それなりの ノタリ

地域活動がそれなりにやることがあって、かと言って、多忙というほどでもなく、ノタリの生活。

【聖女の救済】~~東野 圭吾

2012年07月16日 | 再開(読書)

ちょっと厚めの本のため、時間がかかったが、今日読了。
どうも去年あたりから、東野 圭吾の作品を読むことが多くなったような気がする。
一世を風靡する東野 圭吾。去年読んだ中では【プラチナデータ】が良かったように思う。

IT関連の会社を経営する資産家の男が、自宅で毒殺されることから話は始まる。
その毒物は和歌山カレー事件で使われたヒ素(酸化ヒ素Ⅲ)。

どこから誰がどうやって入手したのか、男はコーヒーに仕込まれたヒ素中毒で死んだ。
コーヒーの水には、健康志向が強い男らしく、ミネラル・ウォーターしか使わない男。

この男は美人で才覚のある妻がいるのに、不倫をしていて相手の女性は妊娠2ヶ月。
常識的には最も強い動機があると考えられる正式の妻だが、鉄壁のアリバイがある。

どうやって誰がいつ、コーヒーにヒ素を混入させたかという一点が、
このミステリーの中心軸として、話は展開する。 

正式の妻が、毒殺された夫に、1年間も台所の浄水器に手を触れさせないばかりか、
誰一人として使わないように振舞った、というのは、この小説に出てくる言葉だが、
虚数解(=理論的にはあり得るが、現実には到底、あり得ないようなこと)という
言葉が現実となる、というのが小説の便利なところだ。 

しかし読んでる自分としては、あまりの飛躍。「そんなバカなぁ~~」と思うだけで、
東野 圭吾にしてはこの小説、お粗末な感じがして、この作家の作品はこれ以上、
読みたいと思わなくなった。いくら推理小説だとは言え無理が多過ぎる。 
ちょっと期待はずれだったかなぁ。


ところで今日、去年読んだ本のうち、もう今後読み直すことはないだろうと
思われる本を選んで、地区センターの図書室に寄贈して大変喜ばれた。

【1Q84】【親鸞】【プラチナ・データ】【夜行観覧車】【天地明察】【もしドラ】などなど20冊くらいか。
寄贈した本は、もともと図書館にあるものもあるが、人気が高いらしくて、いつも貸し出し中。
戻って来ないのだそうだ。パソコン検索すると蔵書になってるのに、貸出し希望が多く、
なかなか希望者全員に行き渡らない。ベストセラーの本を選んで買って、読んだからなので。。。
そういうことで少しでも地域に貢献できて良かった。

 また次男坊が、昨日の日曜日に道南の椴法華(トドホッケ)という村で開催された、
全道サーフィン大会のロングサーフ(9ft以上)部門で優勝したとのこと。
零下10℃とか15℃の真冬でも、週末には海に出かけている人なので、分からないでもないが。