こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

坂本龍一のサウンドストリート 1981年9月22日 ゲスト:スーザン 「恋せよおとめ」特集

2005-10-10 00:25:11 | 坂本龍一のサウンドストリート
この回も、フォトムジークで始まるが、「なんだ!この陰気な音楽は!」というジョークを教授が言う。

ゲストは、スーザン。
スーザンの2枚目「恋せよおとめ」(The Girl Can'T Help It)の特集。('81年9月21日発売)
高橋幸宏がプロデュース。
ジャケットデザインは立花ハジメ。スタイリストはエータン(当時の幸宏夫人)。

嫉妬交じりに教授はさかんに「そんなに幸宏が好きなのか!」とスーザンを責める。オンナのヒトがゲストということで、はしゃぐ教授。

1・ヘヴン17 ファシスト・グルーヴ・サング

2・スーザン トレーニング(詞:Ann Billson・曲:高橋幸宏)・・・モータウン調テクノ?
3・スーザン 恋せよおとめ(詞・曲:細野晴臣)

4・ジョン・フォックス ヨーロッパ・アフター・ザ・レイン

5・スーザン I Need Your Love(詞・曲:梅林茂)
6・スーザン  My  Love (詞:高橋幸宏&Peter Barakan・曲:高橋幸宏)

7・坂本龍一 ヴェネチア


【写真】はやっとCD化された「コンプリートスーザン」、1枚目・2枚目の全曲を収録。
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ピロリの秋 : 第2回目  Monsoon 「Third Eye」 '83

2005-10-09 04:50:43 | 音楽帳
今回は、モンスーンというイギリス系インド人によって作られたファーストであり、ラストでもあるアルバムを紹介したい。
このユニットは'81年に結成されたということだが、私が、このユニットを初めて知ったのは、'82年11月ごろだったと思う。
FM東京の土曜日夜中3時(実際は日曜日になりますね)にやっていた「スタジオテクノポリス27」の第1回目の放送でかかった「エヴァー・ソー・ロンリー」という曲だった。
ピーターバラカンさんと矢野顕子さんがDJの番組だったが、主要な選曲は、ピーターさんがやっていたものと思う。この「エヴァー・ソー・ロンリー」も、イギリスで出たシングルをいち早く見つけてかけたのは、ピーターさんだったようだ。

私も、この曲は、一聴して、すぐ「一目惚れ」状態になった。
いまだかつて聴いたことの無い音だった。シタールを使い、インドの匂いを漂わせながら、しかもポップで、キャッチー。
世界の未開文化との融合に入っていった80年代初頭のニューウェイヴゆえに実現出来た、実験の成功例。

その後、今度は、年が明けて、'83年も進み、かたちんば人生の「ピロリの秋」を迎えた所で、アルバムが日本発売された。
ミュージックマガジンの'83年10月号にて、その発売を知った。
そんな折り、当時、19:20~NHK-FMでやっていた新譜紹介番組で、このアルバムから5~6曲をやり、テープに録って聴いた。
クロスオーバーイレブンでも、よくこのアルバムから選曲されていた。愛聴した。

***
オリジナルアルバムは、A面・B面各5曲だが、近時出ている編集CDには、そこに別バージョンやおまけがついている。
このCDはジャケットが違う。
私個人は、やはり、【写真】のオリジナルジャケットに思い入れがある。

A-1「夜明けの翼(Wings Of Dawn) 」という曲で、このアルバムは幕を開ける。
まさに神秘的な夜明けにピッタリの曲で、昨年も、山梨に出張の際、眠れぬ夜、夜明けの中、この曲を聴いた。
日が昇る時の神聖なたゆとう時に聞きたい美しい曲だ。

A-2「Tomorrow Never Knows」は、ビートルズ(ジョンレノン・マッカートニーの共作)のカバー。
当時、実は、ビートルズの原曲を知らなかった。この曲は、ちなみにダニエル・ダックス、高橋幸宏(アルバム「EGO(イーゴー)」に入っています)もカバーしている。
★なあんと、ここでもギターを弾いているのは、ビル・ネルソン!
ビルのギターが入ったことで、このレヴェルが、また更に大幅アップしています。
(この'83秋は、Ymo「浮気なぼくら」、個人のソロ「Chimera」、このアルバムという具合に、ビルのギターだらけでした・・)

A-3「Third Eye And Tikka T.V.」は、こないだ「世界の車窓から」でもかかった。
見事に、あの番組の映像にはまる。

A-5「シャクティ(Shakti)」は、日本でもシングルカットされた。但し、シングル盤とCDはアレンジが違う。
CDには余計な拍手のリズムが大きくフューチャーされているが、正直要らない。曲の奥行きを殺している。
ということで、私は、シングル盤を愛聴している。

B-1「Ever So Lonely」は、上で言ったように、デビューシングル。

B-3「And I You」は、今、一番、気に入っている曲。
おだやかで目立たない曲だが、シンプルなメロディの優しさが光る。

B-4「カシミール(Kashmir)」は唯一のインストルメンタル曲。


どんなに歳をとっても、毎年、秋には、是非、聞いていたい神秘的ポップの一品だ。
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10月8日 土曜日 骨休み 夜中、ビル・エヴァンスを聴く。

2005-10-09 02:30:13 | 雑記帳
1週間仕事を終えると、カラダもココロも、鉛のように重い。
寝て、起きても、その疲れが容易に取れる訳では無い。

11:30に起きてから、CDを聴いたりもしていたのだが、気分が落ち着かない。
休みであるということが一向に有難くない。
 
外の曇りは次第に雨に変わった。
また、パソコンの不調。結果的には、モデムの故障らしく、新品に換えたら動き出した。不安の1つは去った。

少しもお腹が空かずで、食事を摂ったのが、16:00.
面倒臭くて、チキンラーメンに玉子を乗せて、お湯をかけて食べた。
昔、食べたチキンラーメンは不味くて「すぐおいし、すごくおいし」というCMコピーはウソだ!と怒ったが、もうだいぶ改良されたようで、確かに美味しかった。

最近は、すっかり日が短くなってきて、17:00ともなると、暗くなりだす。
何をすることでもなく、部屋のパソコンの前に座って、もんもんとしていた。

夜、焼き秋刀魚をつまみに、酒を飲みだした。
ビールをたんまり飲んだ後に、久々に焼酎をロックで飲みだした。

つい、横になったら寝てしまった。
目が覚めると23:30.ふいに寝ると寝起きが辛い。これも過労時の症状だ。

何をしてもつまらなく虚しく感じたので、1週間の日記を書く作業に移った。

夜中になってしまった。
そういえば、こないだ買ったCD全然開けてないなと引っ張り出してくる。

その中の1枚 ビル・エヴァンス&ジム・ホールの「Undercurrent」【写真】を聞く。
すっかり不思議なジャケットに惹かれて買ってしまった。

水の中に漂うオンナのヒトが死体のようで、「何か、恐怖映画のサントラじゃないだろうか?」と思い、中身の見当は付かないが、無くならぬようにと、池袋のリバティで買ったもの。

聞き出したら、また、ビールを飲みだしてしまった。
時計は、夜、2:30を告げている。


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ピロリの秋 : 第1回目 タキシードムーン「Time To Lose」12’シングル'82

2005-10-08 19:32:05 | 音楽帳
毎年、秋になると、その季節感に伴い、聞く音楽がある。
いわば「秋の定番」とでもいうのだろうか。

そのほとんどは、中学生・高校生の秋に聞いていた'80年代前半のものばかりだが・・。その中でも、'83年の秋のものが「豊作」である。
'83年秋が記憶に深く刻まれているのは、特別寒かったことと、胃潰瘍で緊急入院をしたことと、YMOの散会がカウントダウンに入ったことが要因である。

この秋の痛みは、今でも深く自分の中にあり、今では秋にきくべき音楽を「ピロリの秋」と呼んで、そのセレクションCD「ピロリの秋」を作ったりしている。

ピロリって何?というヒトがいると思うが、胃潰瘍の原因が「ピロリ菌」では無いか?と言われていることに基ずく。(当時の私の胃潰瘍の原因は、精神・神経性のものでしたが。)

***
第1回目の今日は、タキシードムーンだ。
実は、このバンド、アメリカで作られたバンドというのが意外だった。
タキシードムーンの主要な2人、スティーヴン・ブラウン、ブレイン・L・レイニンガーは、このバンドを'77にサンフランシスコで結成している。

余り音楽には、聞く前の知識は必要ない。
そういった面で言うと、私はずっと、このバンドは、ユーロッパ がちがちのバンドだと思っていた。この「根」の暗さはどう見ても、ヨーロッパだと思っていた。

出身はどこでもいいのだが、このクレスプキュール・レーベルから出た12インチシングル「Time To Lose」は、秋になると聴きたくなる。ユーロピアンな暗さが、私の秋には必要なんだ。

昔、いっとき、中古レコード屋のエサ箱には、必ずと言っていいくらいに、このレコードがあった。さんざん、このジャケットは見た。だが、買ったのは、その、かなり後だった。

今、果たしてCDメディアになっているか、多分なっていないだろうが、この12インチは、秋に聞いたほうがいい。

***
A-1 Time To Lose・・・現代音楽風というかキチガイ音楽というか、ヴァイオリンとキーボードが同じフレーズを繰り返す中、ブレイン・L・レイニンガーがかったるそうに暗いヴォーカルを投げ出す。

A-2 Music #2 ・・・・ピアノに、ブレイン・L・レイニンガーのヴァイオリンが絡む、理想的な秋の暗さの権化。

B-1 Blind・・・・・8分近い、身もだえするような暗さ。これもリピートするキーボードとギターの中で、語りのようなヴォーカルが狂おしくつぶやくように唄う。この痛々しい感じこそが、秋である。

今晩、酒を飲みながら、夕刊を見ると「秋はピアノ」と、また企画モノのCDの広告があったが、絶対に、こんなCDには「Music #2」のような名曲は収まらないだろう。秋とかいうのをファッションで捉えるのも結構だが、私にはそういう趣味は無い。

是非、中古レコード屋で、この12インチを探して欲しい。
「秋はピアノ」と企画モノCDを聞くのも自由だが、ちゃんと、こういう音楽も聴いた方が、自分の人生のためにいい。

まあ、勝手にしてくれ。
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Bryan Ferry 「Bete Noire(ベイト・ヌワール)」

2005-10-08 16:27:40 | 音楽帳
このアルバムは、'87年に発売になっているが、当時、聴くべき音楽が無く、途方に暮れて、音楽からは離れた生活を送っていたため、熱心には聴いていなかった。

ブライアン・フェリーは'82年のロキシー・ミュージック名義の「アヴァロン」という世紀に残る名盤を出してから、その次の「ボーイズ&ガールズ」もこの「ベイト・ヌワール」も、その悪い焼き直しという気がして、聴いてはいたものの、不満足感が否めずにいた。
デイブ・ギルモアが、スミスのジョニー・マーが、参加!
なんてことは自分にはどうでもよくて、要は、長きに渡り聴ける普遍性を持った曲があるか否かということだ。


そんなところ、昨年、レコードではなく、CDの方を買って聴いてから、感じ方が変わって来た。
時代を経て、聴いてみると、やはり、フェリーでなければ、ありえない曲を数曲発見。
通しで聴くことは無いが、いくつかの曲は、是非、と薦めたい曲がある。


◆「Zamba」(5曲目)
ヨーロッパ的な憂愁をたたえた短い曲。ピアノの重い音が暗さに引きずりこんでくれるのだ。ロキシーの「A Song For Europe」と同じ流れにある。こんな暗い日には、暗い気分で聴くのである。

◆「Bete Noire」(9曲目 最後の曲)
ヴァイオリンにアコーデオン、そこにあえて、チャカポコするリズムマシーンの音が配置された哀愁漂う曲。初めて聴いたのがクロスオーバーイレブンの最終曲として。音が消えた後も、その余韻が残る。そして、それは、漆黒の夜に繋がっていくのである。

共に、夜に聞くべき曲である。

◆あと、かたちんばとしては、イントロの「Limbo」~「Kiss&Tell」(シングルカット)もお勧めしたい。フェリーによく言われるダンディズムがダンサブルな中で展開する。ガキ、コドモは聴く必要が無い、ナイフのような切れ味を持ったハードエッジのカッコいい曲。

また、そこかしこに、後期の土屋昌巳にもあったような、中近東の妖しげな夜のイメージが顔を出す。(「NightMirage」「Horizon」が好きなヒトは聴いてみてください。)

この4曲はお薦めです。
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好きな詩 「淋しさの選択」(高橋幸宏)~晴れた週末はいつも 風に君がいる~

2005-10-08 15:10:57 | 詩、セリフ・・・そして、コトバ
高橋幸宏 「淋しさの選択」 

「手紙を見たせいかな
留守に君の電話が 鳴りそうで また
誘われてる 街に出れない

ひとりきりに なりたかったくせに

僕の淋しさが今も 君を忘れない

これでいいと思うよ
だから君は誰かを 早く恋して
あの日 見てた 夢を続けて

愛しすぎて 悲しかった僕が

僕を手に入れた時に 君を失った

選んだのが 淋しさと気づく

~晴れた週末はいつも 風に君がいる~

僕を手に入れた時に 君を失った

僕の淋しさが今も 君を忘れない」

'89「Broadcast From Heaven」(天国からの中継)より
作詞:森雪之丞
作曲:高橋幸宏
歌 :高橋幸宏

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くたびれはてた週末には 今井美樹さんを聞く。

2005-10-08 15:05:12 | 詩、セリフ・・・そして、コトバ
昨夜、やっと1週間の仕事を終え、2時すぎ、2本のビールを飲んで、睡眠薬を1錠服用し、寝る。

11:30起床 背中と頸が痛い。 キッチンに行き、大好きな熱い緑茶を入れる。

CD 今井美樹さん「Ivory」(アイボリー)【写真】を久しぶりにかけた。
これを聞くと、大阪の週末を思い出す。


・・・・・私は、'91年4月に社会人になり、5月のゴールデンウィークに草加から大阪に引越し、大阪での1人の悪戦苦闘の生活の幕があけた。

そこから'96年3月まで、5年間を大阪で過ごしたが、まったく東京と異文化の世界で、右も左もわからぬまま、ときにヤクザに絡まれ、ときにクルマでパッシングされ、得意先に「東京もん」として罵声を浴び、先輩に酒を毎日毎日飲まされ、すっからかんになりながら、朝まで説教を受けたり、ヒッカケ橋の上で、酔って寝たり、ポン引きにひっかかり大枚はたいたり。。。まさに、ドラマみたいな、日々事件や戦いの連続だったが、思い出深い、中身の濃い5年だった。
そして、この大阪で、多くのヒトと出会い、好きになり、大恋愛を経験して、そして、大失恋した。。。

多分、この濃密な大阪の5年を、僕は一生忘れないだろう。


くたくたになって迎える週末の朝。どんよりしたカラダを引きずりながら、お茶を入れ、よく聞いた朝の定番は
今井美樹さんの「空に近い週末」という曲だった。

私は梅田に近いマンションの7階に住んでいた。
窓をあけると風がよく入った。
晴れた日には、小さな物干し場には、やさしい光が満ちていた。

汚い雑然とした部屋だったが、
この曲を聴いて、お茶を飲み、タバコを吸うほんの時間、ささやかな幸せを感じた。
だめな自分も、救われる気がした。

今井美樹さんの透き通るような、そして、優しい声に、包み込まれるような感じを覚えて、とても癒された。日々の騒動で傷ついたココロとカラダをやさしく直してくれた。
今だって相変わらずステキだが、当時の今井美樹さんは、思ってみれば、今の伊東美咲と同様のニュートラルな自然体の存在だった。
声は美しいし、歌は上手いし、スローな曲が似合うし、着る服や、身のこなしにも、3流ガラクタタレントの「芝居」のペルソナとはほど遠く、自分をわきまえているのが、明らかに受け取れた。それが美しかった。

私と同年代(つまりは30代後半)のオンナの方々とお酒を飲んだ時に、今井美樹の熱心な信者が居て、酔いながらいかにイイかを熱弁ふるわれた(絡まれた)こともあったっけ・・・。男にもオンナにも、ファンが多いヒトだった。

今日、この土曜の昼、あれから10年以上たった異国の地 草加では、外は曇っていて、この曲を聞くべき「空が美しいシチュエーションの日」では無いが、久しぶりに聞きたくなってCDをかけた。

「空に近い週末」は、歌もイイし、優しい柔らかなサウンドもイイが、何より詩がイイ。


「今井美樹 空に近い週末」

「週末に ひとりなんて 久しぶり・・
椅子をベランダに出した

どれくらい
疲れてたか いまわかる
日差し 素肌につもる・・・

何もかも 見えなくして
ふたりの愛は
悲しみへ 急いでいた

さえぎるものの
ないキラメキに
ただ帰りたかったの
不思議ね

空が近い・・・


まちがいに 気づいたのに 戻れない
そんな恋 ねぇあるのね

遠くから 
小さな子が はしゃぐ声・・・
歌のように聴こえる・・・

目隠しで 過ぎた時が
残した傷に
こだわりが いま消えてく

さえぎるもの ない風景が 胸にまたうまれそう

見上げた 空が近い・・・
不思議ね 空が近い・・・


I'LL Never Cry Again
Just Sunshine In My Heart

忘れることは 許すこと
たぶん  そうね

さえぎるものの
ない青空に
あこがれて いたんだわ

不思議ね 空が近い・・・
いつより 空が近い・・・」


*「見上げた 空が近い・・不思議ね 空が近い・・」というサビの永遠の感じが美しくいとおしい。


作詞:戸沢暢美
作曲:柿原朱美
編曲:武部聡志
歌 :今井美樹

 
★「Ivory」(アイボリー)は今井美樹さん自身で選曲したベストセレクション。
聞いたことある有名な曲が多いが、どちらかと言えば、それよりも、スローな曲「夏をかさねて」「とっておきの朝を」「elfin」「地上に降りるまでの夜」などを聞いて欲しい。そこに今井美樹という稀有な存在の真骨頂がある。

ヒットしすぎて買い取り枚数が多すぎるせいだろう、「Ivory」はBOOKOFFに行けば、500円以下で買えるはずだ。
しかし、どれだけ売価が安かろうと、このCDは、今井美樹の魅力がたっぷり入った名盤である。細やかで優しいサウンドに満ちた名曲揃いのごちそうである。
イイものが安く買えることを有難く思いながら、買って聞くべし。

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幻想世界への渇望 ~いつまでも、夢を見させて~

2005-10-07 00:35:36 | 雑記帳
10月6日 木曜日。メモ。

昨夜、私は、本屋さんで見た「日経エンターテイメント」の表紙の伊藤美咲様ににんまりしていた。
今朝、「今日はドラマ版”電車男”のおまけ版アナザーストーリー放映の日だ」と思っていた。
友人に、「日経エンターテイメントの中にはインタビューもある。みんな買って神棚に祀るように」とメールした。

そして9時に会社。。。。
すぐに営業に出なきゃいけなかったのだが、パソコンをいつも通り立ち上げた。
毎朝、いつもの通り、ニュースのチェックをYahooでする。

そして、タイトルを見て、急に、顔が蒼ざめるように、血の気がす~っと引くような感じがした。

◆伊東美咲 恋多きISSAと深夜デート!◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 女優の伊東美咲(28)と「DA PUMP」のISSA(26)の夜のデート現場を、6日発売の「女性セブン」が報じている。同誌は2人が今月上旬の深夜、手をつないで都内のレストランから出る姿をキャッチ。2人はその後、タクシーに乗って居酒屋へ向かうなどしたという。2人には仕事の接点がないため、友人を介して知り合ったとみられる。
ISSAは99年に上原多香子(22)との交際が発覚。02年には柴咲コウ(24)との熱愛が報じられた。その後、宮沢りえ(32)と抱擁する現場をキャッチされたり、あびる優(19)と木舩香織(26)との二股交際も伝えられた。
一方、伊東は高視聴率を稼いだフジテレビ系のドラマ「電車男」のヒロイン「エルメス」役などで人気だが、これまで恋の噂はなかった。今年初め、滞在していたハワイでスポニチ本紙の取材に対し「結婚は3年後くらい」と話していた。双方の所属事務所は5日「仲の良い友だちとしか聞いていない」と話した。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

1日、ずっと、その血の気の引いた感じが続いて、夜まで、続いていた・・。

23時、やっと自室のパソコンの前に辿りついた。

今夜は、目一杯、臭くいことを言いまくってやりたい。恥ずかしげも無く。そんな気分なのだ。
「陳腐」というならその通り。否定はしない。どうぞ笑ってくれ。


◆◆◆◆◆◆◆◆
私は所詮は(5体は満足だが)精神は「かたちんば」のニンゲンのクズだが、そんな私だって人を好きにはなる。というか、愛に渇望しているので、スポンジのように、すぐヒトを好きになる。いたってカンタンだ。

そして、以前にもお話したとおり、ドラマ「電車男」のエルメス像=伊東美咲として、熱病に感染したように、惚れ込んでしまったのだ。

私がタチが悪いのは、この「風邪」のような感染を長期に渡ってこじらす傾向があること。
一度、好きになった人をすぐ忘れられるほどカンタンなつくりをしていないのである。

笑われるだろうが、正直言って伊東美咲さんには、いつまでも私たちの幻想の女神「エルメス」でいて欲しかった。
幻想の世界に居て欲しかった。

いつまでもウソでいいから、夢見るように、だまして欲しかった。もっと上手にウソついて欲しかった・・・。

あんな次々オンナを抱いては捨てるヤツになどを、好きになって欲しくなかった。(なんて事実はまだわからないが・・)

・・・などとコドモじみたダダをこねてしまいたくなるほど、今日は、ココロが傷付いた。


◆◆◆◆◆◆◆◆
この2005年 伊東美咲が多くの人のハートを引き付けてやまなかったのは、ドラマ「電車男」と「エルメス」だけでは無いが、
この荒涼とし、殺伐とした世の中に美しく咲いた「花」は、まったく、まぶしくて仕方が無かった、というのが個人的実感。

男にもオンナにも、コビ売って寄っかかること無く、ニュートラルで、透明な存在でありながら、まっすぐした姿勢で立つ様が、異様に美しいと感じざるをえなかった。

自分には後光が差して見えたし、今も見える。

幻想の世界と知りながらも、今回、2ちゃんねる的な毒を吐くことなく、自ら優しい気持ちで、見ていられるのが不思議だ。


◆◆◆◆◆◆◆◆
今まで、こういった世界を、ちゃかしてきたけれど、本音を言おう。

たぶん「世界の中心で愛を叫ぶ」がなぜあれだけ売れたのかも「ヨン様」がなぜブームとなり続けているかも、ウソでもいいから、形式的でもいいから、大きな幻想の世界に酔いたい願望の現れなんだと思う。

それぞれ憑り付かれたれた人にとって、その対象は、混沌としたカオティックな希望無きえんえんと続く絶望的「日常」から見えた光なんだろう。

そして、それ同様にして、私も伊東美咲を女神と呼ぶに至っているいちみだ。


本当はあんなキレイな人に男のヒトがいないはずも無いし、くさいうんこだってするのだが、そんな現実はどこかに追いやってまでも、
「現実なんていらねぇ。いつまでも夢を見させてくれ」などということばまで出てきてしまった自分がいる・・。


◆◆◆◆◆◆◆◆
昔、坂本龍一は'81年に初来日したクラフトワークに会って感動したという。
しかし、ただ来日した彼らの行動の様は、安易だった。

「ドイツの普通のジャンパーなんか着ちゃって、、、日本のディスコかなんか行っちゃって、踊ってんだもん。
正直、見たくなかった。いつまでも僕たちの幻想の世界にいて欲しかった、、」
と坂本は嘆いた。

三島由紀夫先生ほどではないにしろ、せめて、山口百恵的なしなやかな行動をとって欲しかった・・。


◆◆◆◆◆◆◆◆
気が付けば、スズムシの音が聞こえる。
私は、気が付けば、やはり、単なる独身男として、モノに囲まれた、孤独な世界にいる自分に気づき、我に帰る。
この夜の虚しさを噛みしめながら、夜酒を口に運んでいる。

「酔わしめてあれ、何であれ、あらゆる手を使って・・。
でないと、日常という地上に落とされてしまうからね。」

まあ元々、私にとっては、音楽も絵も映画も「幻想出現機=ドラッグ」として「服用」している訳だが..。

今日は剥き出しの感情で書いてしまった。

明日、朝、幻想の「ドラッグ」の切れた朝を迎えるのが怖い。


◆◆◆◆◆◆◆◆
「どうせ あたしをだますなら
死ぬまでだましてほしかった」
     (西田佐知子「東京ブルース」より)


◆◆◆◆◆◆◆◆
今夜は、もう、寝ます。




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10月1日~2日 砂原良徳 ライブ ~真夜中に聞く海賊盤~

2005-10-02 04:51:25 | 音楽帳
今夜は、お酒をちょうだいしていたら、眠くなってしまって、20時ごろに布団に横になって、明かりを点けたまま寝てしまっていた・・・。

起きたら、夜中の4時。
まだ、外は、真っ暗だった。

寝起きのカラダはかたちんばだが、パソコン前に行くと、またコメントを入れてくれている方々がいる。
感謝。感謝。

どうも、すぐには眠れそうに無いので音楽を鳴らす。

こないだ入手した砂原良徳さんのライブ。
多分、録音機器を持ち込んで、内緒で録音しているのであろう音源を入手したのである。

クレジットには「Live @ electraglide2002 13.12.02 (Audience Recording)」とある。インターネットで調べると2002年に行ったDJスタイルのライブで、偶然ではあるが、明け方4:00~のステージだったらしい。

もう、そういった体力は無いので、とても、自分にはいけないライブだ。
こうやって録音したものを聞けるだけで充分だ。

曲は、「LoveBeat」「TheSoundOf70」が中心だが、
「クロスオーバー」に入っている「MFRFM(MUSIC FOR ROBOT FOR MUSIC)」も後半でかかる。

すごく録音状態がイイ。

昔はよく、「海賊版」に大枚はたいて購入したレコードを、実際聞いたら、観客の声の方が大きくて、大泣きしたこともあったけど、今は録音できるものの機能が向上しているから、凄くイイ音で録れるものだ。
これなら、このままCD化してもいいくらいだ。

それは、ともかく、この後、どうしようか・・・・?といいながら、
また、プシュと缶ビールを開ける「ダメニンゲン」かたちんばであった。

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坂本龍一のサウンドストリート 1981年9月15日 「左うでの夢」特集&番組テーマ曲タイトル決定

2005-10-01 20:30:00 | 坂本龍一のサウンドストリート
「・・・こんばんわ、坂本龍一です。
また、火曜日の「陰険な」夜がやってきましたけれども・・・。」と始まる。


「クラフトワークのコンサートが良かった。ラルフに会ったが、イイヒトだった。」という。来日記念として「コンピューターワールド」よりまずは1曲。

1・クラフトワーク 電卓

クラフトワークと会う幸宏と教授の写真をどこかで見た記憶がある。
当時、「コンピューターワールド」は大好きだったが、やたらと批判的な評論が目立った気がする。テクノの神様に対して実に失礼な時期であった。


2・左うでの夢 ダイジェストテープ
発売は10月5日なのだが、半月も前に聞けた。教授自身が作ったダイジェストテープ。しばらくはこのテープを愛用していたものと思う。

①サルの家
②サルとユキとゴミのこども
③TELL’EM TO ME 
④RELA[^]CHE
⑤リビング・イン・ザ・ダーク
⑥ベネチア
⑦リビング・イン・ザ・ダーク
⑧かちゃくちゃね
⑨ザ・ガーデン・オブ・ポピーズ
⑩ぼくのかけら

「・・てなとこでしてね。随分もりだくさんですね。」


3・フォトムジーク
曲をかけた後、この曲のタイトル募集に来たハガキを読む。

◆採用はされなかったが面白かったタイトル

・インベーダーをやっつけろ
・イナカポリス
・西風
・ア・ナイフ(1本のナイフ)
・こんばんわのテーマ
・生物社会の異常
・トラウマ
・ドッペルベンガー
・あかるい生活
・空飛ぶ猫
・お見舞い
・日本はイイ国悪い国
・ジ・エンド・オブ・龍一
・マブゼ博士の憂鬱な舞踏
・愛(うるわし)

最終的には、
「カメラのファインダーを覗くとこんな音楽が聞こえるような気がします」というコトバに教授がグッと来たということで、写真の好きな静岡市のカネタカトシノリさんの「フォトムジーク」に決定した。

4・フォトムジーク(ダブ・バージョン)




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