今読んでいる小説、NO COUNTRY FOR OLD MENで、保安官がコーヒーを一口飲んで、カップをテーブルに戻す場面。
"The sheriff sipped his coffee and set the cup back down in the same ring on the glass desktop that he'd taken it from" (NO COUNTRY FOR OLD MEN, Cormac McCarthy, Vintage International, 2006, Kindle, p.191)
"in the same ring"? "ring"!??
(テーブルにリング状のフックみたいなのがあって、それにカップを引っ掛けた?いやしかしdesktop・・・分からない・・・)
想像力に長けた皆様方はすぐお分かりかもしれませんが、私はしばらく呻吟しても理解不能でした。
訳書を読んで、ハハァ!なるほど~!う~ん、そうかあ!
体を捩って納得、感動しました。
単語力ではなく、想像力の問題。
映画はまだ見てませんが、この場面はアップで映っていて欲しい。
訳文の工夫にも唸ることしばし。
小説っていうのはやっぱりこういうデテールが大事だよなあ、と改めて思いました。
邦訳:「ノー・カントリー・フォー・オールド・メン」コーマック・マッカーシー著、黒原敏行訳、早川書房、2023年。
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