Life is Feudal MMO日誌(5) - 南部連合計画

2017-12-02 22:33:20 | Life is Feudal

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この大地、この自然は先祖から譲り受けたものではなく、

我々がほんのしばらくの間、子孫から借りているものなのだ。

それ故に自然は子孫に残して返さなければならない。


── ナバホ族のことわざ




現在、俺たちのHJPN島には木材がない。
元々深い森林などない地域ではあったが、いくつかのギルドが定住するにつれて木々は伐採され尽くした。
はじめから広大な樹海があるような地域ではこんな問題はまだないのだろうが、
この南部地方においては、森林不足が全ての住民共通のネックとなっている。

対策として共存している4ギルドともに植林に力を入れてはいるが、その効果はまだ出ていない。
植林に精を出し、時が経ち、このテラフォーミングが実を結べばいつか問題は解決されると思われるが、
現在のところ植樹した木が育ちきるまでに、推定でおよそリアル2週間程度かかると見込まれているのだ。

当座の解決策としては、大陸に渡り遠隔地から木材を運ぶこと。
遠隔地の森林を伐採し、かさばる木材をはるばる運び、
橋も架けていない海峡を渡して村まで持ち帰ることは、
もちろん並大抵の労力ではない。
ただそうせざるを得ないので、ギルメンが大々的にその輸送計画を立案実行。
結果、一往復に2時間程度かかるらしいが、この作戦はある程度の成功を見た。


しかしそんなとき、

ギルメン 「yukkyさん!対岸の砂浜の丸太集積地に来れますか?」

呼びだされたので行ってみると、




ギルドAranor [Ara] の面々がいた。

Ara 「あなたが外交官ですか?是非ともあなた方の持つ木材についての商談を始めたい。」

初接触となるがAraの存在はこちらも認知していた、俺たちの村から南東に位置する、大陸側のギルドだ。
周囲は割と不毛の荒野であり、なるほど、俺たちが木材を大量に輸送しているのを見て出張ってきたか。
しかしこの木材は遠方から多大な労力をかけてピストン輸送している木材なので、
はいそうですねと素直には言えない。

Araの持つ銀塊との交換などが提示されるも、木材自体が貴重すぎてそれとも釣り合わず、
結局この取引は不成立となったが、内陸にある森林の位置を教え、
今後ギルド同士で上手くやっていこうという形で商談は収束した・・・と、そのとき、

Ara 「おい、別のギルドのやつが来る!だれだあれは!?」

と言いながらAraに囲まれたその人は、




Yukata [Peca] ・・・ああ、pecaの人たちか。
前回記事 で書いた、集団でうちの村に移住してくる人たちだな、最後の一人と見た。
夜な夜なカートを引きずってまっすぐこっちに突進してきたので警戒されたが、
このときのYukataさん曰く「半分寝ながら歩いてました」とのこと。
無理もない・・・荷物を満載したカートを引きずってこの距離を踏破するとは・・・。
そりゃ他の人に比べて1日ぐらい遅れる。
しかしなんてタイミングだ。

それを説明すると、Araの人たちも「なんだ~そういうことか、これからもよろしくね」みたいなことを言って去っていった。
ちなみにこの時のYukataさんの積荷は中身を小分けしてちょっとずつ運んで村に持ち帰ったものの、
カート自体は海を渡す手段がなく、放置するのもどうかなと思ったので、
Araの面々に使ってくれと言うととても喜ばれた。
作るのにもけっこう木材消費するものらしい、これ。
今の俺達にとって木材は金よりも価値があるからな。
彼らが遠方の森から木材を運搬する際に役立つだろう。




それからしばらく後、次はAraのギルマスから呼び出される。
この交流を聞いて連絡をとってきたんだろう。

Araギルマス 「はじめましてyukky。どちらが上でもない、交易と同盟について話し合っていきたい。」
yukky 「こちらこそはじめまして。Araさんは他に同盟ギルドってある?」
AraギルマスAshlandやTIC、ArgyllsConvictusとは友好的だよ。」

正直TIC以外は知らない名前だった。
後者2つはあまり大きくないらしいが、特筆すべきはAshland
このAraマスター曰く、100人前後のギルドで、なんとここから目と鼻と先の南の孤島に住んでいるらしい。
衝撃的だった、近所の孤島にそんな大規模なギルドがあって全然気づかなかった。
お互いが島同士だし、俺たちの村から南東は荒野ばかりであまり行かなかったからだろうなあ。

そして情勢の話になると、興味深い計画を話しだした。

Araギルマス 「もし危機が迫るとしたら大陸側からくる。その際、地理的に我々はあなた方の盾となる。その時は軍事的支援をしてほしい。」
yukky 「そういった事態が起きれば俺たちも対岸の火事とは捉えない。戦いの際は武器や人員を供給する。その他には必要なものはある?」
Araギルマス 「実はAshlandと考えていることがある。AraとAshland、それにTICとHJPNで連合と化し、南西部をお互いの防衛圏としたい。The Southern Coalitionだ。」

The Southern Coalition・・・南部連合か。
この構想は・・・。




地図でいうとこういうことになる。
今まで俺たちHJPNは、自分の島のTICやその他のギルドと共存し、島内だけの繁栄に動いていた。
それが対岸に位置するAraと、南東の孤島にある大国Ashlandを交え、
南西部の地方全体でひとつの勢力となろうという壮大な話である。

これが成れば、この地域圏で既に同盟を組んでいるギルドも全部参画することになり・・・
把握してるだけで・・・まあおよそ8ギルドぐらいか。
構成人数は推定となるが350人ぐらいにはなるのかな?

かなり話が大きくなってきたな。


前回記事 で書いたように、いま北方はバイキングのバーゲンセールとなっており、
このゲーム開始以来からずっと冬の蛮族大感謝祭を好評開催中である。
特に北東部の大規模ギルド勢はそれでお互いに削り合っており、
どこかが平定して決着がつかない限りは、
延々と大規模に消耗戦を繰り広げていることになる。

そんなさなか、一度も大規模な戦争が起きていない南西部でこの南部連合が成り、
このままぬくぬくと内政と富国強兵に励めば・・・いつしか、僻地と呼ばれたここが、
この世界で最大の力を有する勢力となっているんじゃないだろうか?

そうなれば、万が一北方蛮族が大南下してきたときに抗う力となるし、
また難民が押し寄せてきたり、Steam組の解禁で人口が大流入する事態となっても、
確固たる基盤を整えておけばいずれも戦い抜ける力となる。


今は平和的にしか考えていないが、世界の流れによっては、
逆にこの南西部から大陸の中心部や他の地方へ打って出る帝国となることも・・・。

うん、間違いなく面白そうだ。
でかい同盟関係は戦争に巻き込まれるリスクも増すが、
南部連合はぜひとも俺も取り組んでいきたい。

まだAshlandやAraはTICにこれを話していないらしいので、俺はその橋渡しをうまくやって・・・
ついでに連合内でもちゃんと発言力を持つために実際的な実力、つまり技術レベルと軍事力強化にも励んで・・・。
まあ軍事力強化にも木材は必要なので、しばらくは今までと変わらず植林に励むことになるが、
この南部連合によってとり得る戦略は大きく変化していくだろうと思う。

ギルマスのないとうさんとももっと話し合わなきゃ。


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