昨夜まで降っていた雨も上がり、暖かい陽射しが戻ってきた。
気温も高く朝の散歩は、ダウンの上着が必要なかった。
今朝は茂みから、鶯の初鳴きも耳にした。
まだ拙い鳴き方であったが、間もなく競い合って美声を聞かせてくれることだろう。
いつの間にか、渓流沿いのダンコウバイが咲いていた。
芽吹く前に黄色い小さな花をたくさん付けるので、地味な花だがよく目立つ。
南向きの山腹には、白いコブシの花もちらほら見える。
つい先日までは、雪の重みに耐えていた水仙が、一斉に咲き始めた。
去年の秋、群生地をイノシシに荒らされてしまったが、残った球根は健気に芽を出してくれた。
桜の蕾も一回り大きくなり赤みを帯びてきたので、開花も間近だ。
花粉情報は「非常に多い」と出ていて、朝夕の散歩でスギやヒノキの下を通ると、鼻がむずむずして目も痒くなる。 花を愛で、野鳥のさえずりに癒される散歩であるが、花粉のシャワーだけは勘弁してもらいたい。
急に初夏のような陽気になり、野山の草木は慌てて春の装いをしているようだ。