ARMA2戦場日誌その4 ~ 空中騎兵 ~

2010-12-29 20:18:30 | ArmA2



この日の戦いは、我がロシア軍が劣勢に立たされていた。
太陽が照りつけるここTakistanの砂漠地帯では、
各地で米軍部隊との戦闘が勃発していたものの、
重装甲兵器を多量に投入している米軍を駆逐するのは容易ではなく。

戦力を集中しての強力な一打により、損害を出しつつもやっと米軍拠点を占領しても、
その間に他の戦線で我がロシア軍部隊が敗退を喫するという戦局だった。


俺とクラン員のmojaは、司令部にて新たな攻撃作戦の準備を行っていた。
カラシニコフ小銃のマガジンやグレネード類、
RPGなどの対戦車ロケット弾や対空ミサイルなど、
補給用の弾薬をせっせと装甲車に積み込む作業。

前線での火力を十分に維持できるように、
できるだけ長時間前線で戦えるように。

作戦についての話や、ただの談笑を交えながら、
対戦車弾は何発で、対空ミサイルは何発で・・・
と指示した配分どおりに、装甲車に積載していく。


すると、西の方向の山岳地帯から航空機の飛行音が接近してくる。
ヘリの音・・・友軍かなと思いながらも注視してみると、
太陽を背に突如姿を現したのは、米軍の攻撃ヘリだった。
瞬間、ロケット弾が大量に放たれる。
鉄の雨だ。

俺とmojaはとっさに伏せたりして、運良く負傷はしなかったものの、
司令部は炎に包まれていた。

ロケット弾が尽きたらしく、米軍ヘリは西の方向へ引き返そうとする。
逃がすか!
とっさに、装甲車に積載したばかりの肩撃ち式のIGLA対空ミサイルを取り出し装填。
既に3kmぐらいは遠ざかった米軍ヘリに向けてロックオン。
IGLAは歩兵が肩撃ちできる小型ミサイルだが、射程は5kmはある。
トリガーを引くと、攻撃ヘリはフレアを放出するが回避しきれず、
地面に急降下したあとに、遠くで爆発音が鳴り響く。




mojaと歓声を上げるも、またすぐに米軍ヘリはやってきた。
次は2機、3機と立て続けに急襲してくる。
他の味方も対空ミサイルを担ぎ始め、空には白い尾を引く光の矢が3本、4本、5本と次々と打ち上がっている。
敵のヘリもフレアで回避したり撃墜されたり、うかつには近づけなくなったが、
次は米軍の大型輸送ヘリであるCH-47「チヌーク」が高速で接近してきた。
そして後部扉が開き、そこから次々にパラシュートが大量に降下する。
次は空挺部隊か!

あげくにさらに別のチヌークが装甲車なども吊り下げて空輸してくる始末。
敵はなにがなんでも空からこの本拠地を攻め落とすつもりらしい。


結果的に、この波状的な空中騎兵部隊(ヘリ・コマンド) による空襲攻撃を受け続けたロシア軍司令部は、
その全機能を喪失し、敗北となった。


今回は作戦準備段階の補給作業中という日常の中の奇襲攻撃で、
油断してSSツールを起動してなかった為、
ろくにSSを撮影できてないので文章主体です。

10式戦車と機動戦闘車、戦車400輌までの削減について

2010-12-26 18:39:59 | 軍事ネタ

こんばんは、ゆっきぃです。
今日のテーマは、我が国が誇る陸上自衛隊の最新装備である、
10式戦車機動戦闘車について。


90式戦車10式戦車

10式戦車とは、老朽化した陸自の74式戦車を代替する新型戦車である。
2010年から調達が開始されたばかりで、現在のところ13輌分が取得されており、
また中期防整備計画の発表によると、2011年~2015年の間にさらに68輌を調達することが決定されている。

現在の主力戦車である90式戦車は50tという重量ゆえに、本土での架橋や高速道路での走行に問題がある為、
北海道での運用が主となっており、本土防衛には旧式の74式戦車が配備されている。
この点で10式戦車は90式戦車よりも軽量化し、重量を44tに押さえ本土での戦略機動性を高め、
同時に火力・装甲・機動性の全てが90式戦車よりも上回るか同等以上を目指した戦車である。
また統合的な戦術情報・指揮システムであるC4Iシステムを搭載することにより、
結果的に10式戦車の作戦能力は90式戦車を凌駕することと思われる。
外観上も90式戦車に比べ丸く小さくかわいくなった。

これから先は本土の74式戦車は全て退役し、北海道は90式戦車、
本土は10式戦車という配備態勢になっていくだろう。

尚、日本の戦車の寿命は概ね25年から30年前後と認識されており、これに従うなら、
2015年以降から90式戦車の順次退役が進行する可能性があり、
それも10式戦車で代替するかもしれないが、まだ未定である。


機動戦闘車のイメージ図M1128ストライカーMGS

機動戦闘車とは、現在陸自向けに開発中の装輪装甲車。
搭載予定の105mm砲は軽戦車や装甲車、歩兵陣地や建造物などを撃破する火力を有し、
加えて装輪方式により舗装された道路などでは時速100kmで機動できるものとし、
また戦車に比べ重量が軽いので輸送機による空輸も視野に入れている為に
侵攻を受けた際の即応展開能力に優れるが、
その分装甲は機関砲などに対する抗堪性を有する程度とされる。

これらの特徴により、歩兵の直接火力支援、または機甲部隊の偵察任務などの任務が想定されており、
第二次世界大戦時の突撃砲や対戦車自走砲の現代版といったイメージ。
同様の兵器としてはアメリカ軍のストライカーMGS、イタリア軍のチェンタウロ戦闘偵察車がある。


しかし機動戦闘車のような兵器には性能のバランスから、欠点もいくらか存在する。

105mm級の砲は前世代の戦車や軽戦車なら撃破できる可能性があるが、
第一線級の現代主力戦車に対しては明らかな力不足であり、
想定されている対戦車戦闘任務に充てるには危険が大きい。
あくまでも歩兵支援の為の陣地や装甲車への砲撃がメインといったところ。

また装輪式というのは、装軌式に比べ接地面積が小さい為に「踏ん張る」ことができず、
自分の砲撃時の車体の動揺を抑えるのに時間がかかり、
よってその場合には速射性能と命中精度に不安がある面で、
同級武装の装軌式装甲車よりも攻撃力が低下すると思われる。
もっとも、10式戦車の開発で得られた技術成果を導入することで、
ある程度車体の動揺を抑制できるとの発表もあり、実車の登場待ちといったところ。


もっとも重要なのが、財務省的には機動戦闘車を戦車と同種の兵器と認識していることだ。
つまり財務省は陸自の戦車の保有総数を一旦は600輌と定めたが、
これは90式戦車や10式戦車と機動戦闘車を合わせた数字ということになる。

機動戦闘車はあくまで装甲車であり、決して戦車ではなく、
火力・装甲・路外機動性の各性能を見ても、戦車の任務を代替することは到底できない。
もしも機動戦闘車を100輌生産すれば戦車は500輌しか保有できないことになり、
これでは陸上戦力の低下は明らかなので、この認識が改定されなければ、
せっかく開発された機動戦闘車は「いらない子」扱いとなるかもしれない。

しかも12月17日に発表された新しい防衛大綱では、さらに戦車を400輌まで削減するという。
この400輌というのが機動戦闘車も含まれた数字なのかどうかは記載されていないが、
もしも含んでの数字なら、尚更せっかく開発した機動戦闘車は不憫に思える。
10式戦車よりも機動戦闘車を優先する理由は思い当たらないので。


現在、陸自には341輌の90式戦車と、約550輌の74式戦車があり、戦車は合計900輌ほどである。
74式戦車は順次10式戦車に置換されるものとして、ここからどういった配備模様となっていくのか。

BF3は2011年後半!

2010-12-21 18:31:48 | 新作情報

EA CEO『Battlefield 3』は2011年後半に発売される事を明かす
http://gs.inside-games.jp/news/260/26047.html


BF3 の確定情報。
4ヶ月前の記事 でBF3の存在が明かされたことは書いたけど、
どうやら登場は2011年後半となるらしい。
半年以上先かー。
とはいえ、2005年から長らくBF2の続編を待ったプレイヤーからしたら、
そう長い月日でもないね。

しかし、詳細な仕様などは依然不明な状況。
BF3というナンバリングタイトルを冠するのだから、
恐らく64人以上の対戦規模を持ってくるだろうとは思うけど、
これもあくまでも希望と予測でしかなく、
EAから直接的な示唆があったわけではないからね。

BF2の続編だから現代戦となるだろう、というのもあくまでも予測でしかないです。
さてさて、どうなるかな。


BF:Bad Company などが売れて、なかなかコンシューマー方面に横道それた感があるけども、
ぜひとも大多数のユーザーの希望通り、本来の大規模戦なBFシリーズに回帰してもらいたいもんだね!
来年になればもっと情報が出てくると思われるので、期待して待ちたい。

我がクランのゲーリング

2010-12-20 17:12:36 | Wargame: EE



R.U.S.E. にて、クラン員たちでチームを組んでvs外人の4on4戦をプレイ。
4on4ともなると、その大規模さゆえに2on2や3on3とはまた違った戦術が必要で、
今までは4on4に慣れていなかったので負けることがあったのだけど、
最近はやっとやり方がわかったのでなんとか勝つことができてます。




最序盤は左翼に位置するクラン員の妹うp氏の陣地に敵装甲部隊が押し寄せてきて、
それを迎撃するために妹うpも装甲部隊を生産・投入。
いきなり消耗戦に引きこまれて氏は苦しそうであった。
緒戦から激しく火花を散らすが、空軍担当のtoppoの航空支援もあり左翼は持ちこたえ膠着状態に。

次は俺の持ち場である右翼で我が部隊による攻勢作戦を実施。
キングタイガーを主力とした重装甲部隊で敵の防衛線を突破、
toppoの爆撃機の支援もあり1人、また1人と合計2人のプレイヤーの本拠を蹂躙する。

それに呼応するようにMAP中央、そして左翼でも攻勢作戦が行われ、
全体的な平押しで勝利を重ねて敵軍殲滅、勝利といった感じに。




しかし、いつも空軍担当となるtoppoの役割は忙しそうだ。
各地の友軍から航空支援を要請され、
戦闘空中哨戒、航空阻止、近接航空支援、戦略爆撃、
といった航空作戦を展開していく。

MAP全体を眺めて飛び回る必要があり、
そして空軍担当というのはチームでも最も重要なポジションであることから、
どの地区を優先するかなど戦略的な判断力も必要とされる。


また空軍担当だからといって、地上兵力を疎かにすることはできない。
野良でやってるとよくいるのが、航空機だけ作って地上兵力を疎かにして、
敵軍の快速部隊に攻め込まれてどうしようもなくなってる人。
こういう人と組んでしまうと、援軍の為にリソースを割かねばならず、苦労するハメになる。
空軍担当は、防御用の地上兵力も十分に生産し、完全に自衛できてこそチームの足を引っ張らないのである。

それと爆撃は成功すれば良いというわけではなく、敵の防空網のリスクを考慮して、
費用対効果でプラスにならなければ爆撃が成功してもチームとしてはマイナスなのである。
撃墜された機体のコストと、爆撃で破壊した施設やユニットのコストは釣り合ってるか?
下手したらマイナスになっていないか?
多大なリスクを負いながらも施設を爆撃した結果、
敵軍のその後の行動に与える影響力は如何ほどか?

以上の管理をしっかりやってくれる点からしても、総合的に見て、
toppoくんは空軍担当として我がクラン内で航空機の運用が最も上手いと思う。
しかし、意外にもRTSというジャンルをプレイするのはR.U.S.E.が初めてらしい。


他のクラン員もみんな、それぞれの得意分野で上達して、
クラン内戦や対外戦の内容をもっと高次元なものにしていきたいね!

ARMA2戦場日誌その3 ~ 暗闇の中の戦争 ~

2010-12-14 17:27:51 | ArmA2



前回のARMA2戦場日誌その2 の続きで、まだ夜戦である。


「敵の戦車にT-34がいますね。」
「東欧かっ!」


という軽いジャブといった感じの会話をpesくんと交わしつつも、
あれから2時間ばかり時は経ち、ゲーム内時刻は22時を回った。
当然、戦局は進行している。

しかし、第二次世界大戦時代の老朽戦車が未だに配備されているとは。
遠く65年前の戦争、Red Orchestra を思い出す。




分隊を2班に分け、ストライカー装甲車2輌に分乗し車列を組んで出発。
俺は前方のストライカーに搭乗し、pesくんは後ろのストライカーに搭乗した。




基地から道路沿いに何kmか南下し、はるか南東の海岸の敵拠点を目指す。
しかし、つい先程まで自軍占領下にあった集落Pavlovoが、いつの間にか敵のものとなっていた。
ということは敵軍部隊が存在するということだ。
Pavlovoはもう目の前にきている。

これを危険に感じ、部隊には急遽街道から外れるように指示。
Pavlovoに突入はせず、集落を東回りに、森と草原の中に入った。


しかしそのとき。

後続車のpesくんの「あっ!」という声と共に、轟音と激しい衝撃を感じる。
車列に緊急停止と全員降車の命令。
続いて夜の静けさを破る激しい銃撃音が鳴り響く。
それを躱す為にストライカーから降りてパッと草むらに身を伏せる。




銃声は後ろから鳴り響いている。
緊急降車した後続の分隊員たちも後ろへ向かって撃ち返している。
草むらに身を伏せながら振り返ると、人影が動いているのが見えた。

つまり敵の連中は、集落に接近する車両の走行音に気づき、草むらの中に身を伏せて待ち伏せた。
俺たちが通過するのを待ち、通り過ぎたときに後ろからロケット弾を撃ち込んできた、というわけだ。


ロケット弾を被弾した俺の班が搭乗するストライカーは、
衝撃で全員が身体を激しく打ちつけて負傷していた。
しかしストライカー自体は爆発などしなかったので、
一気に全滅するということはなく、なんとか反撃が可能だった。




俺自身も敵を捕捉し、応射する。
近い、敵との距離は100Mも離れていない。
しかし敵も小規模な分隊規模で、初撃のロケット弾以外の重火器はなく、軽歩兵部隊といった感じである。
ロケット弾も1発で弾切れのようだった。
ほぼ同規模の歩兵戦なら負けるわけにはいかない。


少し撃ち合っていると、こちらの部隊員にも死者が出るが、
敵部隊が森の中へ後退し始めたので追撃に出る。

敵部隊は敗走すると見せかけて森の中から、
追撃するこちらの部隊員に向けて銃撃してくる。




しかし、近所から援軍に呼んでいたM1A1エイブラムス戦車がようやく到着した。
敵からの反撃もここまでだった。
あとは壊走する敵部隊員の背中を狙撃するだけである。


M1A1戦車が集落のメインストリートまで敵部隊を追撃し、沈黙。
夜の静けさが戻った。
敵の殲滅を確認。
この遭遇戦を制することができた。

しかしこちらの分隊員も半数が死亡し、被害は甚大である。
pesくんは「むしろyukkyさんあれでよく生きてましたね。」などと言うが、
敵部隊がもっと強力な対戦車ロケットやミサイルなどの火砲を装備していれば、
最初の奇襲攻撃でこちらはストライカーから降りる間もなく全滅していただろう。


今回搭乗していたストライカーには、通称"鳥かご"とも言われる
抗HEAT弾装甲"スラットアーマー"が追加装備されていた。
流石に車体はもう使い物にはならないが、追加装甲による生存性向上は確からしい。
これに救われたな。




その後は本隊と合流し、CH-47"チヌーク"に同乗させてもらう。
チヌークは大型輸送ヘリな為、大部隊の移動に最適であり、
車両なども吊り下げて運搬することができる。
敵の本拠地攻撃へと向かう一行らしい。




敵の本拠地を叩き、破壊し、我が軍の勝利アナウンスと共にこのゲームは終了となった。
敵味方で「gg」と言い合う。
前回記事から引き続き、今回の終了まで、4時間以上プレイしていた。
1ラウンドにこんなに時間をかけるFPSもあまりない。