8月7日を過ぎると、初盆でなくてもお盆提灯を出すお宅が多くなります。
この時期特有のご相談が、
「提灯の電球が切れた」
「組み立てていたら壊してしまった」
「組み立て方がわからない」・・という以前からある提灯を出したときに
発生するトラブルに関すること。
前年にしまう時、
ナフタリンを入れすぎて部品のプラスチックが溶けていた、
なんていうこともありました。
こんなときのために、予備の部品や電球のストックは欠かせません。
今日のお客様は
「廻転灯(いわゆる走馬灯。絵柄が火袋の中で回るもの)の廻転が早すぎる。
見ていたら、目が回りそう。何とかならないか?」
ということでした。
廻転灯はセルロイドの円筒形の部品をやじろべえよろしく、
電球に固定した針金でバランスよくささえ、
電球の熱で温められた空気の対流によって回るもの。
この針金のバランスが崩れやすく、ちょっとゆがんでも
回らなくなってしまうことが多くあります。
今までも、「回らなくなった。壊れたのでは?」というお問い合わせは
たくさんありました。
しかし、「廻転を遅くして欲しい」というご要望はさすがに珍しい。
結局、セルロイドの上についている金属の羽の角度を
ゆるくすることで何とか対応しました。
・・・・と、書くとなんだかスマートだけど、
実際は部品をつかんで、(分解できないタイプだった)
ドライバーやらキリのお尻やらでゴツゴツ、コンコン突っついて
やっと角度を変えたのでした。
やれやれ。