Life is Feudal MMO日誌(8) - 交易と特産品について

2017-12-08 21:07:24 | Life is Feudal

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貿易とは人と己に利益をもたらすものである。

自らだけでなく相手の利益も考えてやれば、得るものはかえって大きい。


── 江戸時代の貿易商 角倉素庵




今日は交易と特産品について解説しよう。
一人では何もできないこのゲームにおいて、交易は重要である。
俺たちの地域でも隣人から武器だのツールだのを頼まれたりするし、木材を融通し合ったりする。
ただそれだけじゃない、このゲームには特産品という概念がある。

特産品とは・・・木材を切り出したり、鉱石を掘り出したり、動物の皮を剥いだりすると、
稀にそこの地方名がついたRegional resourceというものが採取できる。
例えば俺たちの住むHJPN島は一番南西の島なので、
上の地図で言うとSouthern Drifters という銘の入った素材が入手できる。

そういう特産品は普通の鉱石や木材ではない。
何に使うかというと、例えば上級施設を建築する場合、
使用する素材に特産品を指名されたりするのだ。
しかもどれでも良いわけでなく、地方名を指定されて。

なので必要となったらその地方に行って資源を採掘して稀に出てくる特産品を探さなければならないが、
世界が広大すぎるこのゲームでそんなことはやってられない為、
いまや各村々は自地域の特産品はある程度プールしておき、
よその地域の特産品と交換するという交易が活発化してきている。


上の地図で言うと、北極辺りのIcy Hermitsとかすごいレア特産品な気がする・・・。
雪国に住む人ってただでさえあまりいないと思うのに、その上に孤島だなんて。

今日はそんなお話。




らいず 「yukkyさーん、新しい施設建築の為にCentral DomainのRegional Ingotが欲しいです。クオリティはー、80以上で!(爆)」
yukky 「おっけー。」

ということで俺たちの地域のSouthern Driftersの特産インゴットを交換に出し、
Central Domain産のものと交換してもらおうと他ギルドに外交をかける。
Central Domainといえば・・・あのギルドがあるな。
よし。

yukky 「もしもーし、ロンちゃーん、特産インゴット余ってたりしなーい?トレードしようYO!」
ロンちゃん 「へーいゆっきーまるでStick from bushだぜ!残念だけど余ってないな~。」

日本人ギルドSamuraiのGMである。
持ってないか~。

うーん、Central Domainといえばもうひとつ日本人ギルド知ってるけど・・・




しゃるる村
配信者ギルドで人数100人ぐらいいて外人ギルドとかもけっこう噂してたから、
昨夜遊びに行ったら変な原人みたいなやつらにやたら囲まれたしな・・・。

他ギルドに襲われまくったせいか人数の割にあまり発展してなかったし、
なんか昨夜のウホウホ軍団を見ると特産品とかそういう文明的なものはそもそもあまり知らない気がする。

「なんか出たウホ!Regional?なんだこれウホ!」
「要するに木材だウホ、焚き火に焚べるぜよ!」
「そういうことか!オマエ天才!ウホッウホッ!」(一同ジャンプする)

みたいな感じでわざわざ取っておいたりしてなさそうだ・・・。


う~ん、となると、あそこだな。




やっぱりTIC、我が盟主。
俺たちの地域では一番でかい勢力なので、他地域の特産品も交易でストックしてるんじゃないかと。
聞いてみると、残念ながらTIC自体に在庫はないそうだが、Central Domainの知ってるギルドに口利きしてくれるという。
そして・・・。

TIC 「へいyukky、Convictusの拠点は知ってるか?そこが取引してくれるそうだ。」
yukky 「おお、ほんとかー、ありがとう!」
TIC 「いいってことよ、ちなみにクオリティはいくつぐらいの持ってんだ?」
yukky 「うーん、知らないけど、そういやさっきらいずが80とか言ってたから、だいたい80ぐらいだ。」
TIC 「OK、Convictusの連中はそんな高品質なの持ってないそうだから、今頑張って精錬してもらってる。ちょっと待ってな。」


よーし、これで一件落着かーと思ってギルドチャットで報告すると・・・

らいず 「ええ、本当にQ80って言っちゃったんですか!?あれは冗談ですよ、そんな高品質なのほんとめったにないですよ!本当はQ44です!!」

・・・や、やばい。
そうか、特産品のQ80なんてめったにないものなのか・・・。
俺は生産素人だからそういう相場には疎いんだ・・・。

ど、どうしよう、今つくらせてるとか言ってるしな・・・。
しかもConvitctusってMAP中央にある連合で、実は目下仮想敵だったりするし、
あまりうかつなことはできないんだよなあ。
かといってTICにいまさら「ごめん、本当はQ44でした!Q80なんてありませんでした!」とか正直に言っちゃうと
ギルド内での連携や統率がいい加減に思われて信頼なくしちゃうかもしれないし・・・。
よし、上手いこと言ってごまかそう。


yukky 「ああ、彼ら今Q80のないんだ、残念~。それならわざわざ作ってくれなくても良いよ!俺らQ44"も"持ってるから、低品質なのと交換で大丈夫!!」
TIC 「・・・大丈夫だ、yukky。君は生産に疎いかもしれんが、君たちの鍛冶屋はきっと高品質な素材を望んでるはずだ。」
TIC 「遠慮するな、必ず奴らに作らせるから俺に任せておけ、TRUST ME.


・・・やばいw
Convictusの連中が持ってないなら仕方ないから低品質なの同士でいいですよーと丸く収めようとしたら、
転がってはいけない方向に話が転がった。
俺らがTICの外交関係に気遣って譲歩してるとか勝手に勘違いして、
仮想敵なのも相まってConvictusにムチを打ち始めた・・・。
こんなありがたくない"トラストミー"鳩山元首相以来だよ。


TICは俺らに良かれと思ってやってくれてる。
ただこれでConvictusがいま必死こいて精錬作業してるのが終わって、
Q80の特産品が出たとしても、俺らは持ってないのである。
自分から言い出しといて、これは外交問題だぞw

いざ本当にやつらがQ80を用意してきたら、
「お前らに渡すものなんかQ44のこれで十分じゃけぇ、おまえら同じ日本人のSamuraiやしゃるる村を襲ったことあるけん、同胞の落とし前じゃけえ。」
といきなり映画「仁義なき戦い」的な義理堅い任侠ギルドのふりすればミスは誤魔化せるかもしれんが、
強硬的にいくと最悪これきっかけでTIC連合とConvictusの連合がぶつかるまである。
・・・どうしようか。




yukky 「はじめましてー。TICから聞いたよ~、君たち低品質なのしか持ってないんだって?それでいいよ!俺らもQ44のあるから!^-^」
Convictus 「おお、ほんとー?ありがとう!今後も良い取引していこうね!」

・・・結局、TICを間に挟んでるからややこしくなるということに気づいて、
Convictusと直接やりとりすることにした。
上手いこといったw

本当は高品質なの欲しかったんだけど仕方ないから君たちに合わせて今回は低品質なのでいいよと、
謎の上から目線でちょっとした貸しみたいなのも作ることができた。


・・・ミスを隠すためにCivばりにハッタリだけでやり過ごしたな。
これが交易である。
いやあ、今日も平和でよかった。


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