅雨入りの今こそ


【聖教新聞:2016年(平成28年))6月7日(火)付】





      ※☆*名字の言*※



池田SGI会長とも親交のあった脚本家・松山善三さんと女優・高峰秀子さん夫妻。結婚当初、高峰さんは映画1本100万円の大スター、松山さんは月給1万円余りの無名の助監督だった

“この女性に見合う男にならねば”。松山さんは猛然と脚本を書いた。結核を患いながらも仕事に向かう夫を、高峰さんも口述筆記をして支えた。20年後、収入は同等になった。名脚本家となった松山さんが後年、今度は、女優を引退した妻を支えた

昨年末、本紙配達員を務める名古屋の婦人が、くも膜下出血で倒れた。命も危ぶまれ、夫は懸命に御本尊に向かった。祈る中、“妻の分まで”との思いが募り、配達員になることを願い出た

一軒一軒、配達していると、日々、けなげに広布の道を走ってきた妻への尊敬と感謝の念が湧いた。“今度はおれの番だ。おれの祈りで助ける番だ”。婦人の体調は快方へ向かい、3週間後には医師も驚くほど元気な姿で退院。後日、夫婦そろって参加した座談会で、広布の誓いを述べた

互いに異なる環境、文化のもとで育った夫婦は、家族であると同時に、“最も身近な他者”でもある。常に寄り添い、守り合うとともに、互いの成長へ切磋琢磨し合う関係であれば、人生はもっと素晴らしいものになる。(靖)



【聖教新聞:2016年(平成28年))6月7日(火)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月6日(月)付

「ロングフライト血栓症に注意しましょう!」。同血栓症はいわゆるエコノミークラス症候群のこと。名古屋市は災害救助用毛布(18万4600枚備蓄)の袋一つ一つに、この呼び掛けと、同血栓症の発生を防ぐ注意事項を記載。先日、公明党愛知県本部が愛知県腎臓病協議会との懇談会で、エコノミークラス症候群の対策強化を求める要望を受けた際、紹介した

というのも、推進したのは公明党の女性市議。議会質問で、同症候群による死亡者を出した中越地震(2004年)の教訓を生かし、地域防災計画に同症候群の対策を定めておくべきと主張。この提言を受け市は避難所運営マニュアルに注意喚起を掲載し、昨年度から災害救助用毛布の袋にも記載したもの

名古屋市の別の公明女性市議は月刊『公明』を読み、学んだことを議会質問に反映。先の2月議会では『公明』3月号の特集「いま必要な『子育て支援』とは」を参考に、ひとり親家庭に情報や支援が届きにくい現状の改善を求め、相談事業の拡充を推進した

「専門家が寄稿する月刊公明は政策を勉強でき、私の宝」と語る同市議は、知人にも一読を勧め、その知人は「読み応えがある」と愛読してくれているという

現場の課題解決へ政策を研究し、結果を出す公明党の活躍を語り、信頼を広げたい。(典)

力走/六十三〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月07日 05時28分26秒 | 今日の俳句
力走/六十三  法悟空 内田健一郎 画 (5820)

 任用試験の受験者を激励した山本伸一は、高知文化会館に戻ると、四国の大学会メンバーと記念撮影した。
 午後四時からは、開館一周年記念のブロック長、ブロック担当員(後の白ゆり長)の勤行会に出席し、指導した。
 彼は、最前線組織のリーダーと会えることが、何よりも嬉しかった。ブロック組織こそが、広宣流布の現場である。ここに創価学会の実像がある。わがブロックが学会なのだ。そこを離れて、どこかに特別な学会があるわけではない。ゆえに、自分のブロックの建設に最大の力を注ぎ、強化し、理想の組織を創り上げていく以外に広宣流布の伸展はない。
 伸一は、渾身の力を込めて訴えていった。
 「悔いなき人生のため、悔いなき信心を」
 「信心即生活である。現実の社会で勝利していくために、揺るぎない生活の確立を」

 そして、万感の思いを込めて呼びかけた。
 「皆さんが、敢然と創価の旗を掲げて勇み立ってくださるならば、地域広布の勝利は間違いありません。どうか皆さんは、『私の姿、生き方を見てください。ここに仏法の力の証明があります』と、胸を張れる一人ひとりであってください。わが兄弟、姉妹として、私に代わって地域広布の指揮を頼みます」
 “広布のいごっそう、創価のはちきんに大勝利あれ!”と念じての指導であった。
 さらに、夜には、第一回「高知県男子部幹部総会」に喜び勇んで臨んだ。高知入りした伸一が提案し、開催されることになった総会であった。彼は、近代日本の黎明を開く逸材を育んだ高知の地に、次代の盤石な柱を打ち立てておきたかったのである。
 伸一は、“学会の後継者として、崇高な信念の人たれ!”との願いを託し、語った。

 「高山の頂には、常に烈風が吹き荒れている。古今東西、大偉業を成し遂げた人は皆、激しい中傷や批判にさらされてきた。同様に、世界最高の大仏法を流布する、わが創価学会に、激しい非難中傷の嵐が吹き荒れるのは、むしろ当然のことなのであります!」


【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月7日より転載】


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