年末28日のInternational NYTには安藤昇氏のObituary ("Noboru Ando, mobster and film star in Japan, dies at 89", by William Grimes, International New York Times, Dec. 28, 2015, page 2)が出ていましたが、そこにはthe Crouching Dragon Unitに入隊したとあります。なるほど伏龍隊の訳かと納得でしたが、それに続けて"attached themselves to the hulls of enemy ships"とある。確か棒の先端に爆薬を付けてそれを上陸用舟艇の船底にねじ込んで爆発させるはずで、さすがに自分自身の体を船体に張り付けるなんてことは無いだろうと思いました。こうやって国内外の天下の大新聞が誤解や偏見を世界中に広げるんでしょう。しかし考えてみればほんの数メートル先で爆発するので死ぬのは確実な特攻部隊だし、大差はないのかも知れません。
それにしても、安藤氏の背景、経歴から出演作品まで詳しく解説するんですから、戦後日本の一面を飾った特異な人物であったことは間違いないと思います。まあ国内のマスコミはヤクザ礼賛と捉えられても困るので大きく報道することもできないでしょうが。
ちなみにWikipediaによれば「回天」はHeaven Shaker、「震洋」はSea Quake、そもそも「神風」もDivine Windと、英語にすると猶更、大袈裟な名前が断末魔の悲痛な絶叫のようです。