小部屋日記

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さよなら。いつかわかること

2008-11-16 | サ行の映画

Grace is Gone(2007/アメリカ)【DVD】
監督/脚本: ジェームズ・C・ストラウス
出演:ジョン・キューザック/アレッサンドロ・ニヴォラ/シェラン・オキーフ/グレイシー・ベドナーチク

笑うとき 目覚めるとき 
眠るとき 海を眺めるとき
必ずママを思い出します


イラクから届いた妻の戦死の知らせ。悲しみに暮れる男は幼い娘たちに真実を伝えなければならない・・
絶望の中から立ち直る家族の物語。

story
スタンレー(ジョン・キューザック)の妻は、陸軍軍曹としてイラクに単身赴任中だ。彼は12歳のハイディ(シェラン・オキーフ)と、8歳のドーン(グレイシー・ベドナーチク)とともに妻の帰りを待ちわびながら暮らしていた。だがある日妻の訃報が届き、娘たちに母の死を伝えることができない彼は、衝動的に彼女たちを連れて旅に出る。


父親と娘二人のロードムービー。クリント・イーストウッドの音楽がかなり効果的。
重い題材のわりに肩がこらないし、細かい説明がないのもよかった。
戦死というと夫が亡くなり、妻と子供が残されるケースが多い中でこれは逆のパターン。
妻の戦死の知らせを夫は娘たちに話すことができず、娘を連れてフロリダの遊園地へいく。


父親のちょっとふがいないところも描かれていて、妻に負い目を感じてる部分があり、彼女の死を受け入れたくない、現実から逃げたいのもあるね。
思春期にはいった長女は、父親の異変を敏感に感じ取る。なんとなくわかっているようで、気丈にふるまうところが健気・・。遊園地にいけることを無邪気に喜ぶ次女がまた切なくて。


父親と娘たち、はじめて3人だけで過ごす旅。
これから母親のいない生活がはじまる準備期間ともいえる。
ジョン・キューザックが普通の冴えない父親役を好演。長女、次女役の子役たちもうまかったです。
喪失感の中から新たな絆が生まれる。
反戦映画ともいえるけど、家族の再生ものとしていい映画でした。

砂浜で座って抱きしめあう3人の姿は美しい情景でした。

★★★★☆(5段階☆は0.5)

「さよなら。いつかわかること」公式サイト

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