和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

袷/今日の俳句 ≪第2157号≫

2016年06月04日 05時30分41秒 | 今日の俳句
≪2016年(平成28年)6月4日(土)≫(旧暦4/29)



 腸は野に捨たれど袷かな
       内藤嵐雪

 思ひ切つて五分に刈りたる袷かな
       夏目漱石

 袷着てほのかに恋し古人の句
       原 石鼎

 真向に比叡明るき袷かな
      五十嵐播水

 旅をきて袷に汗し榕樹見る
       亀井糸游



※ 袷・素袷・初袷・綿抜・古袷
 合わせ衣の意で、裏をつけて仕立てた着物のこと。綿を入れたものを綿入れといい、冬に用い、そこから綿を抜いたものであることから綿抜ともいう。更衣でその年初めて着る袷を初袷といい、涼感を求めて肌着を着用せず直接素肌に着ることを素袷といい、何となくだらしない。


【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】



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       ※☆*わが友に贈る*☆※



  会合に参加できない

  メンバーを大切に!

  全員が「使命の人」だ。

  深き祈りを根本に

  粘り強い励ましを!
       

       2016年6月4日




       ※☆*寸 鉄*☆※


「世界池田華陽会の日」。女子部の幸福が創価の勝利。勇気凜々と対話拡大
      ◇
 三重・岐阜が力闘!師子の祈りは無敵なり。列島の中心に正義の勝鬨必ず
      ◇
 広布へ個々人が力を発揮すれば団結も深く―恩師副役職の活躍で勢い加速
      ◇
 聡明で善良な人ほど他人の良さを認める―文豪。友の持ち味生かす幹部に
      ◇ 
 中年男性の7割「生活つまらない」調査。大目的に生きる壮年部は社会の柱



【聖教新聞:2016年(平成28年)6月4日(土)付】





      ※☆*名字の言*※



オバマ米大統領の広島滞在はわずか92分だったが、長く語り継がれていくだろう。原爆資料館で、大統領が贈った自作の折り鶴には、早くも「見たい」との要望が相次ぎ、公開を検討しているという

被爆による白血病で、12歳で亡くなった佐々木禎子さんが、“生きたい”との祈りを込めて作った折り鶴は、「平和のシンボル」として世界的に知られる。彼女をモデルにした、広島・平和記念公園の「原爆の子の像」には、各地から寄せられた千羽鶴がささげられている

歴史的な日となった5月27日。その中に、広島の未来部が作った千羽鶴もあった。赤・黄・青の鮮やかな3色。「平和を考えるきっかけに」と青年部が企画し、毎年、折り鶴を教えてきた。小さい手に添えられた大人の手のぬくもりを通じて、不戦の心を伝えている

人類の手は、武器を持つことも、友情の握手を交わすこともできる。どちらを選択するのか。大統領は“広島と長崎が、私たちの道義的な目覚めの始まりとして知られる未来を選択しよう”と、広島でのスピーチを結んだ

核兵器は自然に生まれたのではなく、人間の手で造り出されたもの。ならば、人間の手で葬ることもできる。千羽鶴を折るように、諦めず、粘り強く、核廃絶への歩みを!(志)



【聖教新聞:2016年(平成28年)6月4日(土)≫付】



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【コラム「北斗七星」】

公明新聞:2016年6月3日(金)付

日本中が泰平の眠りから目を覚ます日となった。米国のペリー提督率いる黒船4隻が、浦賀沖に現れたのは、1853年の旧暦6月3日である。幕末の舞台で乱舞する志士たちは、まだ十代か二十代だったが、やがて藩政改革で登用され、回天の事業の原動力となっていく

ただ、日本の将来ビジョンまで描いていた人物は皆無に近く、坂本龍馬が唯一の例外だった。実際、彼が発案した有名な「船中八策」は、五箇条の御誓文という形で、明治政府に引き継がれる。「目からウロコの幕末維新」(山村達也 PHP研究所)で知った

参院選の投票日が7月10日に決まった。民進党や共産党など野党4党は、改選定数1の選挙区全てで、「統一候補」の擁立を決めたと報道されている。比例選でも「統一名簿方式」を模索中という。しかし、政権構想や基本政策の合意がないため、選挙協力した先に、どういう国をめざすのか全く分からない

「選挙目当ての野合」と批判されるのは当然だろう。今回の参院選から選挙権年齢が18歳に引き下げられ、若い有権者が増えるのに、国の未来像を示せないのは情けない

ここ数年の国政選挙では、にわか仕立ての新党が生まれては消えていった。選挙狙いの動きは、有権者に必ず見透かされる。そろそろ野党は目を覚ますときだ。(明)

力走/六十一〈小説「新・人間革命」〉

2016年06月04日 05時14分34秒 | 今日の俳句
力走/六十一  法悟空 内田健一郎 画 (5818)

 山本伸一たちが幡多会館に到着したのは、午後六時過ぎであり、辺りは、すっかり暗くなっていた。出迎えてくれた管理者をねぎらい、伸一の到着を待っていた幡多地域のメンバーと、時間の許す限り懇談した。時を最大に生かしてこそ、命は輝く。
 彼は、四、五十分後には幡多会館を出発し、高知市へ戻るため、中村駅から列車に乗った。帰りの車中でも、途中から乗車してきた学会員の一家と語らいを続けた。高知文化会館に着いたのは、午後十時近かった。
 翌十二月十日、「教学の年」の掉尾を飾る教学部任用試験が、午後一時から全国の会場で一斉に行われた。
 伸一は、午前中、高知文化会館周辺の商店などを訪問して、あいさつをするとともに、居合わせた学会員を激励した。
 午後には、会館で任用試験の受験者を励ましたあと、同じく試験会場になっている学会員が営む保育園を訪れ、ここでも受験者に語りかけた。
 「信心の基本は信行学にあります。教学を研鑽し、こうして試験に取り組んでいること自体が、人間としても、仏法者としても、尊い求道の姿です。また、それは、福運と功徳を積む源泉となっていくことを確信してください。皆さんは、一人も漏れなく信心の勝利者となるよう、お願いします」
 受験会場から廊下に出て運動場を見ると、二百人ほどの人たちが待機していた。受験者の付き添いで来た人たちである。
 “この方々は、受験者の家を訪れ、任用試験に挑戦するように説得し、日々、励ましながら、教学を教えてきたにちがいない。誠実さ、真剣さ、粘り強さが求められる労作業であったであろう。そこにこそ、人材育成の王道があり、歓喜と充実がある。そして、創価の広宣流布運動の本流があるのだ!”
 伸一は、感動と感謝の思いを込めて言った。
 「皆さん、本当にありがとう!」
 そして、記念撮影を提案し、三回に分かれてカメラに納まり、出会いをとどめた。


【「聖教新聞」2016年(平成28年)6月4日より転載】


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