Life is Feudal MMO日誌(11) - 生活するということ

2017-12-17 23:32:36 | Life is Feudal

前回分 → Life is Feudal MMO日誌(10) - 初陣、しゃるる村を救え!
全記事一覧 → LIF日誌総目次



耕作地が開かれるところには技が生まれる。

土を耕す者こそが人類文明の創始者なのだ。


── アメリカ合衆国の法律家 ダニエル・ウェブスター




季節は秋・・・。
数日前からゲーム内は9月になり、
青々としていた木々は乾いた色となり、
雰囲気がガラッと変わった。

こういう変化あるんだねえ。
じゃあやっぱ冬になると寂しい感じの風景になるのかな。

村の農家さん曰く、農作物の出力も変わった気がするとのこと。
なので冬場はやはり農作物の産出が厳しくなりそうだ。


戦闘がないときは釣りをする象先輩

Life is Feudal の魅力はと聞かれると、色々あるけどつまるところ、
そういったリアルな生活感というところに集約されるのではないだろうか。

他のMMOのようにコンテンツをクリアしたりスキルを上げたりするだけではなく、
あくまでもこの世界で"生活する"ということが目的のゲームであり、
プレイスタイルによって目標は人それぞれあるのだろうが、
生産する人も戦う人もとにかく"生活"をしている。
そんなまったりした時間を過ごせる、昔のUOに一番近い気がするゲームである。


普段は戦闘員とされてるZousenpai も何もなければ上の画像のように釣りをしたり狩りをしたりとか。
今日の出来事で言えば、遠くに馬車で荷物を運搬するので山賊対策に護衛を募る人、それを武器を持ったことがないと断る人。
武器を触ったことがないプレイヤーがいるなんて普通のゲームではなかなかなく、それほど生活すること自体が目的のゲームであるし、
逆に普段は料理人なのに山賊に襲われ返り討ちにしてる子とか。


キッチンに立ついつものゆうちゃん怖いゆうちゃん

・・・ゆうちゃん・・・。
トドメ刺したとかなんか怖いこと言ってるし。
やっぱ殺すときには「オマエも食材にしてやろうか・・・?」 とか言ったんだろうか。
き、今日のご飯は何の肉が使われてるのかなあ・・・。


みんなで伐採地から丸太を村に運び積み上げる

みんなそれぞれの役割をこなし、村という共同体を運営している。
木々を植えて伐採する人、それを建材や家具などに加工する人。
鉱物を採掘する人、それを鉄製品や武器にする人。
作物や家畜を育てる人、狩猟する人、それらの成果を調理する人。
他の村と外交する人、交易する人、そして戦う人。

色々な役割があり、それぞれの分野が相互に作用し合い、
ゆるやかに村が成長し発展していくさまは、
このゲームの一番おもしろいところと言える。


LIFの世界は広大なので、国同士で大規模に戦争している地域もあれば、
ただの無法者に略奪され荒廃している地域もあるし、
俺たちの島のようにスローライフな地域もある。

同じ世界のはずなのに地域が違えば全く別の顔を見せるのが面白いところで、
そのどれもがそこに住む人たちの"生活"なのである。


そして未だに原人のような生活をしているあの村は・・・


しゃるる討ち死にす

しゃるる村前回記事 の影響でまだConvictusと戦争していたが、
昨夜とうとう和平ができたようだ!
どうにも和平条件を聞くと、

「最初は冬になる前に亜麻2000プラス特産品色々を要求されて、なめてるだろって言ったら、クオリティーの低い特産品20個で休戦できた。」

とのことだけど、なんか値切って勝ったみたいなこと言ってるけどそれ降伏じゃね?wwwww
資源貢いでるwwwwww
まあ、それでも被害が少ない内に停戦できて良かったねと思ったら、
その会話をしてからたった12時間後。




めちゃくちゃ宣戦布告されてるwwwwwwwwwwwww
しかもこれ、Convictusが所属するFeudal Union勢じゃないか。
なんでConvictus単独と戦争して、資源貢いで休戦して、
その半日後にはFU加盟ギルド全部から一斉宣戦食らうの?w
なにがあったらそうなるわけ?wwwwwwwww

これが人気配信者のなせる業なのか。
あのへん、本当に蛮族地帯だなーと思った。


俺らも発端にある以上、今後もしゃるる村の動向からは目が離せない。
なんか知らないけどしゃるる村について書くとアクセス伸びるし。(こっちが本音)


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Life is Feudal MMO日誌(10) - 初陣、しゃるる村を救え!

2017-12-14 22:11:42 | Life is Feudal

前回分 → Life is Feudal MMO日誌(9) - 軍備宣言とHJPN国として独立!
全記事一覧 → LIF日誌総目次



大国はひとたび不利とみれば、

たちまち軍事力にものをいわせてくる。

そうした国際社会にあって小国が主権を守るためには、

軍事力に頼ることも必要である。


── ドイツ帝国首相 オットー・フォン・ビスマルク




ガチャガチャ・・・

いま、HJPN島の対岸へとつながる建造中の橋の上で、戦闘準備が整えられている。
これほどまでに物々しい様子はこのHJPN村では初めてのことである。
何故完全武装の部隊が準備しているのか・・・それは、


しゃるる村が宣戦布告されました!!


というシステムログが流れたからである。
よって、別に求められてもいないが、勝手に援軍に馳せ参じることとした。
まあ同じ日本人村だし、gouさん一派を迎え入れて戦闘部隊もできたしね。
我々の初陣である。

しゃるるに向かってる旨を伝えると、相手ギルドの情報が提供された。
[OAF] という隣村ギルドで、外交官を差し向けるといきなり斬りかかられたらしい。
どうにもアジア人ゼンゴロシをモットーに掲げてるとのこと。

なんつー面白い連中と隣接してやがんだ・・・。
これは同じ日本人として手を差し伸べる必要があるな。
ということで戦闘部隊に訓示する。


「今からしゃるる村の救援に向かう。相手は"アジア人ゼンゴロシ"という絵に描いたような悪の権化だ。
遠慮することはないが、しゃるる村の為に死ぬかもしれん。
しかしそんなレイシストギルドをのさばらすわけにはいかない。
たとえどうなっても、死んでも悔いはないよなあ!?」


「「「うおおおおおおおおおーーーーーー!!!!」」」



士気は旺盛、もののふどもが覚悟決まったツラをしてやがる。
待ちに待った初陣で気もはやっている。
最高に良いコンディションだ。
よろしい、それでは作戦開始!


歩き続けること1時間半・・・




しゃるる村に到着。
あちらの戦闘員と合流したら、すごい人数になった。
こっちが15人ぐらいで、あっちを合わせたら40人ぐらいいるか?

前回に会った時 より心なしか原人度が下がってる気がする。
みんな服を着て、鉄製武器で武装してるからかな・・・。




OAF村は四方を壁と門でちゃんと囲んだ強固な砦である。
しゃるるも俺たちも攻城兵器なんていうおおげさなものは持ってきていない。
しかしこれを看破する方法はある、そう、組み体操だ。
門に張り付いた人間の肩に乗り、さらにその人間を乗り越えると、門を突破できるのだ。

なので40人近い人間が門を叩くでもなくひたすら
乗り越えようとぴょんぴょん飛び跳ねる絵面は・・・
やっぱ原始人だこいつら。
服を着てもプリミティブな行動様式はまるで変わってなくて安心したよ。

まあ実は一番最初に突破できたのは俺だったりするんだけど・・・。




中には赤いユニフォームのOAFの人がおり、
何が起こってるか理解できない様子ながらもとっさに抜刀している。
なかなか場慣れしてる、デキそうなやつだなこいつ。
しかしこの数で囲めば関係ない、壁際にまで追い詰め、グチャグチャッと斬殺。
そんな感じで3人ぐらい殺したのかな。

どこの国のギルドか知らないが時差があるためか、
ログイン人数は少ないようだった。




砦の外に無所属の赤ネームがいた。
タイミングからみておそらくOAFの関係者だろう。
殺人活動はギルドタグを外したやつにやらせてるってことかな?
きたないやつらだ!

囲むとひざまずき両手を上げて即降参ポーズをとってくるも、
こちらが逃がす気がないと知ると斬りかかってきたのでこれも斬殺。


数人の極悪人を成敗して良い気分になってると、
ここでまずいことが起きた。




遠くから何人かが走りこんできて、特に俺に斬りかかってきたこの黄色い服のバルディッシュ持ち・・・
ギルドタグがConvictusだ!!

これはまずい、ConvictusはFeudal Unionという連合の主幹ギルドで、
Feudal Unionはこの世界の中央部の最大勢力であり、
我がTIC連合とは不可侵関係にある。

あっちから斬りかかってきてるといえど、おそらくOAFとなんらかの関係があるか、
あるいは俺が大人数を率いてここにいるのが不可侵破りと思われたか。
何度か剣を打ち合うとあちらもこの人数に勝ち目なしと引いていったので、
俺たちも追わず撤退することに。


そして村に帰還した辺りのタイミングで・・・。

ConvictusがHJPNに宣戦布告しました!

Convictusがしゃるる村に宣戦布告しました!


のログが連続で流れる。
パパパパパウワードドンッ である。

まずいまずいまずい、なにがまずいってTIC連合に迷惑をかけてしまうこと。
あまりヘイトを買い過ぎて蛮族認定されるとろくなことにならないのだ。
TICの後ろ盾が俺たちの一番大きな安全保障なので、Feulda Unionは元々仮想敵といえど、TICに嫌われるような勝手はできない上に、
この事態を見て連合ギルドからも既にそっこーで大量のチャットが飛んできている。
藪を突いたら大蛇が出てきたのだ。


幸い俺はConvictusに仲の良いやつがいるので、そいつを通して話をしてみると・・・

yukky 「よー元気ー?話は聞いたー?俺は君とは戦いたくないよー。」
CNVT 「やあフレンド。事故があったみたいだね。俺たちも戦争は望んでいないよ。」
yukky 「おー、そうだよね!平和が一番だよね!和平の話を通してみてくれない?」
CNVT 「もちろんギルマスには話してみるけど、HJPNはしゃるる村の手助けはもうしないよね?


・・・
どうやら話を聞いてみると、しゃるるがカウンタージャングルとか言いながらConvictus周りの木を全部伐採するなどしていて、
そのハラスに怒り心頭のようだ。


─── 決断のときだった。

yukky 「もちろんだよ!しゃるる村とは一切関係ないよ!」

和平した。
しゃるるは、まあどうにかなるだろう。
戦争後に生きていたらまた会おう、戦友よ。


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Life is Feudal MMO日誌(9) - 軍備宣言とHJPN国として独立!

2017-12-11 05:10:18 | Life is Feudal

前回分 → Life is Feudal MMO日誌(8) - 交易と特産品について
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百年兵を養うは、ただ平和を守るためである。


── 大日本帝国海軍司令長官 山本五十六




── 軍備宣言
我がHJPN は軍事力を整備します。
その為に昨夜、突貫で組織改編を行いました。
ギルドdiscord内で説明するには長くなりすぎるので、
ギルメン向けとはなりますがここに意図や今後の注力事項をアナウンスさせていただきます。

順番に説明していきます。


1, TIC国から独立しHJPN国を建立

既に達成しました。
TICのVassal状態だったので、自分たちで宣戦布告ができなかったりとかしたので、
TICに事情を説明し了承を得、我々はHJPN国として独立しました。
ただしTICとの関係はこれまでと同様に継続、TICに追従します。

そして傘下ギルドが3つあります。
[8CRS] [PJPN] [PoHW] です。

8CRSは実質そのままHJPNです、ただ橋のためだけのサブギルド。
もうひとつのサブギルドがPJPNだけど、これは後に説明します。

PoHWは日本人12人の小村で、HJPN村のすぐ真南に住むことになりました。
初心者ばかりなので今は実質傘下ギルドという形で、資源面で支援する代わりに
有事の際などはあちらにも戦力になってもらいます。

以上のギルドは全てHJPNの門やアイテムや施設にアクセスでき、また逆も同様です。
特に8CRSとPJPNはあくまでもHJPN村を本拠として活動します。


2, 戦闘部隊用サブギルドを作成

戦闘部隊用のサブギルドPeaceKeeperJapan [PJPN] を作成、ギルマスは俺です。
前々から戦闘部隊を作りたいねとは言っていたので、今回Ninja村からgou一派という
15名ほどまとまってやってきた武闘派をそのまま基礎としてサブギルドとした。
わざわざサブギルドとした理由は、HJPNのギルド領域だけでは手狭になってきたから。

HJPN領土のすぐ西にPJPNのギルドモニュメントを建設し、まずそこに戦闘部隊の仮設キャンプを準備。
急ごしらえのリスポン地点とするが、あくまでも施設や活動などはHJPN村を本拠に利用する。

ちなみにサブギルドPJPNを作成した理由はほぼ領土的な理由なので、
まあ今回きたgou一派をとりあえず一箇所にまとめて慣れてもらうのもあるけど、
HJPNに溶け込んできたなと思ったらPJPNは領土の為だけにギルドモニュメントだけ残して(植林地や畑、施設保護に使える)
メンバーは全員HJPNに統合するのもアリかなと思っている。

HJPNとPJPNが宗主国と属国な以上、宣戦布告などは一蓮托生なので
実はサブギルドに分ける意味は本当に一派の区別と領域以外にはないのだ。
なので戦闘行動は別にHJPNメンバーでも参加してもらってもちろん構わない。


3, 戦闘部隊創立の意図

戦闘行為というのは紛れも無くこのゲームのコンテンツのひとつであるから、それも十分に楽しめるギルドにしようとしたのと、
島国でかつ周囲の外交状況も固め、また橋や関所なども建設し始めて、HJPN村の平和が盤石に近くなってきたからである。

つまり今回Ninja村から雇い入れたgou一派や、HJPN自体にくすぶっていた戦闘員たちを攻撃部隊とし、
主にはPKギルドなどを対象に宣戦布告して討伐を開始する。 つまりPKK活動だね。
そして彼らがこちらに反撃で攻め入ろうとしてくるなら、
関所や橋やHJPN村などに固めた防衛施設で籠城しつつ、
TICや連合各国に援軍を要請する。

つまりよほどの大国相手でない限り鉄壁の防御を手に入れつつあると思えたので、
ちょっとぐらいはっちゃけた活動で戦闘コンテンツを楽しめる余力が生まれたといえる。
ただNAサーバー内で無差別に殺しまくってヘイトを買って周囲を敵に回すと本末転倒なので、
あくまでもヘイトを買わない対象、または俺たちが所属する連合の敵などに的を絞り、
戦略的かつできるだけ我が村の平和を脅かさないように、戦闘コンテンツを楽しめる環境を作っていく。


だからここで訓示。
今回加入したgou一派や、HJPNから戦闘部隊に加わる諸君。
あくまでも戦略目的は、ただ敵と定めた目標を楽しみだけで撃滅するのではなく、
兵士として「HJPN村の平和を維持し、HJPN村民を守ること」が第一である。

なので本気でやばそうな相手とは無茶に事を構えないし、無駄に事を荒立てることもない。
まずは周辺のPKギルドに宣戦布告しその討伐を行い、地域の平和を確立する。
そういった戦闘経験を積めば、将来起こるかも知れない大戦争の際にも役立つはず。

なのでHJPN村に脅威になりそうな戦争はしないが・・・TICが事を起こしたときは別である。
ゲーム内での有数の勢力を持つTICが互角の相手と戦うときは、それはもうゲームの頂上決戦であると思うし、
LIF内の世界大戦ということもできるので、そういう状況なら全力でTICと同調する。

そういった事態がないとも限らないので、それに備えて戦闘訓練とPKK活動で経験を積み、
戦闘力を高めてHJPN村を防衛していきましょう。


4, HJPN国内地図



上記の画像のような感じである。
そして今後の建築計画としては、HJPN領内にある畑や植林場はPJPN領内へ移動させ、
HJPNの防壁を今より拡張し新区画を作って、PJPN仮設キャンプの連中の住居や、
また人口に伴い需要の増した施設などを新たに増設していく。(調理場や倉庫や厩舎や練兵場など)

狙いは、やはりせっかくの大人数は一箇所でまとまって大きな村としたほうが、
賑やかで楽しいしモチベーションも上がるし一団となっての連携もとりやすいからだ。
なので現在のPJPNモニュメント周辺は本当にただの植林場や農業地区となる予定で、
住居や施設はあくまでもHJPN村を拡張してやっていく。

ただしまずは防衛施設として関所と橋の完成を第一優先で。
ゴールデンタイムとなれば暇人を集めてマンパワーで作業を進行させていきます。


5, 外交官ポストの変更

yukkyがgou一派含めての戦闘部隊創設にエネルギーを使っている為、外交官を新しく任命します。
その外交官は、新たに合流したPoHWの人になるがytcamileことかみーゆくん。
なぜいきなり外部の人に委託するのかというと、実は俺と彼は古い付き合いがあり、
Civ5マルチ などにも参加し、世界史や外交について研究し、遂には外務省の扉も叩き、
アメリカ人の彼女がいるなど英語スキルもチャレンジャー級であり・・・

つまり付き合いの長さ・戦略的視野・外交・英会話スキルなどいずれも申し分ない人材なのである。
もう既にTICの説得などで活躍してもらいました。
代わりを任せて何の不安もないし、ギルドの意向に沿った外交活動と戦略を展開してくれることでしょう。


6, 最後に

色々ギルド内向けへの告知もかねて書きましたが、
うちのギルドは実は堅苦しくありません。
かなりゆるーくアバウトに運営されています。

誰がどの職をやって!とか固定してないし、ノルマとかもないし、
それぞれがそれぞれのスキルややり方で村の共同運営に貢献してもらい、
村人の一員として運営が用意したゲーム要素をまったりと遊んで、
歴史や情勢の動きを眺めたり、村開発による景色の変遷や町への発展を眺めたり、
戦闘部隊は軍事教練でプレイヤースキルを磨いて敵の拠点を攻略したり、
ほんとうにまったりと遊んでます。

Steam組の参加もまだ2週間後ぐらいになるし、
LIFはまだまだこれからのゲームだと思ってるので、
まあゆったりとHJPNでスローライフを過ごして、
こののどかかつシビアな世界で生き残っていきましょう。


現在のHJPN国民は70人ぐらいか。
このまま日本人が暮らす平和な楽園として拡大していけるかな。
Steam組を迎えてものどかに気ままに暮らしていける国づくり、
まずそれが俺の戦略目標かなー。


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自衛隊の巡航ミサイル保有、JASSM-ERについて

2017-12-10 21:08:23 | 軍事ネタ

Twitterやコメント欄で話題があったので、本日は軍事記事を更新。
航空自衛隊が採用を検討している巡航ミサイル、JASSM-ERについて。

当ブログでは7年前にも自衛隊での巡航ミサイル保有の必要性を書いていたが、
年月を経ていよいよそれが実現しそうなところにきてるのは感慨深い。 → 自衛隊の敵地攻撃能力の保有について
現在の日本にとっては最も安価で確実な防衛手段のひとつである。




1, 巡航ミサイル保有について

まず巡航ミサイルとは、艦船や航空機に搭載して敵地を攻撃するタイプのミサイルである。
専守防衛を唱える自衛隊では創設以来から、このような敵地攻撃用の兵器というのは禁じられてきた。
なので今までは北朝鮮のミサイル脅威に対しては、ミサイル防衛(MDとも)を重点的に整備することで対処してきた。
有名なのはイージス艦とかパトリオットとかそういうの。

しかしここで問題が提起される。
北朝鮮のミサイルを迎撃する為の兵器ばかり揃えていても、迎撃率は100%なのか?
つまりいくらMDに力を入れても、例えば10発の核ミサイルを撃たれひとつでも迎撃仕損じれば甚大な被害を被る。
そして現状のMDの成功率は高いのか。
答えは否である。

これも弾道ミサイルとMDについての解説記事を過去に書いたので、 → 弾道ミサイルについてと、MDに関して
ここでは簡潔に説明すると、核兵器が搭載される弾道ミサイルは宇宙高度から落下してくるので、
その突入時の速度は最も高速なもので秒速8kmに達するものもある。
そのような超高速の物体を確実に迎撃する手段など、現代でもまだ存在しないのだ。


つまり北朝鮮のミサイル脅威に対して現状のまま、「撃たれてから対処する」のでは分の悪い賭けとなる。
それではどうするか。
「撃たれる前に排除する」のが一番だろう。

今までは例えば有事となっても、北朝鮮が撃ってくるまでこちらは対処手段がなく、
2発目3発目となっても撃たれるまで待たなければならないという武装状況だった。(アメリカ軍を除き)
それが巡航ミサイルを配備すれば、完全に撃つ態勢に入っていて位置も判明している敵ならば、
撃たれる前に潰すことが可能となるので、撃たれてから対処するよりもよほど安全な策となる。
これを軍事では敵策源地攻撃とも呼ぶ。

アメリカのように敵基地本格空爆の為に空母打撃艦隊を整備する必要もなく、
単に一発1億円ちょいの巡航ミサイルを保有するだけでリスクは大幅に低減される。
弾道ミサイル一発でも着弾した時の被害を考えると、巡航ミサイルは最も安価な防衛兵器のひとつなのである。


2, なぜJASSM-ERなのか

ここで疑問に思うのが、何故トマホークではなくJASSM-ERなのか?
JASSM-ERは艦載型のトマホークと違い、航空機搭載型巡航ミサイルなのである。
F-15EやB-1Bなどの爆撃機に搭載され運用される。
そして現状、航空自衛隊はJASSM-ERを搭載できる戦闘機を保有していない。

自衛隊はイージス艦も保有してることを考えれば、アメリカ軍のようにイージス艦へのトマホーク搭載が普通であり、
俺自身も過去記事において全て艦載前提に巡航ミサイル保有論を書いてきた。

なぜ航空機搭載型なのか、空自は現状の機体を改修するか、
調達が決定している新型戦闘機のF-35でしか運用できないのに。
理由をいくらか考えついたので考察してみる。


A, ステルス性と射程の問題

巡航ミサイルの弱点は、巡航速度が遅いことであり、基本的には亜音速域での飛行となる。
その為に巡航ミサイルは一度敵に捕捉されてしまえば、高射砲でも対空ミサイルでも簡単に撃墜されてしまう。
それへの対策として、トマホークなどは敵に捕捉されない飛行ルートを設定したりするわけだが、
最新型のJASSM-ERはステルス性能が従来のものよりも大幅に向上しており、捕捉されにくいとしている。
なので今後の現代戦にも対応できるだろうということ。

もうひとつは射程である。
従来では航空機搭載型の巡航ミサイルはそのサイズの制限から射程が短く、
艦載型のトマホークが半径2000km以上を射程に収めるのに対し、
従来のJASSMは半径400km程度の射程しか有していなかった。

それが最新型のJASSM-ERになると半径1000km程度にまで射程が延伸されたので、
日本の運用目的なら射程の問題はほぼ解決され、ステルス性も向上し撃墜されにくいという、
ミサイル自体の性能からトマホークよりもJASSM-ERを選択したという見方。


B, ペイロードと運用幅の問題

もうひとつ推測される理由は、おそらくペイロードである。
ペイロードとは武装搭載量のことで、艦載式トマホークの場合、イージス艦に搭載されることになるが、
日本は近い将来を入れても8隻のイージス艦しか保有しておらず、しかも1個護衛隊群につき2隻ずつの運用となるので、
敵の弾道ミサイルや航空機迎撃のための対空ミサイルを積んでいる上に、攻撃用トマホークも搭載となれば、
搭載量の問題から肝心の対空防御の持続力が低下する問題。
VLS(発射管)のセル数は限られているのだ。

なので数少ないイージス艦にMDも対空も敵地攻撃もとあらゆる負担を押し付けないように、
艦載型トマホークではなく航空機搭載型のJASSM-ERを採用したというのも理由として考えられる。
任務負担の分散だね。

もうひとつは運用幅、まあひいては機動性の問題。
最優先任務としてMDに最適な位置に配置されているべきイージス艦は、
攻撃任務時に最適な位置にいない可能性も高い。
なので航空機運用にした方が攻撃位置の選定や、またその配置につくまでの機動力もあるので運用幅も広がり、
上述した各利点も相まってトマホークではなくJASSM-ERの採用を検討していると言えるのではないか。


以上、今回の自衛隊の巡航ミサイル保有論の考察である。
いずれにしても専守防衛の自衛隊に初めて敵地攻撃能力を持たせることが現実的に捉えられていることは、
時代の変遷を感じる。
全通甲板式の空母型護衛艦の配備も今や普通となり、次に敵地攻撃ミサイルとなれば、
今後もあらゆる武装の解禁が検討されることになるかもしれない。

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Life is Feudal MMO日誌(8) - 交易と特産品について

2017-12-08 21:07:24 | Life is Feudal

前回分 → Life is Feudal MMO日誌(7) - 台頭する王国たち
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貿易とは人と己に利益をもたらすものである。

自らだけでなく相手の利益も考えてやれば、得るものはかえって大きい。


── 江戸時代の貿易商 角倉素庵




今日は交易と特産品について解説しよう。
一人では何もできないこのゲームにおいて、交易は重要である。
俺たちの地域でも隣人から武器だのツールだのを頼まれたりするし、木材を融通し合ったりする。
ただそれだけじゃない、このゲームには特産品という概念がある。

特産品とは・・・木材を切り出したり、鉱石を掘り出したり、動物の皮を剥いだりすると、
稀にそこの地方名がついたRegional resourceというものが採取できる。
例えば俺たちの住むHJPN島は一番南西の島なので、
上の地図で言うとSouthern Drifters という銘の入った素材が入手できる。

そういう特産品は普通の鉱石や木材ではない。
何に使うかというと、例えば上級施設を建築する場合、
使用する素材に特産品を指名されたりするのだ。
しかもどれでも良いわけでなく、地方名を指定されて。

なので必要となったらその地方に行って資源を採掘して稀に出てくる特産品を探さなければならないが、
世界が広大すぎるこのゲームでそんなことはやってられない為、
いまや各村々は自地域の特産品はある程度プールしておき、
よその地域の特産品と交換するという交易が活発化してきている。


上の地図で言うと、北極辺りのIcy Hermitsとかすごいレア特産品な気がする・・・。
雪国に住む人ってただでさえあまりいないと思うのに、その上に孤島だなんて。

今日はそんなお話。




らいず 「yukkyさーん、新しい施設建築の為にCentral DomainのRegional Ingotが欲しいです。クオリティはー、80以上で!(爆)」
yukky 「おっけー。」

ということで俺たちの地域のSouthern Driftersの特産インゴットを交換に出し、
Central Domain産のものと交換してもらおうと他ギルドに外交をかける。
Central Domainといえば・・・あのギルドがあるな。
よし。

yukky 「もしもーし、ロンちゃーん、特産インゴット余ってたりしなーい?トレードしようYO!」
ロンちゃん 「へーいゆっきーまるでStick from bushだぜ!残念だけど余ってないな~。」

日本人ギルドSamuraiのGMである。
持ってないか~。

うーん、Central Domainといえばもうひとつ日本人ギルド知ってるけど・・・




しゃるる村
配信者ギルドで人数100人ぐらいいて外人ギルドとかもけっこう噂してたから、
昨夜遊びに行ったら変な原人みたいなやつらにやたら囲まれたしな・・・。

他ギルドに襲われまくったせいか人数の割にあまり発展してなかったし、
なんか昨夜のウホウホ軍団を見ると特産品とかそういう文明的なものはそもそもあまり知らない気がする。

「なんか出たウホ!Regional?なんだこれウホ!」
「要するに木材だウホ、焚き火に焚べるぜよ!」
「そういうことか!オマエ天才!ウホッウホッ!」(一同ジャンプする)

みたいな感じでわざわざ取っておいたりしてなさそうだ・・・。


う~ん、となると、あそこだな。




やっぱりTIC、我が盟主。
俺たちの地域では一番でかい勢力なので、他地域の特産品も交易でストックしてるんじゃないかと。
聞いてみると、残念ながらTIC自体に在庫はないそうだが、Central Domainの知ってるギルドに口利きしてくれるという。
そして・・・。

TIC 「へいyukky、Convictusの拠点は知ってるか?そこが取引してくれるそうだ。」
yukky 「おお、ほんとかー、ありがとう!」
TIC 「いいってことよ、ちなみにクオリティはいくつぐらいの持ってんだ?」
yukky 「うーん、知らないけど、そういやさっきらいずが80とか言ってたから、だいたい80ぐらいだ。」
TIC 「OK、Convictusの連中はそんな高品質なの持ってないそうだから、今頑張って精錬してもらってる。ちょっと待ってな。」


よーし、これで一件落着かーと思ってギルドチャットで報告すると・・・

らいず 「ええ、本当にQ80って言っちゃったんですか!?あれは冗談ですよ、そんな高品質なのほんとめったにないですよ!本当はQ44です!!」

・・・や、やばい。
そうか、特産品のQ80なんてめったにないものなのか・・・。
俺は生産素人だからそういう相場には疎いんだ・・・。

ど、どうしよう、今つくらせてるとか言ってるしな・・・。
しかもConvitctusってMAP中央にある連合で、実は目下仮想敵だったりするし、
あまりうかつなことはできないんだよなあ。
かといってTICにいまさら「ごめん、本当はQ44でした!Q80なんてありませんでした!」とか正直に言っちゃうと
ギルド内での連携や統率がいい加減に思われて信頼なくしちゃうかもしれないし・・・。
よし、上手いこと言ってごまかそう。


yukky 「ああ、彼ら今Q80のないんだ、残念~。それならわざわざ作ってくれなくても良いよ!俺らQ44"も"持ってるから、低品質なのと交換で大丈夫!!」
TIC 「・・・大丈夫だ、yukky。君は生産に疎いかもしれんが、君たちの鍛冶屋はきっと高品質な素材を望んでるはずだ。」
TIC 「遠慮するな、必ず奴らに作らせるから俺に任せておけ、TRUST ME.


・・・やばいw
Convictusの連中が持ってないなら仕方ないから低品質なの同士でいいですよーと丸く収めようとしたら、
転がってはいけない方向に話が転がった。
俺らがTICの外交関係に気遣って譲歩してるとか勝手に勘違いして、
仮想敵なのも相まってConvictusにムチを打ち始めた・・・。
こんなありがたくない"トラストミー"鳩山元首相以来だよ。


TICは俺らに良かれと思ってやってくれてる。
ただこれでConvictusがいま必死こいて精錬作業してるのが終わって、
Q80の特産品が出たとしても、俺らは持ってないのである。
自分から言い出しといて、これは外交問題だぞw

いざ本当にやつらがQ80を用意してきたら、
「お前らに渡すものなんかQ44のこれで十分じゃけぇ、おまえら同じ日本人のSamuraiやしゃるる村を襲ったことあるけん、同胞の落とし前じゃけえ。」
といきなり映画「仁義なき戦い」的な義理堅い任侠ギルドのふりすればミスは誤魔化せるかもしれんが、
強硬的にいくと最悪これきっかけでTIC連合とConvictusの連合がぶつかるまである。
・・・どうしようか。




yukky 「はじめましてー。TICから聞いたよ~、君たち低品質なのしか持ってないんだって?それでいいよ!俺らもQ44のあるから!^-^」
Convictus 「おお、ほんとー?ありがとう!今後も良い取引していこうね!」

・・・結局、TICを間に挟んでるからややこしくなるということに気づいて、
Convictusと直接やりとりすることにした。
上手いこといったw

本当は高品質なの欲しかったんだけど仕方ないから君たちに合わせて今回は低品質なのでいいよと、
謎の上から目線でちょっとした貸しみたいなのも作ることができた。


・・・ミスを隠すためにCivばりにハッタリだけでやり過ごしたな。
これが交易である。
いやあ、今日も平和でよかった。


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