取り扱い商品の中には「経本」もあります。
簡単な表装、というか製本ですが各宗派ごとに
よく読まれるお経を一通り掲載してあるものです。
それぞれに、「浄土宗勤行集」とか「曹洞宗日課諸経要集」なんて
タイトルがふってあります。
ところが、
お経本をお求めになるお客様は「○○宗のお経」なんていうのじゃなくて
「○○経」が載っているもの、と言って来店される方がほとんど。
これがなかなか大変なんです。
それぞれのお経本の目次を確認して、お客様にも確認していただいて、
ご自宅の宗派も考慮して(同じお経が複数の宗派であげられることもあります)
お勧めします。
そして、もっと大変なのが
「『ナムカラタンノートーラーヤーヤー・・・・・』ってお経が載ってるもの」
という類のご要望。
はなはだ勉強不足で申し訳ないことですが、わたしゃ一介の仏壇屋。
しかもヒラッひらのヒラ社員。
いきなりお経の文句を唱えられてもすぐにはお答えしかねます。
・・・・この時は「禅宗の経本に載っていた」というお客様からの
ヒントと、始めの言葉を頼りにそれらしきものを見つけました。
(ちなみに「大悲心陀羅尼」でした)
そして、もっともっと大変なのが
いきなり持参したカセットテープをならして
「お寺さんがお経あげとる所を録音して来たんじゃが、
このお経、なんちゅうお経じゃろか? 練習したいんだけど。」
というもの。
テープはホントに法要の途中みたいだし、人の声はざわついてるし
宗派というヒントだけではとてもとても見当はつきません。
さすがにこの件は、ご容赦願いました。
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