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上、下巻 トマス・ハリス (著), 高見 浩 (翻訳)
ハンニバルシリーズ第4弾。前作から7年ぶりの最新作。
「羊たちの沈黙」が傑作だったので、それ以降シリーズはかかさず読んでます。
『ハンニバル』のラストはとても衝撃でしたねえ(映画では残念ながら変更されてました)
前作に比べて短いので、ボリューム感がなくどんどん読めてしまいます。
深く味わいながら読みたかった。
リトアニアの貴族の末裔として生まれたハンニバル・レクターの8歳から18歳までのお話。
いかにして「人間」から「怪物」になったのか。
第二次大戦によって家族を奪われ、特に妹のミーシャへの想いは強く、彼女の命を絶った人間たちへの復讐物語。
レクターの幼少期はかなり悲惨・・・
怪物になったのもわからなくはないが、もうひとつこちらに伝わってこない。
復讐される人間たちも、地獄におちるような人間ばかりでしたね。
レクターは、まだ人間らしい感情もあり序章にすぎない。
本格的な怪物になるのは、もっと後かも?
レクターの後見人、初恋の相手ともされる日本人女性紫夫人との心のつながり、レクターをおいつめようとする警部、大戦後のヨーロッパの殺伐とした様子など、アメリカが主な舞台だった過去のものと趣がちがいます。
特徴としては日本趣味があちこちに出てきます。
トマス・ハリスは日本文化をよく勉強してますねえ。
まさか和歌がでてくるとは思わなかった・・・
でもなぜ日本なのか・・・という気も^^;。
欧米人からみると、マイナーな事柄がでてくるので、原書では注釈があるのでは?
映像化すると、かなりキテレツなものを想像しますが、映画は大丈夫かな?汗
脚本をトマス・ハリス自身が担当してるせいか、プロダクションフォト、トレーラーを観ると、原作に忠実みたいです。
レクターの頭の中にある“記憶の宮殿”の成り立ちも出てきます。
青年になり、優秀な医学生で人体解剖に異常なこだわりを持つ。人間の体が美しく思えるのね。
絵心があり、いろんな分野に興味があるのはダ・ヴィンチを思い起こさせる。
天才と狂気は紙一重なのかもしれない。
全体に言葉足らずな印象でした。
寡作家のハリスなので、何年後になるかわからないけど、次回作に期待したいと思います。
映画はもうすぐ公開。
レクターを演じるフランス人俳優ギャスパー・ウリエルくんは熱演してるとのこと。
母国語でない英語にチャレンジしてます。楽しみ~♪
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「ハンニバル・ライジング」公式サイト
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アンソニー・ホプキンスは、ちょっと隅っこにおいやって考えた方がよさげですね。
ギャスパーくん、吸血鬼してくんないかしら?
あたし、血あげるし(まずい!!)
日本趣味は、どうなんでしょう?
映画の方なんですが、日本人からするとトンデモ日本なとこもあるっていうのは、聞いたことがありますねぇ。
私も『怪物にまでなった理由』に、イマイチ踏みこんでいない気がしました。
でも演出は充分なので、映画としては興味深い作品になりそうですね。ギャスパー君が素敵だし
『ハンニバル』の小説のラストは衝撃的でしたよねぇ~
「何故そうなる???」って思いましたよ。映画は全く変えてしまっていて残念でしたが。
本作では日本文化が多く出てきますが、映画ではどう表現するのか楽しみです。
が、それが常人の域で無かっただけで・・・。
なるほど、18歳くらいまでは、まだまだ人間らしい
部分が、多々有るんですね。
「記憶の宮殿」って何だろう?・・ワオ!。全然知らないので、興味深々です!!
>天才と狂気は紙一重なのかもしれない。
そうだと思います。何かのキッカケで、一歩踏み外せば・・・手に負えない、天才的な怪物に。
私、何も知識無しなんですが「レッドドラゴン」も
このシリーズの作者んさの作品なんですか?
すません、無知で(= ̄∇ ̄=)にぃ~!
えへへ、さっそく原作読みました。
すいすい読めちゃうと思うよ。
>アンソニー・ホプキンスは、ちょっと隅っこにおいやって考えた方がよさげですね。
アンソニー・ホプキンスのイメージが強すぎるのも良し悪しかもなあ。
私はギャスパー君を想像して読みましたよ。笑
こんなに美しい殺人者なら殺されてもいいって思ってしまうね。(危ない!)
日本趣味がどう作用するのかわかりませんけど、期待薄で観た方がいいかしらね。。。
いつもコメントありがとう~
>私も『怪物にまでなった理由』に、イマイチ踏みこんでいない気がしました。
ハリスらしくないというか、急いで書き上げたような感じがするなあ。
人喰いになったのは、先天的なのか後天的なのか、それが一番重要なことなのね。
『ハンニバル』の小説のラストは、私は気にいってるのですよ。
本作はとっても心配なのです・・・
まあ期待しないで観にいこうと思ってます。^^
美しいギャスパー、愛でるだけでも満足するかもね(笑)
貴族出身だから、エレガントな身のこなしなんだよね。
結局戦争によって、人格破壊がはじまるんだけど、戦争によって傷つけられた人たちはたくさんいるわけで、遺伝学的に多少そういう血を受け継いでいたのかなあとも。
「記憶の宮殿」は、レクターのこれからの財産になるんだけど、「羊たち・・・」の映画の中でも昔の記憶を引きずり出して、イタリアの聖堂を描いた絵のシーンがあったね。
「レッドドラゴン」もトマス・ハリスですよ。おもしろかったです!
トマス・ハリスは比較的読みやすいと思うよ。
お久しぶりですね。コメントありがとう☆
>私は「羊たちの沈黙」以来、このシリーズの映画は欠かさず見ているんですが、今回も見ようかな~(いや、どうしようかな~)と思っています。
観ましょうよ~笑
原作読む限りでは、レクターという怪物の誕生物語ですが、日本趣味が不安ですよー。
日本人にとっては、とても興味あるよね。
もちろん妖艶なギャスパーくん、ハリウッド進出記念作品でもあるので
楽しみですね!
また観られたら、感想聞かせてくださいね~
何度かTBいただき、ありがとうございます。
初めてコメント書かせていただきます
そうですね、ちょっと全体的に良い印象はないこの作品だったのですが、私は、自分が期待しすぎたせいかな~、って感じでした。
でも、日本趣味は、とても良かったですよね。
ただ、映画ではどうなんでしょう・・・?
ちょっと不安なんですよ
いつもTBだけですませてまして、申し訳ないですよ。
きていただいてありがとうございます♪
由香さんにはいつもお世話になってますm(__)m
私もこのシリーズは期待して読んでしまいます。
ちょっと今までと趣がちがいますよね。
どうして日本なのかが、どうもつかみきれなくて・・・
映画の場合は、映像で観るわけなので、私はひいてしまったかなあ。
でも魅入ってしまうことは確かです!^^
観られたら、感想ぜひ聞かせてくださいね!