お仏壇をよく見ると、結構いろいろなところに
引き出しやもの入れが作ってあります。
通常よくあるのは、写真の青い丸の部分。上は「猫戸」、
下の青い丸は「線香引き出し」などと呼ばれます。
蒔絵師の腕の見せ所でもあるのですが、線香引き出しはともかく、
猫戸のほうは実際に家庭で祀る時は
いろいろな仏具が並ぶし、打敷で隠れてしまうので
もの入れとしては非常に使いにくくなります。
さらに、その隣の赤い丸の部分は猫戸の後ろに隠して作ってある引き出し。
当然、もっともっと使い勝手は悪くなります。
先日もお仏壇の商談中、お客様から
「ここへは何を入れるの?」と訊かれて、ハタと考えてしまいました。
使用頻度は少ないけれど、大事なもの・・・・でも
泥棒とかには狙われやすいものなので貴重品は不向き・・・・となると
「『へその緒』なんかがいいんじゃないでしょうか!?」
賛否はあるかもしれないけれど、
大切だけど、使わないものだし。
ご先祖様や仏様に守っていただいてるみたいで、
お仏壇は「へその緒」のしまい場所として最適なのではないかと思います。
余談ですが、最近のお仏壇は緑の丸の部分が
引き出しになったものも多くあります。
収納場所が多い、というのは現代人にとっては嬉しいポイントじゃないでしょうか。
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