韓国行ってきた。
昨今竹島関連で燃え上がっているので少し心配していたけど、
案外意地悪なことは何もされず、政治的な話でケンカすることもなく、
料理は美味かったし女の子も可愛くてなかなか楽しかった。
ふぁー。
やっぱ海外に行くと世界平和が訪れますようにって思うな。
どこの国もイメージと違い、実際に現地の人と触れ合ってみれば良識ある大人が多く、
若い女の子は"外人"の俺を見てキャッキャはしゃいでくれる。
国家同士の摩擦から争ったりすることはあれど、それは政治家や軍隊だけの話であり、
こういった平和的で無関係な人たちが巻き添えになることはどんな民族でもあってはならないことだ。
観光もなかなか楽しかったよ。
どこに観光に行ったかって?
そりゃあ、韓国といえばもちろん、
38度線に行って来ました。
38度線とは、北緯38度にある韓国軍と北朝鮮軍の軍事境界線である。
ここを境界に韓国と北朝鮮の領土が定められており、
双方ともに軍部隊を配備し要塞線を築いて睨み合っている線で、
度々小競り合いなども発生するという軍事緊張地帯。
上の写真は撮影を許可された場所でのもので、ここでは河が境界線にされている。
つまりこの河の手前側が韓国領、奥側が北朝鮮領で、写っているのは北朝鮮そのものということだ。
未舗装の道路と質素な家がポツンポツンとあり、望遠鏡で見ると白い服を着た女性が道を歩いているのが見えた。
うおおお!本物の北朝鮮の土地と北朝鮮人だ!
完全に閉鎖的な国なので、生でそれらを見ることはあまりないので何か不思議な気分である。
ここから見える北朝鮮領の山や丘は全て禿山である。
何故かというと、亡命しようとする脱北者や、または侵入してくる韓国軍コマンドが、
山や森に隠れられないように全ての木々を伐採したからと言われているらしい。
完全に木がない禿山群を見ることもあまりないので、かなり異様な景色の感じがした。
またここからは撮影を禁じられたので文章だけになるが、内陸の方へと歩くといよいよ陸上の国境線、
つまり双方軍が陣地を構築して睨み合っている地帯へ到達した。
未舗装の道路の両脇には
「地雷注意」の看板が立ち並んでいる。
朝鮮戦争時に大量に敷設された地雷が残っており、探知もできないように細工されているので、
完全な除去は不可能であり危険であるらしい。
途中、韓国軍兵士を乗せた軍用トラックとすれ違うと、
トラックに乗っている武装状態の兵士たちが俺を見るなり満面の笑顔で大きく手を振ってくる。
韓国は徴兵制の国なので、特別な事情がない限り男は若年期に必ず軍隊へ行く。
たぶんまだ19歳か20歳ぐらいかな、幼さが残る屈託のない笑顔でかわいらしかった。
現地に着くと、将校と兵士が俺にパスポートの提示を求めてくる。
こいつはK-2小銃、あっちはK-1小銃か…とか装備ばかりしげしげ見ながらパスポートを渡す。
将校さんは陸軍士官学校を出たばかりだという。
一般の人にも軍隊の役割を理解してもらう為に、たまにこうやって民間人を案内するのだとか。
小高い丘に案内されると、西から東へずーっと何kmも続く塹壕線があった。
その塹壕に接続されてところどころに草木で偽装されたトーチカがあり、丘の下へ降りる為のトンネルもある。
まるで第一次世界大戦の映画で見るような、典型的な野戦塹壕陣地。
第一次世界大戦と違うのは、塹壕やトーチカから望むのは隠れ場のない平野ではなく、深く視界を遮る完全な森林であることだ。
これは韓国軍と北朝鮮軍の陣地の間に
DMZ(非武装地帯)が設けられている為であり、
このDMZは4kmの幅があり、武装した兵士の侵入を双方ともに禁止して緩衝地帯としている。
つまりその4km幅は軍事用語で言うノーマンズランド、完全に人がいない中立地帯であり、
人間の侵入が無いから自然が成長して物凄く鬱蒼とした景色となっているというわけだ。
もはや何十メートルも先が見えない。
ただしこの森林を利用してやはりゲリラ的に偵察があったり前哨陣地を作ったりといった協定違反がある為、
条約で非武装と定められていても度々銃撃戦が発生する油断ならない地域であるらしい。
森林の内部では北朝鮮軍と韓国軍が対抗しあって前哨陣地を前進させ合った為に、
最も接近した箇所では北朝鮮軍と韓国軍の陣地が数百Mしか離れていない場所もあるらしい。
本来4kmの緩衝地帯なのに。
丘の上から望遠鏡で見ると、ところどころに韓国軍の前哨陣地が見える。
また北朝鮮軍の前哨陣地も見える。
俺がここからこうして見ているということは、おそらく俺も北朝鮮軍陣地から監視されているはずと思うと、
少し背筋が冷たい思いがするというか、なかなか不思議な緊張感である。
一個の前哨陣地には1個小隊
(40名)の歩兵が詰めていて、
ここら10kmぐらいは1個大隊
(600名)で守備しているという。
また韓国軍の陣地のいくつかには戦車が配備されている様子も見えた。
突如
「バーン!バーン!」と大きな砲声が連続で聞こえ、何事かと思ったら、
毎週月曜日は実射訓練の日であるのでそれの音らしい。
まさか奇跡のタイミングで紛争勃発かと思って一瞬焦った。
最前線の緊張地帯、その空気を感じるのは初めてだが、良い経験になったと思う。
ソウル市内に帰ると、少し触発されて銃を撃ちたくなったので射撃場へ。
ここではグロック17とデザートイーグルを撃つ。
グロックは9mmパラベラム弾を用いる最もポピュラーな拳銃の一つで、
オーストリアで生まれたこの銃は軽量で扱いやすくアメリカのFBIに採用されるなど世界中に普及している。
俺がサバゲーで主に使う拳銃もグロックなので、比較用で同じ銃を撃ってみたかった。
デザートイーグルはイスラエルで生産されている大型拳銃で、主に狩猟用である。
最大クラスの威力を持つ拳銃を撃つ感触はどんなものかなと。
大口径弾を用いる50口径版が有名であるが、この射撃場では.357マグナム弾モデルしかなかった。
グロックはさすがに扱いやすく、ちゃんとした構えをとればパンパンパンと小気味良く連射ができる。
非力な女性でも普通に撃ちまくれそうだ。
それでも当然だが俺が持ってるガスガンよりは反動が強かった。
デザートイーグルの方は50口径モデルじゃないにしても、さすがマグナム。
しっかり構えても反動が俺の腕力じゃ吸収しきれず、連射するにはかなりしんどい。
一発撃つたびに銃口というか手首自体が跳ね上がり、扱いにくさを感じた。
やはり軍用や警察用途での大口径弾の扱いにくさを実感できた。
ターゲットの紙。
デザートイーグルで撃った方を持ち帰ると、撃つのに苦労した割に、
一発大きく外した以外は意外と中心にまとまっており、
91点との採点をもらって嬉しい。
動かない的相手に距離が大したことないのもあるが、サバゲーの甲斐あったかな!
その後は夜になってもカフェやバー、クラブでてきとーに女の子をナンパする。
韓国人の女の子は日本語が多少できる子が何人かいて、どうやら学校で習うらしい。
街角でてきとーに話しかけただけの相手が、意思疎通レベルどころか日常会話も不自由なくできる子とかいて驚いた。
日本よりも語学には力を入れているのかな。
仕事の都合ついでに嫌々行った韓国旅行だったが、
結果的に良い経験になったし楽しかった。
次はどこの国へいこうかな。