和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

六月/今日の俳句 ≪第2155号≫

2016年06月02日 06時13分41秒 | 今日の俳句
六月/今日の俳句 ≪第2155号≫

≪2016年(平成28年)6月2日(木)≫(旧暦4/27)



 六月の女すわれる荒筵
        石田波郷

 六月の花のさざめく水の上
        飯田龍太

 六月を倦む目的のないロープ
        松井国央

 山毛欅の樹の水を吸ふ音六月来
        平野無石

 六月の水の近江に来たりけり
        小孫和子



※ 六月・六月尽
陽暦では六月は梅雨の時期にあたり、黒南風といわれる湿気を含んだ風が吹き込み、日本列島の南から梅雨入りの知らせがしだいに届いてくる。一方、六月二十一日ごろには夏至を迎え、昼間が最も長い季節となる。六月が終わることを六月尽という。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】





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         ※☆*わが友に贈る*☆※

  偉大なる勝利は

  団結から生まれる。

  皆が伸び伸びと

  力を発揮できるよう

  リーダーは心を尽くせ!

          2016年6月2日









         ※☆*寸 鉄*☆※



〈寸鉄〉 2016年6月2日

 「言ごとに・せめかえす」御書。立正安国へ、青年よ正義の言論で勝ちまくれ
      ◇
 沖縄が怒濤の反転攻勢。勝負はここから!執念の拡大劇で歓喜の勝利舞を
      ◇
 生活を伴わない信仰は偽物だ―哲人。今いる使命の場で確固たる実証築け
      ◇
 受動喫煙が原因の死者、年1万5千人と。家族・周囲への配慮忘れぬ社会に
      ◇
 「歩きスマホ」は危険!小さな油断が大事故に直結。多忙な時ほど心して


【聖教新聞:2016年(平成28年)6月2日(木)付】





     ※☆*名字の言*※


ガリレイが「近代科学の父」と尊称されるように、その道の先駆者を“○○の父”と呼ぶ。また「必要は発明の母」というように、物事を生み出すもとを“○○の母”と形容する

6月には、「父の日」がある。学会にとっては「創価の父」牧口常三郎初代会長の生誕の月であり、「広布の母」婦人部の結成記念日を迎える。厳父、慈母の存在に感謝する月である▼
無軌道な生活を送っていたが、最近、猛然と信心に励み始めた青年部員がいる。訳を聞くと、先日、久しぶりに実家に泊まった時のことを話してくれた

たまたま入った仏間の壁に、1枚の絵が掛けられていた。彼が少年のころ、新聞広告のチラシの裏面に描いたもので、幼い自分が導師を務め、両親と勤行をしている絵だった。それを両親は額に入れ、大切にしてきたらしい。絵のように、再び一家そろって信心に励む日を願ってきたかと思うと、涙があふれ、再起を誓ったのだという

御書は、人間だけが恩を知り、恩に報いることができると説き、「四恩」を挙げる。その第一は「父母の恩」である。「父の恩の高き事・須弥山猶ひき(低)し・母の恩の深き事大海還って浅し」(1527ページ)と。この報恩の誓いを胸に、6月から「青年の月」7月へ前進しよう。(代)

【聖教新聞:2016年(平成28年)6月2日(木)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月1日(水)付

全国的な梅雨入りも目前に迫り、毎日の天気予報がとりわけ気になるシーズンとなった。降水確率はもちろん、熱中症にならないよう最高気温にも注意したい

さて、きょう6月1日は「気象記念日」。1875(明治8)年のこの日、気象庁の前身である東京気象台が設立され、気象観測が開始されたのにちなむ。それから9年後の6月1日には、初めて天気予報が発表された

記念すべき最初の予報文は「全国一般、風ノ向キハ定マリ無シ。天気ハ変ワリ易シ。但シ雨天勝チ」。あまり役に立ちそうにない内容だが、観測点も少ない中での予報は、さぞかし大変だったろう。当時の気象観測の労苦は、富士山頂で最初の越冬観測を試みた気象学者の野中到と妻・千代子を描いた新田次郎著『芙蓉の人』にも詳しい

明治の昔に比べ、コンピューターや気象衛星といった科学の発展で天気予報は現在、驚くほど進歩した。ちなみに昨年の「明日の降水の有無」(17時発表予報)の適中率は、全国平均で86%。信頼に足る精度といえよう

今や天気予報は日常生活に欠かせない。気象庁では、大雨、洪水、強風、大雪、高潮、雷など災害の恐れのレベルによって、気象に関する16種類の注意報、7種類の警報、6種類の特別警報を発表している。くれぐれも留意し身を守りたい。(翼)

力走/五十九〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月02日 05時19分51秒 | 今日の俳句
力走  五十九/法悟空 内田健一郎 画 (5816)

 時代の激流は、万次郎を歴史の表舞台に押し上げていった。時代が彼の力を必要としていたのだ。
 土佐で万次郎は士分を与えられ、藩校「教授館」で教えることになった。岩崎弥太郎や後藤象二郎も、彼に影響を受けている。さらに、江戸に呼ばれ、軍艦教授所の教授を務める一方、翻訳なども行っている。
 だが、そんな万次郎に、嫉妬する者も後を絶たなかった。彼が、自分たちにはない優れた能力、技量をもっていることは、皆、わかっていた。それでも、武士ではない、半農半漁の貧しい家の子が重用されていったことへの、感情的な反発があったのであろう。
 自分に力もなく、立身出世や保身に執着する者ほど、胸中で妬みの炎を燃やす。大業を成そうとする英傑は、嫉妬の礫を覚悟しなければならない。
 人間は、ひとたび嫉妬に心が冒されると、憎悪が燃え上がり、全体の目的や理想を成就することを忘れ、その人物を攻撃、排斥することが目的となってしまう。そして、さまざまな理由を探し、奸策を用いて、追い落としに躍起となる。
 国に限らず、いかなる組織、団体にあっても、前進、発展を阻むものは、人間の心に巣くう、この嫉妬の心である。
 万次郎は、スパイ疑惑をかけられたりもしたが、日米和親条約の締結にも尽力した。日米修好通商条約の批准書交換に際しては、遣米使節団の一員となり、咸臨丸で渡米し、通訳などとして活躍する。明治に入ると、政府から開成学校(東京大学の前身)の英語教授に任命されている。
 山本伸一は、万次郎の生涯に思いを馳せながら、同行の幹部に語った。
 「万次郎は周囲の嫉妬に苦心したが、信心の世界にあっても同様だよ。魔は、広宣流布を阻むために、外からだけでなく、学会の中でも、互いの嫉妬心を駆り立て、団結させまいとする。大事なことは、その心を超克する、人間革命の戦いだ」

 小説『新・人間革命』語句の解説
 ◎岩崎弥太郎など/岩崎弥太郎(一八三五~八五年)は、土佐出身の実業家で三菱財閥の創始者。後藤象二郎(一八三八~九七年)は、土佐藩士、政治家。大政奉還運動を推進し、後に、逓信・農商務大臣を務める。


【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月2日より転載】




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