小部屋日記

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現代思想2009年8月臨時増刊号 総特集=マイケル・ジャクソン

2009-08-13 | 


人種・年代・性別・宗教・階級・・・・・・ すべての垣根を超え、世界を魅了した〈キング・オブ・ポップ〉はいかに生まれ、どんな夢を振りまいたのか? マイケル・ジャクソン――その波乱に満ちた生涯と作品の輝き、そして駆け抜けた時代の意味を探る。

マイケル追悼書籍、これが5冊目。もう止まりません
今まで読んだ中では、記事としてはシンコーミュージック、写真はLIFEがよかった。
現代思想の内容は、ジャンルのちがう29人の知識人がマイケルについて語る。
音楽評論家はもちろん、アメリカ文学者、文化研究、社会学、黒人史を研究されてる方など視点がみなちがって幅広い。
思った通り、数人の方の記事はイライラさせられる。
逆にマイケルが好きな人は文章に愛が感じられて、いい記事書いてますね。

マイケルがアメリカ先住民族に絶大な人気があったということははじめて知った。人種の壁を乗り越えていった偉大な人、尊敬すべき人だと。
NYで取材した筆者に「いい記事が書けますように」と声をかけてくれた黒人女性は清々しいね。

「BAD」がシュールな絵に符号するとか、マイケルの身体そのものが多文化国家アメリカのキメラ的成り立ちだとか(!)、高尚すぎて自分にはわかんない箇所も多かったっす。。
それぞれの記事の注釈に参考文献がのってるのは興味ある人もいるんじゃないかな。
1960年代に黒人になりすましてアメリカ南部に潜入した白人ジャーナリストの本は読んでみたい。
MJを語る時には人種、ジェンダーは必ずついてまわる。

内田学さんの記事は共感できた。
“Black Or White”の放映禁止になったパンサーダンスの意味、マイケルの人となり、“We Are The World”でマイケルが目指したものは説得力あった。
筆者が晩年に残した曲で感動させられたのがアルバムリリースされなかった“Beautiful Girl”という曲。調べたらアルティメットコレクションに入ってるのね。昨年タワレコでひとつみつけて、あの時買っておけばよかった。。。
バラードなんだけど、コーラスの最後の部分がいつも転調になるという楽曲。
Michael Jackson - Beautiful Girl



マイケル作詞作曲、力が抜けたような歌い方でなんともきれいな歌。
2001年のアルバム「Invincible」orその後の未発表曲らしい。デモにしては完成された作品でボツとは・・・。
こういう曲をもっと聞きたかったなー。

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