Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street(2007/アメリカ)【劇場公開】
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム=カーター/アラン・リックマン/ティモシー・スポール/サシャ・バロン・コーエン
いらっしゃいませ。
そして、永遠にさようなら。
ブロードウェイミュージカルの伝説的な作詞作曲家、スティーブン・ソンドハイムによる舞台ミュージカルの映画化。
ジョニー・デップ最新作にしてティム・バートン監督との6度目のコラボ。
19世紀ロンドンが舞台の悲しい復讐劇の物語。
全編歌によってストーリーが語られていく。
本格的な歌は初挑戦のジョニー・デップら俳優たちの歌は必見。
19世紀のイギリス。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男(ジョニー・デップ)が、名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。
15年ぶりに理髪店を再開した彼は、理髪師スウィーニー・トッドとして腕を振るい始めるが、彼は目に狂気を宿らせながら、かつて自分を陥れた男への復しゅうに燃えていた。
愛する妻と娘を奪われた理髪師が復讐するお話。
冒頭の血が流れていく映像、音楽にまずひきこまれる。
19世紀のロンドンのダークなムードがよく描かれています。
死人のようなメイクのジョニー・デップは衣装もよく似合って、とにかく歌いっぱなし。笑うのはカミソリ持ったときだけですからねえ。ゾクッ。
台詞がほとんどないので歌によって人物の感情を観客にどう伝えるかどうかがポイント。
ジョニーの歌は心がこもっていて、主人公の悲しみや絶望がこちらまでひしひし伝わってきた。
パイ店の女主人ミセス・ラベット役のヘレナ・ボナム=カーターは一番歌う場面が多いんじゃないかな。うまい!
陰惨な話にしては甘いバラードもあって船乗りさんがトッドの娘に恋する歌、少年がラベットに「僕が守ってあげる」という歌もよかった。
デュエットはハーモニーがきれい。
参ったのは流血シーン・・バートン流テイストでもありくどいかな^^;
衝撃なラストでびっくり!
トッドの娘と船乗りの結末が知りたかったです。
コミカルな場面もあって、イタリア人のイカサマ理髪師を演じたサシャ・バロン・コーエンは存在だけで笑えた。
人を選ぶ内容はともかくキャストの歌は聴きごたえあり!
グロいけど、つくりこんであって世界観がよくでていた。
歌がメイン、動きがほとんどないミュージカルを歌手ではない俳優を使ってよく映像化したと思う。
何度か目を伏せたくなっても、ジョニー・デップの歌に興奮した映画ですた~
★★★★(5段階☆は0.5)
「スウィーニー・トッド」公式サイト
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