工房八重の部屋

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「南禅寺界隈 山紫水明のユートピア」の番組と「近代和風建築」の講座で、別荘群の凄さが解る!

2011年01月02日 | Weblog
南禅寺界隈は、何千坪という、お屋敷が建ち並び、一体こんな豪壮なお屋敷ばかり

あるのか?と、いつも傍を車で通る度に、疑問でした。

12月に、第15回京都創生連続セミナー 「近代和風建築」と伝統の継承の講座があり、

講師は京都工芸繊維大学名誉教授の 中村 昌生 氏で、明治以降に岡崎や南禅寺周辺で

広がっていった邸宅や山荘等に関するお話を通して,京都の近代和風建築に開花した

日本の美と心に触れ,長く首都であった京都の文化的伝統を受け継ぎながら、創造を続け

てきた、京都独自の近代化の本質を考ると、いうものでした。

対龍山荘、清流亭、流響院、野村碧雲荘、何有荘といった、庭と数寄屋作りの建物と

建物から見える庭の眺めが、素晴らしく、今は、一般公開していない別荘群について

の講座は、スライドを使って興味深かった。 ただスライドの映像が悪く残念でした。

12月末にNHKの番組で「京都・南禅寺界隈 山紫水明のユートピア」の番組が再放送

であり、見れることが出来ない、別荘の建物や庭の凄さに感嘆させられました。

(1月に放送された時に見たハローボッチさんのブログに
その感想があるので、詳しくは、下線の付いた文字をクリックすると、リンク出来ます)


第15回京都創生連続セミナー 「近代和風建築」と伝統の継承の講座があり、
講師は京都工芸繊維大学名誉教授の 中村 昌生 氏


建物は屋根の傾斜がなだらかな数寄屋建築で、町家等を手がけている、
棟梁が設計施工した。


支柱のない深い軒下はテコの原理で支えられている!


對龍山荘 (たいりゅうさんそう)
贅沢な良材を用いられているが、簡素で、質素な感じは、茶の湯からの日本人の美意識


茶室が風流の心意気を表している!


NHKの番組で「京都・南禅寺界隈 山紫水明のユートピア」の画面
南禅寺界隈の別荘群。  写真は番組のテレビ画面を写しました。
以前は南禅寺の敷地で、塔頭等が立ち並んでいましたが、明治時代の時代変動で
別荘群の建ち並ぶ界隈になりました。


庭は東山が借景になっている。
南禅寺界隈の別荘は、政界財界で名を成した人達が、疎水から水を引き池と庭を
小川治兵衛作庭で、建物から庭を見えるようになっている。


無鱗庵は東山の借景が見事な庭で、公開されています。


無鱗庵は山県有朋の別荘だった。


洋館の別荘


敷地5000坪の何有荘((かいうそう)を建てたのは稲畑勝次郎。染料・染色業界の中心人物だった人です。


1994年に公開された時に、見学しましたが、今は個人所有で、公開されていない!
何有荘を再建というか、甦らせたのは、川井徳子さんという、辣腕女性実業家とのこと


紅葉の庭


テレビで、對龍山荘 (たいりゅうさんそう)を説明していた、中村名誉教授。


對龍山荘の庭


建物からの庭


市田弥一郎が對龍山荘を完成した。 小川治兵衛作庭


流饗院(りゅうきょういん)は以前龍村織物が所有していました。その当時特別公開
で見学したことがあります、数年前位に、真如苑という宗教団体の所有になり、
年に1回位は、抽選で公開していますが、数十倍の競争で、2回申し込んでも
当たりませんでした。




野村碧雲荘の大書院


建物内部  野村碧雲荘は野村徳七氏が11年の歳月をついやし完成!
周辺を含めると7千坪ともいわれる、広大な別荘で、茶の湯や能に造詣深い趣味人で
骨董をコレクションし、今はそのコレクションは、野村美術館になっている!


庭石




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