昨日は天気も爽やかで、しばらく父91歳を温泉に連れて行ってないので、
先週リニューアル・オープンしたばかりのえにわ温泉に家内と3人で行くことにした。
父は歩くのがやっとだが、短距離で慎重に歩けば杖もつかずに頑張っている。
母の病院も往きだけ車で送ってあげれば、帰りはバスに乗って帰宅できている。
普段の買い物は週に1回、スーパーに付き合うことにして、大量で重くなるが、
ボクがマンションの部屋まで付き添って運んでいるので、今のところ特に問題はない。
そんなこんなで、午前11時に父宅前を出発。
車でちょうど1時間、12時到着。 入浴後、お食事処で昼食。
リニューアル前は「えにわの湯」だったが、経営が変わって「えにわ温泉 ほのか」となった。
小さな蓮の池があって、チラホラと花も見えた
ボクは海鮮丼980円 安い値段で、味は値段並みか?
この温泉は本物のモール泉と強塩泉の2つの泉種の風呂がある。
どちらも皮膚病に良いとされているので、このところの痛痒さの「治療」も兼ねての温泉行。
今のところ、痛痒さは治まっている。 効果は前々日の「森のゆ」以上のはずで、
「森のゆ」では翌日になると効果が半減した。湯治でもしなきゃダメなのかなぁ?
えにわ(恵庭市)は、国道で行くと北広島市の次の町で、千歳市の手前に位置する。
その北広島と恵庭の境界辺りに旧 島松駅逓所(明治6年建築)がある。
この家は、北海道で初めて稲作用の赤毛種を開発した中山 久蔵という人の居宅兼駅逓所
(=馬を20頭ほど飼育して、ここで交換する場所で宿泊所も兼ねる。
北海道にだけあったもので、一時は道内に600箇所を超えたが、
昭和22年に全廃となった)であった。
その敷地内にも蓮池がある 奥に赤毛種の田圃が種の保存として作付けされている
地元の小学校の生徒が苗作り、田植え、収穫までやっているとのことだ
明治14年に明治天皇が札幌に行啓された時、函館までの帰路にここで昼食を摂られる
ことになり、この2部屋を当時のお金で1,300円もかけて中山 久蔵が増築した部屋。
畳のヘリだが、この模様は今では京都御所とここだけしか残っていないそうだ
当時の天皇は現人神だったので、この部屋は「神の部屋」 前に賽銭箱を置いて参拝していた
ここはまた、明治10年にクラーク博士がアメリカに帰国する時、送りに来た学生たちに
Boys, be ambitious!! と言った場所としても知られている。その石碑も建立されている。
国指定の史跡ともされている。
父も家内もここへ来るのは初めてということで、北広島市の教育委員会が管理、
運営していて、その説明を受けたのだが、「ヘェーっ!」の連続で、大変に勉強になった。
昨日もまた、いい一日であった。