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膝を凍えさせてやって来た人には火が必要だ。 山を越えて来た人には食物と衣服が必要だ。 ── 『古エッダ』 オーディンの箴言より |
ある日、我がHJPN島に移民団が到着した。
彼らはギルド[Peca]、日本人ギルドである。
元々仲間内で村を運営していたものの、なんらかの事情で限界となり、
このたび集団移住に踏み切ったとのこと。
驚きなのがその移住元からの距離で、
と、遠くね?
この距離を集団で移動してきたのか・・・すごいな。
近くには大手のSamuraiやNinjaもあるのに、わざわざうちを選んでくれた。
さらに日誌(2) で書いたように、この島に住むギルドはみんな他の土地を追われた者達だ。
つまりこの島の住民として相応しい経緯となるので、当然我々は迎え入れることにしたのである。
これまでの状況から分析して、当然のことながら人口と発展速度には相関性がある。
Pecaさんたちは10名程度での入村となるので、今後HJPNの発展に大きく寄与してくれることだろう。
一緒に頑張ろうね!
10人分の家を建てる為に、防壁外に土台作り。
もはや防壁内が手狭になってきたのだ。
今後は重要区画は防壁内で、家屋や植林場はどんどん壁外へ追い出されていくだろうな。
この他にもちょいちょいとこのブログからも日本人の入村希望者は来てるので、
もうすっかり村が賑やかになってきた。
そして遂には、タダゴトではない入村希望者も漂流してきたのだ。
どうやら他の日本人村のNinjaから来たらしく、
そこで厄介事を起こして追い出されてきたらしい。
特技は虐殺という・・・。
なんとも穏やかではない。
山賊崩れ的な人かな。
当然、この人の要求通りに迎え入れることに対してはギルド内で議論が巻き起こった。
ギルメンA 「村を荒らされたりするかも知れない。」
ギルメンB 「同盟のTICにも迷惑かけるかもしれないし、反対。」
Naitouさん 「ゆっきぃさんならどうする?」
yukky 「俺なら迎え入れるね、だって面白そうじゃん。」
Naitouさん 「そうだよね、ワンチャンあげても良いよね。」
この山賊さんが入ることで周辺でトラブルが起これば、ブログ的に面白くなりそうなことに加え、
将来的にギルドで剣を取る事態になれば、こういう荒事大好きメンバーも使いようがあるというか。
まあ統率とれなければ邪魔にもなるんだけどね。
ただこの島が追放された者たちの楽園を目指しているとするなら、
経緯はともかくその山賊崩れさんもれっきとした追放者であることには違いなく、
もしちゃんと決まりを守ることができれば、うちでチャンスを与えるのは悪いことではないと思えたのだ。
過去に荒事をどれだけやってきたかなんて、俺やNaitouさんもあまり人のこと言えないし。
そしてギルマスのNaitouさんはこの村の神父役でもある為、(祈りスキルが一番高い)
罪を重ね村を追われた者でも悔い改めるチャンスを与えようとしたのだ。
まあこんなふうにあーだこーだ会議してる間に当の本人はどっかいったんだけどね。
また戻ってきたら迎え入れてみる所存である。
徐々に形になってくるとりあえずの追加居住区。
しかしこの調子で今後も北方からの移民が発生すれば・・・
Twitterで教えてもらった情報。
北国には既に[BBB]って暴れ者がいるのに、さらにまた新しい蛮族ギルドが南進するらしい。
北は荒れ放題だな・・・。
北の民が荒くれ者ばっかなのは、やはりバイキングの影響かな。
距離があるのでうちは無関係、とも実は言えない。
確かに直接の戦火は及ばないかも知れないが、北方でBBBや今回の[TKT]などが暴れることによって、
そこを追われた難民がはるか南方の、つまり俺たちの方へ押し出されてくる可能性が高いのだ。
実際の歴史に絡めて言えば、こんな話がある。
4~5世紀頃の東ヨーロッパにおいて、アッティラ率いるフン族が周辺地域を大規模に荒らし回り、
略奪された民族の難民が大量発生し、ゲルマン民族大移動を誘発させた。
フン族に押し出される形で西進したゲルマン難民は、ローマ帝国領やブリテン島に侵入し、
ブリテンの土着民族であるケルトやピクト人を制圧し、各地で小国家として台頭。
七王国時代というブリテン島内の戦国時代を引き起こした。(後のアーサー王伝説の元ネタの一つでもある)
またこの民族大移動は、ローマ帝国分裂の主要因のひとつともされている。
つまり難民の流入によって人口密度が高まり、その人々が俺たちの勢力に収まってくれるならともかく、
こちらで改めて新興勢力を立ち上げようものなら、この南大陸においても戦国時代が始まる可能性がある。
新しい勢力の流入は不安定要素となり得るのだ。
しかしそれも含めて、この壮大な世界の相互作用か。
遠方の一つの出来事がこちらにどのように伝播してくるか、それもまた楽しみである。
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