昨夜は雪が降っていたが、地上には積もらず前山だけが薄化粧をしていた。
空気が冷たく、季節が1ヶ月ほど戻ったような感じだ。
水温む季節であるが、渓流の瀬音に柔らかさを感じない。
寒さに震えているのか、ウグイスの鳴き声も、心なしビブラートがかかっているように聞こえる。
蕾の固い桜の枝を折って花瓶にさしておいたら、昨日から開花が始まった。
暖房をした部屋は春の陽気で、一足早い花見が楽しめる。
つくしも一斉に顔を出したが、北風に震えているような風情だ。
ここ数日は春を垣間見ながら、冬の寒さを体感している。